分子栄養学講師の気ままなブログ

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歯周病と糖尿病の繋がり②

2019年07月24日 | 身体・健康

歯周病と糖尿病の繋がりのつづきだよ

 

本日も歯周病と糖尿病の関係、

なんで口の中で炎症が起きていると血糖値を保てなくなるのか??

 についてでした

 

本来、血糖値を下げる(←糖を細胞に取り込む)インスリンホルモンの働きで血糖値は一定に保たれるはずですが、

インスリンホルモンの働きが悪くなってしまった人たちのことを糖尿病と言いますよね?

(←細胞に糖を取り込めないから血中に糖があふれ過ぎる=高血糖)

 

糖尿病の原因ともいわれるインスリン抵抗性

そのもとを辿れば、ひとつには肥満が挙げられるわけですけど

(日本人をはじめアジア人の場合は遺伝的にインスリンの働きが弱いので肥満になる前に糖尿病になってしまう人も多いそうだけど)

欧米人などに限っては肥満=糖尿病の図式が成り立ちます…

 

糖尿病になる、ならないに限らず、なぜ肥満がよくないのかと言うと、、、

 

ちょっとイメージして欲しいんですが、60兆個もの細胞で集結されたわたしたちの身体です

この細胞ひとつひとつが、本来スマートスリムな機敏細胞であるべきところ、

肥満とは、たっぷりと脂肪を蓄えてしまったタポタポブヨブヨ細胞の集まり(←脂肪細胞)になってしまったようなもの

 

これは身体にとっては緊急事態です

スマート細胞君と、肥満細胞ちゃん…

どっちが働きが良いかは、想像がつくでしょう…

 

細胞が働けなくなっては困るので、身体はなんとかこれに対応せねばと、

全身から緊急事態用のホルモンのようなものを発動させます

 

これがインターロイキンとか、TNFαと言われる炎症物質、サイトカインです

身体にとって肥満細胞は炎症細胞なんです

 

この炎症物質たち、免疫ホルモンとも言われるくらいですから、

緊急事態に発動して、それはそれはいい仕事をしてくれるわけですが、、あくまで緊急事態用です

(炎症を強く起こすことで全身に、”ここが火事だよー炎症が起きているよー消火のためここに助けに来てー”と、伝える役割を果たす

 

 もし、身体の炎症がずっと治らなかったら、発動しっぱなし…

つまり強い炎症をずっと起こし続けることになってしまいます

 

実はこの物質(炎症性サイトカイン)こそインスリン抵抗性を引き起こす要因とも言われているのです

 

糖尿病で太っている人に、「ダイエットしましょう、瘦せましょうというのは、肥満細胞がよろしくないからです

肥満細胞(←緊急事態)に反応してサイトカインが出てしまい、このサイトカインが出続けることでインスリンの効きを悪くしてしまうのです

  

だから糖尿病の人で、せっせと血糖値をコントロールする取組みに躍起になっても、

(たとえば血糖下降剤を飲んだり、糖質制限を頑張っても)

成果がイマイチ、という人は、まずはこのサイトカインたちを出ないようにしないといけません

 

もうお分かりかと思いますが、なぜ糖尿病と歯周病が関係するかと言えば、、、

このサイトカインは肥満に限らず、歯の歯周病や虫歯などのお口の中での炎症が潜んでいると発動してしまうからです


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