『きょうね、ようちえんでモスモスつくったの♪』
「モスモスってなあに?」
『モスモスだよお、ピンクいろのさぁ。』
「??? あっ、コスモスね!うちのお庭にも咲いてるね。」
『うん、かわいいね。ゆうかコスモスだーいすき

』
コスモスの花を見ると、山口百恵さんの『秋桜』の歌詞、そして、
母と妹と3人でアルバムを整理していた時のことを思い出します。
秋の夕暮れ、アルバムの整理も一段落しそれまでのページを1枚1枚めくる母。
私たちの小さかった頃の話をしながら、ふと
「いつかお母さんがいなくなった時、こうして過ごしていたことを思い出すのね。」
うん、今でもこの季節になるとあの時のことを思い出すよ。
妹は覚えてないから、「そんな場面があったんだよ」って話してあげてる。
そして優花には、私がアルバムの整理をしながら思い出話をしてあげなくちゃね。
コスモスのお花が大好き。
『秋桜』の歌が大好き。
でもちょっぴりせつない秋の日の思い出です
秋桜 作詞/作曲 さだまさし
うす紅の秋桜が秋の日の
何気ない日溜りに揺れている
此頃涙もろくなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
ひとり言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさがしみてくる
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと笑った