生きづらさと合成洗剤のことについて前回書きましたが、自分が発達障害の気があるのか…ないのか…?
は、さておき
ひとりひとりの身体の代謝の仕組みや働きに個人差があるのは当然です
体内に入り込んだ(または曝される)有害物質に対して、過敏に反応しやすかったり、ため込みやすかったりというその度合いは、ひとりひとりの身体によって全く異なってくるわけです
前回記事でも少し触れましたが、人体において有害物質の排出に関与しているのは、(グルタミン酸・システイン・グリシン)という3つのアミノ酸から構成されている、グルタチオンという化合物です
グルタチオンは、身体にとって不要なものを排出するという解毒作用の役割と、活性酸素(フリーラジカル)を除去するための抗酸化の働きをしてくれるものです
(活性酸素の大量の発生源であるミトコンドリアでグルタチオンは頑張って働いてくれています活性酸素は老化の大敵ですよ)
健康ブームの追い風のお陰か、抗酸化!フリーラジカル!と、世間一般でもようやく騒がれ、耳にしたことがある人は多いと思います
人の体内って本当に凄いです
このグルタチオンは、活性酸素を除去してくれる働きをすることからも、全ての人の細胞内で共通して作られる、いわば天然の”抗酸化剤”と言えるわけです
体質、遺伝、年齢になどによっても変化するとはいえ、細胞の中でさながら天然の抗酸化剤を作り出す機能がヒトには備わっている訳ですから
とは言え、その働きにはかなりの個人差があるということを忘れてはいけません
現に、発達障害と診断される子供たちのグルタチオンを調べると、不活性型グルタチオンが多くて、活性化グルタチオンは極端に少ないというのです
さらに健常児のグルタチオンを調べると、活性化グルタチオンが多く、不活性型グルタチオンは少ないと言う、対照的な検査結果になっているそうです
自閉症の発症の原因としてよく話題にでるのがワクチン接種の問題です
幼いころに受けたワクチン接種が、”自閉症の原因”という説が言われる所以としては、ワクチンに含まれるある種の水銀(ワクチンの防腐剤として水銀が使われているそうです)が、そういった解毒作用の働きが弱い子供たちにとっては脳の神経系の発達や働きに問題を生じさせてしまった!!ということだと思います
以前にも少し書きましたが、同じく水銀が関係していると言われる水俣病
同じような生活を送っていたのにも関わらず、水俣病を発症する人、しない人と同様にして、ワクチンを接種してもなんともない子供たちだっています
そう考えると、ワクチンが原因というよりも、水銀を含むワクチン接種に直接的な因果関係はなく、発達障害のひとつの引き金であり、要因に過ぎないと言えるのではないかとわたしは思います
代謝障害は何か一つのことが原因で引き起されるものではないと思うし、遺伝の上に成り立つ生活スタイル、生活習慣でも十分変わると思うからです
そもそもそういった体質の子どもたちな訳ですから、いつどこで、なにが引き金になり要因になってしまうかは、誰にも分かりようがありません
さて、自閉症の話はここまでにして、グルタチオンは主に肝臓で作られます
肝臓系に効くというサプリメントを飲んでいる人は、その裏の原材料を見ていただくとグルタチオン、もしくはグルタミンやシステイン、グリシンなどといった文字を見つけられるかもしれません
活性化グルタチオンが少ない人は、グルタチオンのサプリメントを摂取するなどして、肝臓のサポートをしてあげることも多少効果的です
(添加物などの多い、あまり質の良くないサプリメンを飲めば、その解毒の為に逆に肝臓を疲労させることに繋がりかねませんので注意が必要!!また、吸収率が高められたリポソーマル型での摂取が尚良し)
現代人の肝臓が弱っているのは、医薬品の普及、保存料や防腐剤、添加物の多い食品の摂取が増えていることや、人口飼育、養殖された食品に含まれる抗生剤などの解毒にと、、(もちろんアルコールの過剰摂取もね)
大気汚染などによって自然と暴露される生活環境に限らずに、このように知らず知らずのうちに自らの行動によって肝臓を疲労させてしまっているとも考えらるのです
肝臓で作られたグルタチオンはせっせと働いてくれているかもしれません
お酒をよく飲む人や、タバコを吸う人、ストレスを感じやすいひとも、グルタチオンの消耗が激しいと言えます
肝臓は解毒に忙しく、休まる暇がありません
発達障害人ではない健常者の活性化グルタチオンがいくら多いとは言え、それでは作れども作れども追い付かなくなってしまします(そもそも、グルタチオンを作るための栄養素、その食事内容で足りてるかしら??)
ただでさえ自然環境や生活スタイルの変化によって、タバコや食品添加物やトランス脂肪をはじめ…それら有害物質とわたしたちは昔に比べたら近い関係にあると言えるでしょう
解毒の働きを担う活性化グルタチオンが少ないひとたちにとっては、尚更意識していく必要があります
(けれどほとんどの人が生きづらさと食と、生活環境との関係を疑いもしません)
解毒作用の働きがただでさえ低いそんな人たちが、添加物の多い食品ばかりを食べていたらどうなるでしょう?
活性酸素を除去出来ないことで、ミトコンドリアの働きも低下するので、疲れやすかったり体力が続かなかったりということにも繋がります
(さらに言えばミトコンドリア機能が低下すればグルタチオンの生成レベルも低下するっていう…なんとも負のスパイラルです!!)
化学物質で出来た合成洗剤を使わないこと(化学物質をできるだけ避けること)食を、生活スタイルを自分自身で選択していくことの重要性をわたしは身をもってとてもとても感じています
今回は解毒作用について…、主にグルタチオン代謝について書いてきましたが、生きづらい人、発達障害(代謝障害のある人)のある人たちにとって、その生きづらさや心身の不良が、グルタチオンだけの問題だけではないということも、重々ご理解頂けるかと思います
わたしたち一人一人の代謝に深く関係しているし、本当にいろいろなことが絡み合い、それが身体や心、脳にと…、とってもとっても影響を及ぼしているのです
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