アコログ

色んなコトを感じ思ったこと。 誰かに伝えたくなったこと。 日々の記憶。忘備録。

お弁当つき講習会

2020-10-06 15:07:00 | お寺のこと

昨日は、朝から晩までお勉強の日でした。
コロナウイルスで、こう言った集まりも
無くなっていたけれど、最近少しづつ
戻りつつあるような…

新年会以来の住職達の集まりとかあり
皆さんと顔を合わせるのが嬉しいです。

講習会の講題は、
「今に生きる浄土宗の教え」と題して、
京都から先生が来て講話してくれました。


法然上人が、何故浄土宗を開いたのか。
そしてその時代背景について。
法然上人の時代は戦乱の世。
源平合戦があったり、
飢饉や、疫病、大地震や洪水、
人々は飢えに苦しみ、また疫病は
しょっちゅうやってきては、人を苦しめる。

昔の人は、疫病(今のコロナウイルス)を
ウイルスとは知らずに、鬼の仕業とか
怨霊や怨みの念と思い、それが来ると
忌み嫌い扉を閉ざして閉じこもったそう。
現代のstay Homeと同じだったと
先生が言ってた。


さてさて♡お楽しみの
お弁当の時間でーーす!

蓋を開けたら第一印象は、
ご飯が少ない!!(ㆁωㆁ*)
かなり薄くおこわが盛られてるけど、
メンズは足りるのかな??

もしくは、午後からは眠くなる事を
予想して満腹にならないようにと
配慮されてるのかな?笑


最近、外食する度に塩気足り〜んっと
思っていたけれど、このお弁当は
お味噌汁、お漬物、味付けおこわ、
鮭のソテー、ひじき煮物、粕漬け…
何もかもが塩っぱかった〜(^▽^;)

そして、これで2000円は
すこ〜して高いような…

次はお弁当なしで、1時間休憩中に
外で食べに行こうっと♪


午後からの講義はやはり眠くて
時々意識が失いつつ…(((;´・ω・)

人権同和の話が興味深かったです。
今も残る問題とか。。
日本の子供の貧困率が7人に1人が
貧困だそうで、私や周りが恵まれているのか
そんな貧しくてご飯が食べれない人が
そんなに居るなんて本当に分からないです。

でも確かに、貧しい人はいて、
この山形にもいて、給食を先生に食べさせて
貰ってる子がいて、その子が長期の休みが
終わった後、物凄く痩せてたのを見て、
その住職さんの小学生の息子さんが
「うち(寺)ご飯食べさせてあげて」と言う
ところから、子ども食堂を始めたと言う、
組内のお寺があって、その痩せた子の
母親が、アパートを追い出されるからと、
子ども2人とお寺に身を寄せたり、
そうするうちに、母親が失踪して
連絡付かなくなってしまい、
そこのお寺さんは自分の子供以外を養い、
里親になったりと色々やっていて、
私と年の頃は変わらないのに、
尊敬する事ばかりで、すごいなぁと
思わずにはいられませんでした。

私はまだまだどころか、平々凡々と
生きているなぁと…
お弁当も塩っぱい!なんて言っちゃって…
何だか反省です。(;´・ω・)

里親制度については、
もし、子供が産めなかったらって
ずーっと、考えてて、、
産んでも興味があるんだけれど。
まずは生む事がメインなんだけど。。


色々と考えさせられた1日でした。

彼岸花

2020-09-29 17:43:00 | お寺のこと
お彼岸が過ぎたけど、うちのお寺に咲く
彼岸花は今が見頃です。


彼岸花の別名は曼珠沙華、
学名はリコリス・ラジアータ
球根を乾燥したものを石蒜(せきさん)と
いい、生薬としても使われたそうです。


上から見た彼岸花

真っ赤な彼岸花は、
とっても毒々しくて好き


咲き始めが何とも言えずいいわぁ♡


本当ならお彼岸に咲くんだろうけど、
今年は遅かったなぁ。
いつもなかなかお彼岸丁度より、
遅れたり、早かったりで咲きます。

たまにお彼岸ピッタリって時は
何だか嬉しくなります(*^ヮ^*)


