エジプト沖で世界最大の天然ガス田発見

メディアでエジプト沖で史上最大の天然ガス田が発見されたと報道されている。これはイタリアのエネルギー会社ENI（Ente Nazionale Idrocarburi）が30日に発表した。
天然ガス田は、地中海の中東近海で潜在性が以前から指摘されていたが、今回のエジプト沖シュルーク（Shorouk）鉱区のガス田は世界最大。シュルーク鉱区の深さ1450メートルに位置する約100平方キロの領域に、8500億立方メートルの天然ガスが埋蔵されているという。これは、エジプトの天然ガス需要を今後数十年間にわたり満たす規模。
しかし、中東近海では既にイスラエルがガス田の開発を終え、生産活動に入っている。これはレバノンとの資源争いにもなっているが、イスラエルは天然ガス田の生産と開発は継続し続けるし、レバノンは阻止する手段を持たない。詳細は、過去ブログをご参照下さい。

過去ブログ：
「イスラエル＝レバノン沖の天然ガス資源」
「ハイファ沖の天然ガス輸出による貿易収支と国家財政の改善が期待されるイスラエル」
「イスラエルの排他的経済水域防衛力の強化に見る、日本海の海底資源開発における長期的取り組み」