通常、ブログでは、政治的、宗教的、思想的な立場、
エロ、グロ、ナンセンスな話題は避ける。
面倒なことに巻き込まれたくない、というのが偽らざる本音だ。
このブログも、基本そういうスタンスだ。
しかし、元AV女優の紅音ほたる(あやねほたる)さんが
亡くなって、まだ49日もたってないのに、追悼AVの
ようなものが発売になってる現状を見て、
「さすがにこれはないんじゃないの?」と思ったのだ。
わたしはあえてマスコミで使っている「セクシー女優」などと書かずに
「元AV女優」と書きます。
だってそうだし、セクシー女優だとこの後の
話がぼやけるのですよ。
彼女が亡くなったいきさつはよく分からないが、
若くして亡くなった事は事実だ。
葬儀も親族で済ませたらしい。
元と書いたのは、すでに引退してポールダンスを
やっていた、ということらしい。
かなり過去の人なのだ。
アダルト映像業界は中小企業ばかりだ。
だから、いざとなったときの「金目の物」というのは
編集前の「撮りテープ」だけなのだ。
だから債権者は真っ先に撮りテープを押さえる。
しかし債権者がほしいのは金なのに、テープのままでは
金にならない。
だから、横流しされる。
そして、そのテープは撮影された本人の意思とは
関係なく、狭い業界内をあっちこっちさまようのだ。
特に今のカメラは高画質のデジタルカメラなので、
何年も繰り返されることになる。
著作権、肖像権って何なんだ?という世界だ。
普通の女優は映画に出演すればギャラがもらえ、
それがDVDになったら売り上げの数パーセントを
ロイヤリティーとしてもらえる。
テレビで放送されても同じだ。
過去の作品の再放送でも、もらえるのだ。
音楽業界も、たとえカラオケで唄われても
ロイヤリティーがもらえる。
それが、普通なのだ。
しかしAV業界では、出演時にもらったギャラ以外は
発生しないようなのだ。
言い換えれば、過去に撮影された作品でも、
「これは、儲かる」と判断されれば、無限に
配信されるのだ。報酬なしで。
女優のメリットとしては、ヒットすれば次ぎの
作品に高いギャラで使ってもらえる、というくらいだ。
そんな一方的な契約って成立するの?と思われるかもしれないが、
これまで長くやってきた業界なので、契約する段階で
何らかの「出演した作品の全ての権利は撮影会社にあります」的な
事柄にサインさせられているのだと思われる。
AV女優として稼ぐには、自分が旬のうちできるだけ多くの作品に
出演するしかない。
どんなに美人でもしばらくすれば飽きられる。
飽きられれば、ギャラの安い企画物あたりに出演するしかなくなる。
「昔の作品がヒットしてさ、今でもウハウハだよ」
ということはAV業界ではないようなのだ。
撮影した会社も「撮りテープ」という財産はあるが、
旬を過ぎた女優は売れないので、普通お蔵入りである。
それが降ってわいたような、死亡記事の発表だ。
このタイミングを逃す手はない。
だからAV女優としてはもう化石になっている「紅音ほたる」
のテープが「今、話題になっている」という理由だけで、
引っ張り出されてしまうのだ。
遺族としてはいたたまれない気持ちだろうが、たぶん
契約上配信を止めることはできないはずだ。
親からすれば、若くして死んだ娘のあられもない姿が
大々的な宣伝とともに配信されているのかと思うと、
なんともやりきれないだろう。
覚せい剤取締法違反で服役している、小向美奈子受刑者の
無修正動画もさかんに配信されている。
服役中だから、新たに撮影された物でないのは明らか。
薬のための金が欲しいために無修正に出演したか、
以前出演した表ビデオの撮影された撮りテープが流れたかは、わからない。
いずれにせよ、話題性があるうちに稼いでおこう、という
姿勢には違いない。
*現在はデジタル録画なので、映像テープではなく映像データー
なのですが、テープの方がイメージしやすいので
そのように表現しました。
おまけ
日本の法律では、違法なものに著作権、肖像権は発生しない、
という原則がある。
だから、いわゆる「裏ビデオ」「裏DVD」のようなものを
無断でコピーしても罪にはならない。
そのかわり、バレて裏社会の人に半殺しの目に遭う
可能性はある(笑)。
ただし、現在主流の無修正物は制作会社がアメリカなのである。
だから無修正OKなわけであって、アメリカでは合法である。
言い換えれば、著作権が存在する。
ちゃんとした合法「アダルト作品」であって、ヤバイ違法なもの、ではない。
勘違いしないように。
日本人の女優がでて男優も日本人、英語の字幕なしで日本語しかしゃべらない、
どう考えても日本人向けなのに、タイトルとエンドロール
が英語で「FBI Warning」のような文字が出るカラクリ
これでわかりましたか。
アメリカで起訴されたら、それこそ目が飛び出るくらい
請求される可能性があるよ。なめてたら、半端ないよ。
ちなみに、現在はネット社会で、世界中から入るネット情報を
制御するのは事実上、不可能だ。
だから、当たり前のように海外の無修正動画などを見ているが、
日本国の法律が「いいよ」と言ったわけではないのだ。
警察が「黙認」しているだけである。
ここ、けっこう重要なポイントなのだ。
警察がその気になったら・・・ということだ。
だから、たまに話題になる「えっ、俺だけ?」「えっ、今さら?」
ということが起きる。
金が絡むと警察は動く、と言われている。
エロそのものよりも、その金が裏社会に回る可能性があるからだ。