今日はお勉強会で、
12時から17時過ぎまでで、
大変疲れました(^▽^;)
有意義な時間だったけど、コロナで
密にならないように窓が全開だったので
寒かったーーー(>_<)
昼過ぎくらいは暖かかったけど、
どんどん寒くなって畳に直に正座なので
めっちゃケツが冷えたわ〜
尼僧はあんまり居ないので、どーしても
男目線よね。。まぁいいんだけど。

次は厚着して行こう(笑)



令和2年大施餓鬼法要

2020-09-20 13:28:00 | お寺のこと
今年の施餓鬼絵は、コロナウイルス対策もあり
お檀家さん無しで寺族のみの法要となりました。


いくら自分達だけとは言え、ちきんと
堂内を飾りましたよ〜

施餓鬼絵の練習も毎朝しました


散華(さんか)も撒きます。
歌うようにお経を唱えながら
堂内を歩く礼讃です。


↑華籠(けこ)の上に散華


お供物も供えます。
↑和梨と↓ドラ焼き

お霊前も供えます。

 

いつもは沢山のお檀家さんに
お赤飯を振る舞うので、
仕出し屋さんから作ってもらうけど
今回は炊飯器で作りました。


お赤飯はめっちゃ簡単です。
うちの母親は買うことしか考えてないけど
餅米と白米、小豆があればいいんです。

小豆は浸して、20分ほど煮てから、
煮汁ごと炊飯器に入れて、炊き上げます。
色味も赤くて可愛く
美味しく炊き上がりました♡

7合も炊いたのに、美味しくて
あっさり無くなりました。
家族4人しかいないのに…(^▽^;)


↑こちらは、餓鬼飯(がきめし)

茄子と生米を混ぜまたもの。

これを法要中に餓鬼に施す意味もあり、
手で掴んでバッと撒くんだけど…
↓このように、堂内が米だらけに…(;´д`)
私は、この撒くのがなんだか躊躇してしまって上手く撒けないんですよね〜^^;


お施餓鬼法要は餓鬼に施すと言う法要です。
地獄に落ちた餓鬼とは、
食べ物を口にする事も叶わずいつも
お腹を空かせて彷徨っている霊のことで、
仏教の教えによれば自分の私利私欲にばかり
夢中で、他人に分け与えることをしなかった
事が原因だと言われております。

お施餓鬼供養はこうした餓鬼たちに、
救いの手を差し伸べると共に、仏の教えや
生き方を改めて考え、生きている私達が
徳を積むための大切な法要です。



お施餓鬼の由来は、諸説あると言われており、一つはお経の中に書かれているもの。

ある日、お釈迦さまの弟子・阿難尊者の前に
焔口(えんく)という名の餓鬼が現れ
「お前の命はあと3日だ。生き長らえたければ
すべての餓鬼に食べ物や飲み物を施せ」
と告げられます。驚きあわてる阿難尊者に
お釈迦さまは、少量のお供えでも無限に
変じる陀羅尼(経文の一種)とその作法を
授けました。そのとおりに餓鬼に供養
したことで、阿難尊者は命を長らえ
餓鬼たちも苦しみから脱することができた
説かれています。


法要の中でお唱えした陀羅尼。
「ノーマク サラバ タタギャター バロウキテイ オン サンバラ サンバラ ウン」
これは「僅かな飲食が、十方世界まで
広がって多くの餓鬼たちを養い
満たしますように」と言う意味です。

お彼岸で檀家さんが出たり入ったりして
なんだか緊張しましたが、
無事に終わって良かったです。


お名号の掛け軸

2020-09-18 15:12:00 | お寺のこと
棚の奥から出てきた、
ちょっと変わったお名号の掛軸。

癖のある字が何とも可愛い❤️
可愛いって言ったら失礼なのかもだけど
なんだか丸っとした字体がいいわぁ


うちの母も見たことがないと言うこの
掛け軸は、おじいちゃん璽書道場に
行った時に頂いて来たものらしい。

璽書道場(じしょどうじょう)とは… 
浄土宗教師に対し、伝統 弘通 ぐずう
璽書を伝授するために行うもの。
(「伝法規程」宗規第七号)

