とらやの羊羹

昨日よりは1.2度気温は高いと言うが寒いには寒い。
冬将軍も時間の問題で去るそうで一寸ホッとする。

お菓子類は好きだが戴いたら食べる、買ってまでは食べないと言う物の中に
「とらや」の羊羹がある。

それはやはり高価だからと言うのも有るし、この羊羹を日常食べると言うのもピンと来ないだけ。
日常は駄菓子で間に合う。

今回は、たまたま娘婿のお持たせで入手した物だが、やっぱり「とらや」はとらやで
味が良い。
香りが良いのと練りのしっかりが気に入っている。"おもかげ"は黒砂糖味。

美味しい物はやはり食べた後に、しつこく口の中に甘みが残らないと言うのが良い。
友達で甘い物だけが好きと言う人が居る。
甘い物を食べた後に「お口直しにどうぞ」と一寸さっぱりした物を出すと断られる。

「折角口が甘いのに口直しをしたら勿体ない」と言うのだ。
同じ位甘い物好きの友も、全く同じセリフを言った事が有り印象に残っている。
そんなものなのかな～？
私は熱い日本茶を所望したい。

口直しをしたい私の甘い物好きは偽物？
とらやさんの原材料(おもかげ)は砂糖、黒砂糖、小豆、寒天。

ずっと以前だが本店(赤坂)にお茶を飲みに入った時の事、音楽家で名のある指揮者の男性が
若いお姉ちゃんと向かい合って座ってお茶をしていた。
そのうち彼があ～んと口を開けて彼女に羊羹を口に入れて貰っているのを
家政婦は見たのである。

なんだかな～、結構尊敬していた音楽家なのにがっくりしてしまったのを、今思い出した。
それからそのお店には行っていないが。
既に亡くなったから、もう忘れてあげよう。

羊羹の味は変わらない。