阿部ブログ

日々思うこと

東大日次物価指数が「CPI NOW(T指数)」としてリニューアル・スタートする。総務省CPIはCPINOW(S指数)に

2015年09月17日 | 雑感
総務省が消費者物価指数、所謂CPIを毎月発表している。この消費者物価指数は、全国の世帯が購入する物やサービスの価格の平均変動を測定するもの。しかし、この消費者物価指数は前月のデータ。今の時代に1か月前のデータでは、余りにも遅い。全国の調査員が実地調査して集計しているので時間がかかるのだ。そこで考え出されたのが、東大日次物価指数。

東大日次物価指数は、全国約300店舗のスーパーマーケットのPOSデータを利用して、それぞれの販売数、価格を収集し分析して翌々日の物価指数を毎日発表している。スーパーマーケットのPOSデータなので、日々の食料品や日用雑貨の消費動向がわかるし、商品数は20万点を超えるので精度は高い。

この東大日次物価指数が「CPINOW(T指数)」としてリニューアル・スタートする事になった。当然調査対象となる店舗も拡大し、商品数も増える。因みにCPIというキーワードを使うので、総務省の消費者物価指数も「CPINOW(S指数)」となる事に…。
CPINOW(T指数)は、何れ翌日に物価指数を発表出来るようになるだろう。しかし、その為にはシステム・アーキテクチャを変えなくてはならない。つまり仮想通貨Bitcoinが採用しているP2P(Peer to Peer)。これだと日付が変わってから数時間で発表が可能となる。将来的には、全国、地域に分けて3時間前の物価指数を取得できるようになる。こうなると経済政策や経済分析が根本から変わることになるので、益々面白い世の中になりそう。経済素人には注目されない物価指数だが、ほぼリアルタイムにデータが見れるようになると注目度も高まるだろう。