セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

旧友を悼む

2016-01-23 | セカンドライフ
  いつも優しくして下さったピアノの名手の旧友(少し年長)。
お身内の死に接し、立ち直れない。誰でも悲しさは理解できるが、突然息子さんに逝かれてしまい悲嘆に呉れている。七年前にご主人と病死と言うお別れの後、優しい息子さんはいつも、お母さんに寄り添い、海外や国内旅行に同行し、慰め支えて下さっていた。独身(40歳)だが、母思いの優しさは計り知れないと有難がっていた。

 その時は、丁度お母さんを車に乗せ、買い物に向かっていた。突然くも膜下出血状態となり意識を失い、補助席の彼女が急遽ハンドルを左側に切り停止したと。119番に連絡して救急車が駆けつけて呉れたけれど、病院に着くやいなや、「諦めて下さい」との宣告を受けたと。どんな冷酷な言葉だった事か。順番は付けられないが、子供さんを亡くす悲しさ、悔しさを超える物は無い。お悔やみの言葉等全く浮かばなかった。どんなにか辛かろうと。電話から聞こえる絞り出す様な声。彼女の苦しいお気持ちは、計り知れない。ただ合掌をするしか・・・。