北“ミサイル”6発発射 制裁決議に反発か
北朝鮮は3日午前、短距離ミサイルかロケット砲とみられる発射体6発を日本海に向けて発射した。国連の安全保障理事会が北朝鮮への制裁決議を採択したことへの反発とみられる。
韓国の国防省によると北朝鮮は3日午前10時ごろ、短距離の発射体6発を東側の元山から日本海に向けて発射した。飛行距離は100キロから150キロと推定され、国防省は、発射されたのは短距離ミサイルかロケット砲とみて分析している。
国連の安全保障理事会が2日に採択した北朝鮮への制裁決議は、北朝鮮への航空燃料の輸出禁止や全ての貨物への検査など厳しいものとなっていて、今回の発射は、決議に対する反発とみられる。
アメリカと韓国は7日から過去最大規模の合同軍事演習を行う予定で、今後、北朝鮮のさらなる反発が予想される。
北朝鮮の軍最高司令部は23日、米韓が軍事的な対抗措置を講じていることなどに反発し、「敵がささいな動きでも見せる場合、先制的な作戦遂行に入る」と先制攻撃を宣言する「重大声明」を発表した。最初の攻撃対象は韓国大統領府と統治機関、次の標的はアジア太平洋地域の米軍基地と米本土だと警告した。
声明は米韓の動向について、「我々の最高首脳部を狙った『斬首作戦』を通じて、『体制崩壊』を実現しようとするものだ」と非難した。米韓に対し「天罰をそのまま受け入れるか、謝罪して事態を収拾するか最後の選択をしなければならない」と訴えた。
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経済封鎖も中国次第だが今回は安保理、賛成した事もあり対外的にも厳しく締め上げる方向となるだろう。