分子栄養学講師の気ままなブログ

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メチレーションで変わるナイアシンの効果の個人差

2019年08月15日 | 身体・健康

ナイアシンサプリ効果と精神疾患と多量摂取

つづき

 

世で噂のナイアシン効果を期待してナイアシンサプリ飲み始めたものの…

ナイアシン多量摂取によって精神トラブルが改善させるどころか悪化するパターン


今日はその流れを嚙み砕いてまとめておきたいと思います


ナイアシンは、神経伝達物質代謝に関与するアセチル基を活性化する栄養素です

このアセチル基

聞き慣れませんが、タンパク合成に関わっています

 

このアセチル基がナイアシンによって活性化することで、

シナプスから放出された神経伝達物質を再吸収してしまうタンパク質が沢山作られるようになります


なんだか小難しくて、頭にちっとも入ってこないでしょう…

 難しくて全然頭に入らないので、お馬鹿のわたしにも覚えられるようにリコール問題で例えておきましょう

 

脳でせっせと作られ、やっとのことさで出荷された神経伝達物質くんたちが、

このタンパク質が多く作られることによって、リコールされ出荷工場に戻っていってしまうようなもんです

 

相次ぐリコールに、当然、神経伝達物質くんたちは市場から姿を消しますね

神経伝達物質くんたちを探し求める消費者は、なかなか神経伝達物質くんたちを見つけられるずに、常に入荷待ち状態

 

つまり、

ナイアシンサプリを多量に飲むことは、(この”再取り込み”タンパク質がどれくらい作られるか?)に関与しているといえます

 

この作用機序を逆手にとって、ドーパミンやセロトニンの脳内レベルが高い人(高すぎる人)にはナイアシンは効果的でしょう

市場で神経伝達物質くんたちが溢れすぎて暴走していますから、リコールでも促して減らした方が良い

 

一方で、

*セロトニン再取り込み阻害薬であるSSRIがよく効くタイプの人は、

脳内で神経伝達物質が不足しやすいタイプなので逆にナイアシンの多量摂取は慎重にならないとダメです

ナイアシン摂取によってアセチル基が活性化し、リコールを行うタンパク質が増えすぎてしまい、さらに神経伝達物質が減ってしまいます

*SSRIはこのタンパク質を働けなくするお薬です、この薬剤はリコールを命令する上司の口を封じて、リコールを食い止めるような役割をしているわけです

 

まとめると、

ナイアシンは神経伝達物質をリコールするか、しないか、を、決定するタンパク質合成に関わっています

このタンパク質の合成を減らす、働きを阻害することで、神経伝達物質の量を増やしたり、

逆にこのタンパク質の合成を増やすことで、神経伝達物質の量を減らすことが出来たりします

 

脳内で神経伝達物質が過剰になりすぎている人には効果があり、

(そんな人はリコールされた方が良い) ←高メチレーションタイプ

 

脳内でもともと神経伝達物質が不足しているタイプの人は、さらに神経伝達物質くんたちが減ってしまうので

(これ以上リコールされたら困る)

さらにメンタル状態が悪くなるのです ←低メチレーションタイプ

 

これが分かると、SSRIを処方されてもまったく効かずに、

むしろ悪化…、自殺願望などが生まれてきてしまうような体験をしたことがある人は

脳内で神経伝達物質が過剰になりやすい脳タイプかもしれません


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