分子栄養学講師の気ままなブログ

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カフェイン依存の理由とアデノシン

2020年02月10日 | 身体・健康

前回からの続き

 

今日は

アデノシン受容体のお話です

 

カフェインを摂ると興奮系神経伝達物質が増えるということでしたが、

その仕組みは、既に以前からお伝えしているCOMT代謝を阻害することで興奮系物質を増やす

 

これがまずひとつですが

もうひとつあるのです

 

 

それがデノシン受容体

 

カフェインにはCOMT代謝を阻害する作用があると同時に、

アデノシン受容体を塞ぎ、

それによって興奮系物質が結果的に増えるということが起きています

 

 

アデノシンは体内に存在する、

これまた化学物質ですが、

 

なんでもこのアデノシンの構造と、カフェインの構造は

よく酷似しているそうで

 

 

体内にカフェインが入ってくると、

アデノシン受容体は間違ってカフェインと結合してしまいます

 

 

本来アデノシン受容体はアデノシンと結合し、

結合することで興奮系神経伝達物質が抑えられる働きがあるのですが、、、、

 

 

そうして、

結合場所を無くし、彷徨うことになるアデノシン…

まさに家なき子です

(古くて最近の若い子は知らないか(笑))

 

 

身体の仕組みの凄いところは、

彷徨えるアデノシンが増えたことで、

アデノシン受容体を増やすという形で対抗する

 

これが、

1杯のコーヒーではだんだんと効果がなくなる理由です

 

 

アデノシン受容体にアデノシンが結合することで興奮を抑えてくれるとところを、

カフェインで蓋をしてわざと興奮させている

 

これがカフェインの恩恵ですが

 

 

”家なき子アデノシン”を察知した身体が、

対策の為に、

 

新たなたアデノシン受容体を助っ人で投入してきた

 

といったところでしょうか

 

 

これまでと同じように恩恵を得ようとするには、

新たに登場してきたアデノシン受容体を塞ぎ、

その為にもこれからは”コーヒーの量を倍に増やす”ということが起きるのです


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