璽書は私はまだ受けてないけれど、
行く時はまたつんつるてんな頭、
剃髪にしなきゃなのだよ〜(;´д`)
まぁそれはいいんだけど* ̄m ̄) 


お名号とは、南無阿弥陀仏の事です。

さて、これは誰が書いたのか…


色々調べたけれど「量記」
と言うのは量が記したってことで、
量の誉号を持つ人は知恩院83世である
岸信宏上人なのです。
ちなみに誉号とは、
伝宗伝戒(私も受けましたが、
お坊さんになる最後の行で冬に21日間
篭って戒を授けてもらいます。)
これをを受けると戒名の一部、
○誉と言ったものがはいります。
私は慧誉を授けて貰ってます。
浄土宗徒は必ず戒名に誉号が入るんですよ〜

岸上人は、量誉、そして阿号もありまして
璽書道場を受けると阿号を戴くことが出来ます。
阿号はこれまた、◯阿となります。
うちの亡父は、光阿を貰ってました。
岸上人は、赤い阿号の朱印で
慈阿となってますから、やはりこの書は
岸信宏上人のものですね。

ちなみに、その上の朱印は、
浄土朋山に土??と謎だったんだけど、
これは浄土門主( じょうどもんす)
だそうです(笑)
師僧から聞きました♡

当時の浄土門主が書いたよってことです。


ネットでも岸信宏上人の書を見つけたので
この方ので間違いないですねー!

ただ、うちの書の方が
字体が可愛いから迷ったのよね。

いや〜判明して良かった。良かった( ´艸`)

それにしても、おじいちゃんよ〜
もっと分かりやすく保存しといてくれよぉ〜
まだまだ分からない巻物が
沢山出て来そうだわぁ(^▽^;)


明日は彼岸の入り
(掛軸を写真に撮るの難しいねぇ)

秋のお花ケイトウとトルコキキョウなどの
お花と岸信宏上人のお名号を飾りました。

香花

2020-09-17 15:31:00 | お寺のこと
夏に掛けてた掛軸
写真では分かりづらいんだけど、
裂地が薄青緑みたいな色なので
夏っぽいかなぁと掛けてました。


何が書かれてるかと言いますと、
「香花」(こうげ)です。

さらさらさら〜っと書かれてて
まーーったく読めませんね〜

香花、意味はその文字通り
「仏さまに、供える香と花」

浄土宗のお経でもまず
一番最初に唱えるお経が香偈です。

願我身浄如香炉
がんがしんじょうにょこうろ
願我心如智慧火
がんがじんにょちえか
念念焚焼戒定香
ねんねんぼんじょうかいじょうこう
供養十方三世仏
くようじっぽうさんぜぶ

意味は、、、
願わくは、私の身体が香炉のように
清らかでありますように。
願わくは私の心が智慧の火のようで
ありますように。
思いを込めて行いを正し、
心を静める香を焚き、
あらゆる世界のあらゆるみ仏に
供養を捧げます。。
と言う意味です。


書いたの直翁廣質(ちょくおうこうしつ)
黄檗山万福寺の代47世です。

黄檗宗(おうばくしゅう)とは、
日本の三禅宗のうち、江戸時代に始まった一宗派。
江戸時代初期に中国より来日した隠元隆琦を
開祖とし、本山は隠元の開いた京都府宇治市の
黄檗山萬福寺です。


ちなみに、隠元さんは、インゲン豆も
中国から来日した際に日本に持ち込んだので
いんげんと名が付いたそうですよ〜


浄土宗じゃない他宗の方の書いた書も
あるんだ〜と思った夏です。
掛け軸に関しては、多分殆どおじいちゃんの
ものなので、さっぱりかわからんのですよね。
亡くなっちゃって早11年かな?
聞いても答えない人だったから、
謎が沢山です(^▽^;)