秋晴れの下、天皇陛下の即位パレード始まる 両陛下、オープンカーに
天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」の車列が10日午後3時ごろ、皇居・宮殿を出発した。
天皇、皇后両陛下はオープンカーに乗られ、赤坂御所(東京都港区)までの約4・6キロのコースを約30分かけて走行し、沿道に集まった人々の祝意に応える。
両陛下は宮殿・南車寄せで、政府が新規に調達したトヨタ自動車のハイブリッドセダン「センチュリー」を改造したオープンカーに乗り込んだ。
陛下はえんび服に最高位の勲章を胸に飾り、皇后雅子さまは白いロングドレスにティアラ(宝冠)と勲章を身に着け、洋装として最高の装いで臨んだ。
車列は警視庁の白バイが先導し、安倍晋三首相らの車の後ろを両陛下のオープンカーが時速約10キロというゆっくりしたスピードで進み、秋篠宮ご夫妻を乗せた車が続いた。
警備車両を含めた車列の長さは約400メートルに及ぶ。
皇居を出た車列は二重橋前の交差点を右折後、警視庁のある桜田門、国会議事堂の正門前を経由し、青山通りに出る。
パレードに合わせて警視庁は周辺を大規模に交通規制し沿道では手荷物検査やボディーチェックが行われた。
パレードは即位礼正殿の儀があった10月22日に予定されていたが、台風19号の甚大な被害を考慮して延期されていた。