細川家に伝わる盆石展が、学習院大学正門を入って右手にある記念館3階で開催されています。
盆石は、美人画を見るからに優雅な趣味だったようですね。
盆石の歴史は、1300年前、推古天皇20年に百済より伝来し、山形の銘石を盆にのせ、帝が愛玩されたことが始まりだそうです。
細川三斎公(大名)は、千利休に師事して盆石の真髄をきわめ、今日の細川流盆石の基礎を確立しました。
盆石は、茶席の床飾りとして茶の湯道具のふるいや小羽根を用いて四季の移ろいを表現した日本古来の伝統文化。
白砂の大きさを8分類したものを使い、昔から伝わるお手本をまねて白砂を盆の上に乗せ描いていく芸術です。
完成した作品をひと時楽しむと盆の上の白砂を集めてお道具箱にしまってしまうので、美しくも儚く、一期一会の美の世界なんです。
私は、盆石と言うものを初めて近くで見ることが出来ました。
作品に会場の照明が写り込んでしまいましたが、静寂な白砂に命が吹き込まれた数々の作品が展示されています。
会期:2017年7月6日~7月8日(土)午前10時~午後5時