バッタの原っぱはギョウギシバ、オヒシバなどのシバ草地、ヨモギ・セイタカアワダチソウなどの群落が主な植生でススキなどの大きめのイネ科草本の群落がありません。ふつうバッタの多い場所には丈の低い群落ばかりでなくススキ、オギなどの丈の高い群落もあり、こうしたところが適当な隠れ場所になっています。
バッタの原っぱにはこうした隠れ場所がないせいか、9月の開放日(立ち入り禁止ロープをはずす日)以後、1月ほどでバッタがみられなくなります。近くにあるチガヤが進入し群落をつくれば良い隠れ場所になるのにと思っていましたが、なかなか進入しません。そこで、チガヤの群落をつくるために移植実験をすることにしました。写真はそのようすです。