「燃える男の〜赤いトラクタ〜」
というテレビコマーシャルの歌を覚えている方、いるでしょうか?
ここのところトラクターを運転する機会が多く
その度にこの歌が頭の中で鳴っています
日本でトラクターと言えば農作業用のイメージですが
ここ(ノルウェーの田舎)ではスノーモービルやATVと並んでよく見かける乗り物
公道もちょいちょい走っていますし
うちにも農家ではないけれど一台あります
こちらに来た当初はまず車両の運転の練習が課題で
使用頻度の高いほうから車、ATV、トラクターの順で練習をしました
去年までは
冬のあいだ自宅〜ふもと間の移動には主にATVを使っていたので
路面がほどよく雪に覆われて平らになっていれば
わたし1人でATVを運転して出かけられるようになっていました
(積雪の多い時に頼もしいベルト仕様のATV)
ところが今年は雪が少なく氷でガチガチツルツルの路面が多くて
急勾配の坂道はベルト仕様のATVでは不安定だし振動が激しすぎるので
より安全性の高いトラクターを使っています
車両だけで5トン
付属の装備とスノーチェーンを足すと6トン近いトラクターは
どんなに固く凍った路面でも危なげなくチェーンを食い込ませて力強く進みます
(このチェーン脱着は重すぎてわたしにはできません…)
フロントにはスノーシャベル
リアにはスノープロー を取付けてあり
走行中に路面にトラブルがあれば補正もできます
(リアのプロー )
加えて囲いがあるので寒さや雪や風をしのげるし
荷物も多く楽に運べるという利点もあります
(フロントシャベルにたくさん積める)
ただし速度は遅くベルト仕様のATVのざっと2倍
さらに始動前に充電して温めるので待機時間もプラス
もともとはマイナス10℃程度くらいまでなら温める必要はないはずなのですが
うちのトラクターは息子と同い年で今年24歳
現役ですがいろいろと手助けをしてあげないといけない部分があると相方談
気温が氷点下の場合(つまりほぼ毎回)
エンジンをかける前にバッテリーを充電して温めます
自宅から出発するときはガレージから直接ケーブルを繋いで
事前に30分から1時間くらい
出先から戻るときにはポータブル発電機で15分程度
(ふだん車に積んでいるHONDAの小型発電機)
長々と書きましたが
要するにうちのトラクターは
準備と移動にとっても時間がかかる乗り物です
そしてわたしにとっては1番運転が難しい乗り物
操作レバーが多いし重いしギアの数も多い
(運転席の左側にもギア前後切り替えのレバーがある)
ずっとローギアですごくゆっくりただ走らせるだけなら簡単ですが
それでは燃費も悪いしスピードも遅いので
ギアをこまめに変えてなるべく効率よく運転する方がいいのは乗用車と同じです
でもこれがなかなか一筋縄ではいきません
(ブレーキがやたら大きいペダル部分)
特に急な上り坂はメーターのrpmとにらめっこしながら
ギアチェンジとアクセル操作を上手くやらないと坂を上りきれず
途中で止まってギアを落とし
めちゃくちゃ重いハンドブレーキを使って坂道発進をするハメに
(数字は走行距離ではなく使用時間表示)
ギアとアクセルを上手にコントロールして坂道を走りながら
同時にフロント、リアの装備を自在に操作して
雪道のメンテナンスをする相方の芸当は
とうてい真似できません
それでも今シーズンはトラクターの出番が多いせいで
わたしも少しは運転が上達した気がします
ただ今年に入って地元への参加アクティビティが急に増えて
ふもとへ下りる回数も倍増し
村にたどり着くだけで1時間以上かかるのは少々不便になったため
ATVのベルトをタイヤに交換することに
トラクターで車体を持ち上げてのタイヤ交換は
なかなか手間のかかる仕事です
加えてスノーチェーンも装着
相方にはおつかれさまでしたが
おかげでトラクターで55分かかっていたふもとの駐車場まで
20分で行けるようになりました
囲いがないので頭のてっぺんから爪先まで防寒は重装備になるけれど
タイヤが路面の凹凸をよく吸収して乗り心地はすごく快適だし
ベルトに比べるとハンドリングが楽で腕が疲れません
次に大雪が降るまでに
このタイヤ仕様ATVの運転のコツをつかめるようにしたいところです
というテレビコマーシャルの歌を覚えている方、いるでしょうか?
