あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

今のカメラ、レンズは性能いいねえ

2019年04月02日 01時00分00秒 | 写真

  

昔のポジ・ネガをスキャンしているとき、

「あれっ、俺ってこんなにヘタだったか?」と

思うような写真がいっぱい出てきた。

しかし、当時は「よし、うまくいった」と思って

いた作品も、今スキャンしてみると、

イマイチなのである。

これは、どういうことか。

ポジ・ネガが劣化したためか?

いやいや、色は褪せるが、シャープネスまでは

簡単に甘くならないだろう。

なんかゆる~く、眠く、ボケボケなのである。

  

昔の写真と近頃撮影した写真を、見比べてみた。

ふ~ん、なるほどね。

レンズの焦点距離は、ほぼ同じである。

どちらも私が撮影した写真。だから腕は同じ(笑)。

これが昔の写真。

これが、近頃撮影した写真。

シャープネスがまるで違う。

こんな写真見せられた日にゃ、昔の写真なんて

見てらんねえわな。

  

昔はフィルムの乳剤の粒子の細かさにどれだけ

レンズの解像度が追いつくか、という競争だった

のだが、今は、イメージセンサーの高解像度化に、

レンズの解像度がどれだけ追いつくか、

の競争になっている。

でもね、これって技術的な問題だけじゃないのよ。

世間一般のブーム、流行も影響してる。

今はシャープな、業界用語で言う「ピンカリ」が

好まれる。

だから、ポートレートを主に撮影する人なんか、

わざわざ軟調に仕上がるレンズを探して使って

いたりするのよ。

  

レンズにも技術革新というものは存在する。

だから、日々改良されているレンズは自ずと

性能が向上する。

今の廉価版レンズでも、10年前の高級レンズ並みの

性能である。

その点は、うれしいことだ。

ただ、「これ以上の性能向上には、○○がいる

んです」と今までなかった新素材のレンズとか

登場して、どうしても価格が高めになってしまう。