三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)1

2004-09-25 21:18:29 | モンスター映画
 ■スペースバンパイア■ 精気を吸われた人間のゾンビ化で見せてる前半と、ゾンビぞろぞろロンドン大爆発の後半との対照が効果満点。贅沢なビームの色彩もうれしい。もうちょっとモンスターらしいモンスターが出てくれれば言うことなしだったのだが、その点でもほとんど不満感ないのも、イギリス映画ってことでハリウッドとは違った目で観たせいだけじゃあるまい。
 ■X-MEN■ ミュータントが二派に分かれて超能力合戦って設定が素晴らしい。縦横無尽の派手なアクションも伴っているので完全に傑作の部類に入った。しかしなんで鉄の爪が主人公なのか。能力が地味だからか。目からビーム出っぱなしのあの生真面目兄さんは超能力者というよりむしろ障害者というべきでは。
 ■X-MEN2■ 今さらながら能力のレベル差が気になりはじめたが(雷を操るなんて荒技、最初っから使えばほとんど勝負にならんでしょう)、相変わらずのアクションに満足。ただ、最後のこっそり自己犠牲はちょっとどうかな。ストーリーを「感動的」にするための強引な話のたわめ方だよね。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン■ うぉっと。あのおばちゃんをレイプして殺しちゃうとは思いませんでしたよ、人質なのに。そのデタラメぶりが魅力の犯罪映画、かと思いきや後半で急遽ジャンル変化するところは『ジーパーズ・クリーパーズ』や『ドリームキャッチャー』の悪評路線。しかしこちらはなんか評判いいじゃないですか。やっぱりホラーとアクションの違いですかね。にしてもあの酒場の猥褻な雰囲気はなかなか出せるもんじゃないよなあ。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン2■ いきなり本番に入るのと引き替えに前作よりずいぶん俗っぽくなったな。強盗団も前の2人組ほどは魅力ないし、バンパイアのモンスター度も下がったし、バンパイアのくせに銃乱射てのも芸ないし。十字架に心臓杭に太陽光に、伝統的な欠点を律儀に踏襲しすぎているのもちょっと。コウモリの活躍はコウモリ専門映画以上でしたけどね。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン3■ 1の段取りに戻ったかな。せっかくの酒場での乱闘が地下道パターンに落ちてしまったのが残念。強盗の魅力とバンパイアの見応えはシリーズ平均てとこかな。
 ■インビジブル■ 透明化プロセスSFXの惜しげもない開陳は大歓迎だが、ハナシがどうもこの。だってあいつ透明である以外ただの人間のはずだよね、どうしてあんな怪力かつ不死身になっちゃうかな。
 ■バタリアン■ 「こわい」って言ってるやつ多いけど、そんなか? まあ中途半端なコメディ味が効いてゾンビ度倍増とも考えられるが、あれほど人数多くては。『スペースバンパイア』式にリアルにやってくれるならまだしも、あの雰囲気でわらわら出てこられても集団お遊戯にしか見えませんでした。ただ最後、核爆発で全部解決はスッキリしましたっけ。
 ■デモンズ■ 最後まで映画と現実の同時進行でやってくれればよかったのにね。同系統のバタリアンよりやや落ちるか。
 ■アンダーワールド■ 女の姿した生物がアクションに強いというウソくさ設定こそターミネーター3的楽しい違和感を醸し出してくれるものだけど、これは失敗。この女優ちっとも鋭そうじゃないし。あとせっかくバンパイアなのにほとんどが銃撃につぐ銃撃って、いい加減にしてね。オオカミ人間たちはけっこう爪牙で闘おうとしてるでしょ。視覚効果のしっかりした作品だったわりには、なんともやせ細った仕上がりでしたことよ。
 ■スーパーノヴァ■ これモンスターに入れていいかなぁ。手ぇ生え替わったりするし、いいか。『アイス・ステーション』や『アウトポスト』みたいな地上版に比べて、ウン、ビジュアル面じゃはるかに上だし。巷の酷評ほどじゃなかったというか、宇宙空間の映像とか基本的に嬉しいしね、やっぱり俺はSFに弱いのかねぇ。
 ■ゴーストオーシャン■ 男と女が「こっちが本物、あっちが偽物」と主張しあう場面たしかあったよな、ペンタグラムかなんかの外から中の人々に向かって。あそこで緊迫した心理試験が展開されなきゃウソでしょう。あそこのツボ逃してどうするのって。二度とチャンスは訪れませんや。いや、人物の運命云々じゃなくてすべて映画の出来のハナシです。
 ■デビルジャンク■ 結局何なわけ、誰も死んでなかったってわけ? 『エルム街の悪夢』の変則バージョン式に途中までいい味出てたのに。主人公が幻覚だと自分に言い聞かせようとしながら負けてゆくところなど。とくに七面鳥のシーン。しかし最初に首飛ばされた少女だけはちゃんと死んでたんだろうな。
 ■破壊的防御システム エンクリプト■ 一風変わった映画だったはずなんだがそのわりに印象に残ってねえな。ゲーム感覚のサバイバル戦にしても迫力なかったし。しょっちゅう出てきてだらだら喋る東洋系の女のホログラフィがあれ何だったか忘れちゃったけど、戦いの最中にやたら出やがって邪魔だよな。全編なにげに謎ありげだったけど、字幕出して見直せばもっと何かわかるのかね。
 ■プレデター■ けっ。人間型だったのかよ。しかも知的。姿が見えない途中までは、どんなニュルニュル不気味体型かとわくわくしていたのに。それでもシュワが生き残るまではなかなかA級ぽい無情な追跡劇、しかしあぁ最後御都合主義的肉弾戦からあんなへっぽこな罠にかかって。それまでの展開からしてあんなんで死ぬわけねーだろうプレデターが!
 ■プレデター2■ 逆さ吊り死体大量発見あたりまではまあまあついていけたが後半沈没は前作と全く同じ。性格異常というより知能不足としか思えない問題刑事の暴走も、もっとリアルに描けなかったものかよ(しかもああいうノータリンの役にちゃんと黒人が似合っちゃってるのがなんだかなあ……)。端的にクズ映画でした。シュワが出演拒否したのも当然だワ。
 ■ミディアン■ 肝心のミディアンがな。内も外もセットバレバレで、もうちょっとやりようが……。フリークたちも見かけ倒しの弱さ。ひたすら右往左往。やれやれ、どこを観てればよかったんだか。
 ■チャド■ ニューヨークの浮浪者がミュータント化して地下道から大挙人々を襲う!とくればそりゃあなた面白くならないはずないんだが……、もたついてるんですよね、一番リキ入れなきゃならない部屋乱入シーンなんかも。長い爪振り回すだけで。
 ■獣人繁殖■ 出だしは期待させてくれたが……、途中のたるみぶりと毒毒モンスターもどきの大味なファイトには萎えましたわい。
 ■未来忍者 慶雲機忍外伝■ 和風スターウォーズも志はいいのだけれど、超チープに徹しまくった音楽とショボすぎるアクションはなんともはや。そもそも肝心のサキ姫がほとんど活躍しないってんじゃ何のための何だったのかなあ。
 ■地底人アンダーテイカー■ 大変なことになってるはずなのにあの緊張感の無さ。いや、人間側に輪をかけて地底人側もやる気無しだからどっこいどっこいですか。
 ■ロウヘッド・レックス■ なんだか知りませんが、仮面ライダーの怪人並みのジェスチャーでウオーと万歳咆哮されても苦笑しか返せませんので……。どーしょーもない粗末な映画観てしまった(のみならず定価で買ってしまった)という虚脱感M三昧。