セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

シルバー大学・文学

2011-05-16 | セカンドライフ
今年前期は、文学を選択した。シルバー大学は3年間。私は先が長いと思って入学したのに
アッと言う間に、今年は三年生早過ぎる、もっとゆっくりセカンドライフを過ごしたいのに。

歳をとればとる程、一年が短いと言う・・・。
時の流れが速いと思えるのは、若い頃と違い経験、体験がぎっしり詰まっているからなのだろうか?

朝起きてから、様々な思いが時間を凌駕しているので空き容量が少ないせいかもしれない。
十代の頃は早く大人になりたくて時間の経つのがまどろっかしかった。しかし将来を
夢見て楽しくて仕方がない時期でもあった。懐かしい~。

シルバー大学三年生も、もたもたしていたらアッと言う間に卒業となってしまう。
納得の時間で有りたい。

今期も自分の希望が叶えられてテーマ「近代日本をつくった文豪たち」を受講する事が出来た。
 講師 清泉女子大学教授  有光隆司氏
     成蹊大学教授    林 寛親氏

内容 人気の司馬遼太郎『坂の上の雲』からスタート。秋山好古、真之兄弟と共に、この作品の
   副主人公的存在である正岡子規にスポットを当て、明治文学の世界がどの様な人々によって
   想像されていったのか、夏目漱石、森鴎外にも言及しながら考えていく。
 
   彼らは天皇の時間(元号)とキリストの時間(西暦)とに、彼ら固有の自身の時間を引き裂かれ   ながら、あり得べき、近代日本文学の姿を模索していった人々でもある。

   更に大正、昭和へと彼らがその後に続く時代に何を託し、又託された人々はそれぞれに
   どの様な大正、昭和を生きたのか。芥川龍之介、白樺派の人々、川端康成、太宰治といった
   各時代を代表する文学者たちの足跡を辿りながら進めて行く。(有光先生談)

第一回 『坂の上の雲』から正岡 子規を中心に進めた。

  作者 司馬遼太郎氏は正岡子規の存在が個人的に好きだったのではないか?と思える。
  講師は、その本の、長いあとがきをA3サイズにコピーをされ教材とした。
  司馬遼太郎氏の人間観察の細かさ、洞察力、時代検証、想像力、感受性を細やかに表現されて
  いるのが魅力でもあり際立っていた。