ここのところトラクターを運転する機会が多く
その度にこの歌が頭の中で鳴っています
日本でトラクターと言えば農作業用のイメージですが
ここ(ノルウェーの田舎)ではスノーモービルやATVと並んでよく見かける乗り物
公道もちょいちょい走っていますし
うちにも農家ではないけれど一台あります
こちらに来た当初はまず車両の運転の練習が課題で
使用頻度の高いほうから車、ATV、トラクターの順で練習をしました
去年までは
冬のあいだ自宅〜ふもと間の移動には主にATVを使っていたので
路面がほどよく雪に覆われて平らになっていれば
わたし1人でATVを運転して出かけられるようになっていました
(積雪の多い時に頼もしいベルト仕様のATV)
ところが今年は雪が少なく氷でガチガチツルツルの路面が多くて
急勾配の坂道はベルト仕様のATVでは不安定だし振動が激しすぎるので
より安全性の高いトラクターを使っています
車両だけで5トン
付属の装備とスノーチェーンを足すと6トン近いトラクターは
どんなに固く凍った路面でも危なげなくチェーンを食い込ませて力強く進みます
(このチェーン脱着は重すぎてわたしにはできません…)
フロントにはスノーシャベル
リアにはスノープロー を取付けてあり
走行中に路面にトラブルがあれば補正もできます
(リアのプロー )
加えて囲いがあるので寒さや雪や風をしのげるし
荷物も多く楽に運べるという利点もあります
(フロントシャベルにたくさん積める)
ただし速度は遅くベルト仕様のATVのざっと2倍
さらに始動前に充電して温めるので待機時間もプラス
もともとはマイナス10℃程度くらいまでなら温める必要はないはずなのですが
うちのトラクターは息子と同い年で今年24歳
現役ですがいろいろと手助けをしてあげないといけない部分があると相方談
気温が氷点下の場合(つまりほぼ毎回)
エンジンをかける前にバッテリーを充電して温めます
自宅から出発するときはガレージから直接ケーブルを繋いで
事前に30分から1時間くらい
出先から戻るときにはポータブル発電機で15分程度
(ふだん車に積んでいるHONDAの小型発電機)
長々と書きましたが
要するにうちのトラクターは
準備と移動にとっても時間がかかる乗り物です
そしてわたしにとっては1番運転が難しい乗り物
操作レバーが多いし重いしギアの数も多い
(運転席の左側にもギア前後切り替えのレバーがある)
ずっとローギアですごくゆっくりただ走らせるだけなら簡単ですが
それでは燃費も悪いしスピードも遅いので
ギアをこまめに変えてなるべく効率よく運転する方がいいのは乗用車と同じです
でもこれがなかなか一筋縄ではいきません
(ブレーキがやたら大きいペダル部分)
特に急な上り坂はメーターのrpmとにらめっこしながら
ギアチェンジとアクセル操作を上手くやらないと坂を上りきれず
途中で止まってギアを落とし
めちゃくちゃ重いハンドブレーキを使って坂道発進をするハメに
(数字は走行距離ではなく使用時間表示)
ギアとアクセルを上手にコントロールして坂道を走りながら
同時にフロント、リアの装備を自在に操作して
雪道のメンテナンスをする相方の芸当は
とうてい真似できません
それでも今シーズンはトラクターの出番が多いせいで
わたしも少しは運転が上達した気がします
ただ今年に入って地元への参加アクティビティが急に増えて
ふもとへ下りる回数も倍増し
村にたどり着くだけで1時間以上かかるのは少々不便になったため
ATVのベルトをタイヤに交換することに
トラクターで車体を持ち上げてのタイヤ交換は
なかなか手間のかかる仕事です
加えてスノーチェーンも装着
相方にはおつかれさまでしたが
おかげでトラクターで55分かかっていたふもとの駐車場まで
20分で行けるようになりました
囲いがないので頭のてっぺんから爪先まで防寒は重装備になるけれど
タイヤが路面の凹凸をよく吸収して乗り心地はすごく快適だし
ベルトに比べるとハンドリングが楽で腕が疲れません
次に大雪が降るまでに
このタイヤ仕様ATVの運転のコツをつかめるようにしたいところです
できるけれど、これは多分無理です。ATVもいいですね。都会の信号や渋滞など無縁な自然の中でこういった特殊車両で走るというのは、厳しくもありまた
羨ましい特権だと思います。
メーターが使用時間表示なのも、移動せずに働くことがままあるので納得です。
トラクターやATVで山道を走るのは確かに気持ちがいいですが、道にとらわれず好きなところを自在に移動している野生動物を見ていると、わたしも昔のノルウェーバイキングのようにスキーで森の中を自由に移動できたら…とつい思ったりします。