分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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気ままに綴っています

安眠剤の効果は?グリシンと安眠の不思議

2021年04月19日 | 身体・健康

安眠・快眠にも効果があるということで
グリナ?やネルノダ?など、

見かけたことがある方も多いかも?
しれません

 

安眠に効く?と

発売されている睡眠改善薬

 

グリナの有効成分を見てみると、

グリシンとあります🧐

 

グリシン

ゼリーやコラーゲン
プルプルに固まるその理由は

このグリシンにあるのですが🙌

 

このグリシン

体内でも作ることができる
非必須アミノ酸

 

 

グリシンは、GABAに同じく
脳の抑制系に働く神経伝達物質でもあります
心を沈める・鎮静作用

 


ちなみに、ネルノダは
GABA配合で、GABAを有効成分にしています

 

GABAは脳関門を通過できないから、
あれれ…ほんとに効くのかな?
とも思うのですが(笑)


グリシンは脳関門を通過できると言われています


さらに抑制系でもあります

 

 

ああ、だからグリシンは、
眠りに効くのだな

と、思っていたんですが、

 

なんと違いました

 

 

グリシン、
実は、NMDA受容体に作用して興奮するという、
興奮系を刺激する作用ももっています



グリシンは
どこに作用するか?によって

興奮と抑制、まるで逆に働くということです


そして、グリシンで安眠効果は、

抑制系の作用ではなく、

興奮系の作用によってもたらされているのだとか


 

NMDA受容体は、グルタミン酸などが結合すると、
神経を過剰興奮させ、


とくに発達障害・自閉症児が
グルタミン酸などの化学調味料に注意

とよく言われ、
発達障害の子が加工食品なんかを食べると
明らかに興奮しだすというのは
よく言われるところですね

 


このNMDA受容体が過剰に興奮させてしまうものには
グルタミン酸、アミノ酸調味料
カルシウムやグリシン


低血糖になっても、この過剰興奮を抑えることが阻害され、
結果興奮しやいと言われています

 

 低血糖になるとイライラ・ソワソワする
ことがある(お腹が空くと機嫌が悪くなる人)

は、ひとつにNMDAが過剰に興奮している
ことが関係してるかも😅

 

 

眠りをよくするグリシンは、
抑制系に作用した結果かと思いきや
実は興奮系に作用(NMDA受容体に作用)して
眠りの質を改善するというから驚きです

 

 

発達障害児・発達障害傾向のある方は
注意が必要ですね

 

通常はNMDA受容体が興奮しても、
フィードバックがかかるので
それほど目に見えた興奮はしないところ…

 

一部の人はこのフィールドバックが弱いのです

 


ちなみに、
グリシンがNMDA受容体に作用して
眠くなる理由は、
皮膚表層で血流が増加し、
結果身体の中の温度が下がってくるそうです

 

それで眠りの質があがる
ということですね

ならば、普段から眠りたい数時間前に
お風呂にゆっくり入って布団に入る🛀

 

これでも十分に効くのではないか?

と個人的には思ってしまいましたが(笑)

 

睡眠改善剤を飲む方は、
お風呂にゆっくりと浸かっているか?

を検討すると、
市販のお薬代が少しだけ浮くかもしれない

なんて

コメント
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