だとしたら、

お義父さんの家



カレンダーが３月で止まってる
　　　当たり前か、入院しちゃったんだもんね


梅の花が散ってる
　　　そりゃそうだよね、もう４月に入って１週間だもの


柿木の奥 菜の花がものすごい背丈になってる
その周りの雑草もかなり伸びてる
　　　もう少ししたらもっとすごいことになっちゃうんだよね...



たった１週間のことなのに、
主がいない家というのはなんとも頼りない感じがした



--------------------------------------------------------



『目つぶってるの一番楽なんだ』

「楽しちゃダメなんだよ、テレビくらい見ないとポーっとしちゃうぞ」


父と息子たちの会話。



気が進まなそうにしていたお義父さんも、
日課だった 18:50 NHK の天気予報が始まったらようやく目を開けた。

すぐにつぶっちゃったけど、目をつぶりながらでも

「ああ、そうか。そんな陽気だったのか」

いつもみたいにつぶやいてた。



そうだよ、無理しないでちょっとずつ元気になっていけばいいんだからさ



--------------------------------------------------------



「家族と呼べるのは３人だけになっちゃうんだな」

ダーリンのつぶやき。


主治医の先生の話はかなり厳しいものでした。


家の前 神社の桜



横浜と違ってまだまだ３分咲きってところかな。


お義父さん今年の桜は残念ながら見れないね。
来年は・・・


いつどうなるかなんて誰にもわからない。
だとしたら、そうだとしたら、
お義父さんの望む一番いい方法を叶えてあげたい。

ダーリンに親孝行させてあげたい、と思う。


改めて、