eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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続きの交流耐圧試験バージョン...エクセルセル小数点の桁数を6程度にする。

2024年10月29日 | eつれづれ

スマホ関数電卓アプリにて、位相角はIr(対地抵抗分電流)とIc(対地静電容量成分電流)を入力。atanで計算。

上のエクセルセルは、結果は同じだがacosで計算している。

絶縁抵抗値は1000V.4000MΩなので漏れ電流は0.0026mA...0mAの漏れ無し完璧な絶縁と考えて良いことが判る。

これは耐圧試験において位相角90°なので大地へ流れた電流は変圧器のコイルと大地間にある静電容量で透過した進み90°の電流だけである。

次は、絶縁抵抗値が器機劣化等で低下している例をエクセルに入力してみる。

絶縁抵抗値を0.1MΩ(100kΩ)の殆ど0MΩの認識を入力。静電容量は変化しないので、そのままとして。

二次側充電電流は111mAで耐圧トランス出力は150mAで絶縁抵抗値も電圧印加に伴って一定のMΩ値などキープしている訳でもなく急激に電流計は振り切れる...10,350V以前のどのタイミングかは不明だが。

いずれにしても耐圧試験は初期の段階でNGと素人でも判る。

位相角も倒れが0近くまで下がっている...tanδ値も桁が違ってくる。

次はこのエクセルに対地電圧6600/√3=3810Vで微、重地絡を想定して絶縁抵抗値を入力してみる。