アコログ

色んなコトを感じ思ったこと。 誰かに伝えたくなったこと。 日々の記憶。忘備録。

キューティ&ボクサー

2014-03-05 23:57:38 | 映画
長編ドキュメントでアカデミーノミネートされてた
「キューティ&ボクサー」を見てきたのでした
残念ながら、受賞はしなかったけど
あたしはかなり好きな作品でした



NY在住40年のアーティスト夫婦の日常を
4年間追ったドキュメントなんだけど。
とにかく、激しいギュウちゃんこと篠原有司男、
御年81歳!がハチャメチャなのだった(笑)

彼の作品はボクシングのグローブに絵の具を付けて
キャンバスに殴っていくように描く「ボクシングペイント」や
段ボールなどで作る彫刻がとっても圧倒的なんだけど、
飛沫だの流れ滴る絵の具だの、その瞬間瞬間のアート。

ギュウちゃんの造るものは、鮮やかで奇抜だったり
度肝を抜くような勢いを感じる。
それは、私生活でもで、料理も豪快だ。
魚のウロコをガシガシ取るシーンや、
ぶっといセロリが岩のようにゴツゴツ入ってる
セロリハンバーグに至っては笑えて仕方なかったw
奥さんの乃り子さんに「パサパサじゃない?」
なんて言われてるw

作品が売れなくて、生活が窮してて、
今週中に1000ドル必要だったり。
日本に行って売ってくる!と布製のでっかいスーツケースに
奇抜な色彩の段ボールアートをガシガシ詰め込んで、
サブウェイで出掛ける
地下までの階段とか、大変だし重くないのかしら??
誰かスタッフとかが売ってきてくれたり、高級車とかで
送り迎えとか、そんなの無くって、有名なアーティストなのに?
っとびっくりする。しかも81歳なのよー!
うちのおかんは、60代ですでに過保護だわよ

奥さんの乃り子さんは、19歳の時に美術留学で渡米して
41歳の有司男さんに出会って恋に落ち、結婚。
すぐに妊娠し、生活に追われてアートを諦めたけど、
自分の分身のようなおさげ髪の「キューティー」と
飲んだくれの夫「ブリー」(牛を意味する…因みに、
牛はぎゅうちゃんの本名、牛男かな)って
漫画的なキャラクターを生み出す。
自分を投影したかのような作品は、色々な苦労があってこそ
生まれたのだなぁと、しみじみ思ったり...
夫婦の会話も、ちょっと苦味が利きつつも、温かな目が優しい。

お互いがお互いを思いあう、人生を共にした2人の
ラブストーリーであり、どんなに年を取っても
諦めないって、夢があるって素敵だなぁと思う作品でした




観終えて、ほぉ~っとしたくて
カフェに行ったよ~

cafe kacho-fu-getsu


ここって1人でもの~んびり出来ちゃう居心地の
良すぎるカフェなのですw

椅子も机もそれぞれ違ってて、
お好きなところへどうぞっていうの、いいねぇ



はちみつラテと、モカチーズをチョイス



あわあわで美味しいはちみつラテは、
じんわ~り心を満たすなぁ~

モカチーズは、ほろ苦なモカの風味の
チーズケーキなんだけど、
かなり美味しい
甘さもそんなに無いから、甘くまろやかなドリンクに
ぴったりなのよね~



あまりにのんびりした空間で、
温かな風のように流れる時間の中、
3時間も居てしまった...(笑)
こんなにのんびりしたの、久しぶりw