後の祭り :230606情報
元経済893の猫組長さんのサイトに、「国賊」TBSのニュースを取り上げていました。(「国賊」は私がつけただけです。念のため。)
――東京都で新型コロナの無料PCR検査事業を行っていた事業者が不正に補助金を請求していたとして、都は一部の事業者に対する補助金およそ183億円の交付を取り消し、そのうち既に交付された17億円については返還を求める命令を出しました。
東京都はおととし12月から先月7日まで、無症状の都民を対象に無料PCR検査を実施していて、事業者には検査数に応じた補助金を交付していました。
しかし、検査が適切に行われていなかったとして、東京都はきょう、昨年度に検査を行っていた11の事業者に対し、あわせて183億円の補助金の交付を取り消したと発表しました。このうち5つの事業者に対しては、既に合わせておよそ17億円の補助金が交付されていて、都は返還命令を出しました。(以下略)――
これについて、猫組長さんが極めて示唆に富んだ解説をしています。許可をいただいて転載させていただきます。
新型コロナの無料PCR検査の11事業社が不正に補助金を請求していたことが分かり、183億円の交付を取り消されたと報道されました。近畿日本ツーリストでは、新型コロナのワクチン接種のコールセンター業務で、人件費を偽り過大に請求していたとして、警察の捜査を受けています。3年近く続いたコロナ禍でいったいどれだけの金が動き、どれだけ不正に吸い取られたのか気になりますね。
確かに補助金や給付金で助かった個人や事業者は多かったと思います。しかし、本当に困っている人が救済されず、悪い連中が不正で儲けた例もたくさんあると思います。これは昔から、大きな災害が発生した後など繰り返されてきた構図です。正直者ほどバカを見るという言葉がありますがそのとおりだなと感んじます。
コロナ禍が始まり、様々な給付金や補助金が登場しました。迅速な給付を目指すという趣旨において、簡単な申請要件と雑な審査は正解だったと思います。しかし、真面目な人は正直に申告するため給付金や補助金がもらえず、狡い人が虚偽の申告で不正に利を得るケースが多かったのではないでしょうか。上記のPCR検査事業者や近畿日本ツーリストなど、まさに典型的な例だと思います。しかし、これはほんの氷山の一角、日本全国では凄まじい金額が不正に吸い取られているでしょう。
法人や個人事業主を対象とした持続化給付金も、実際に受け取れる要件を満たした人より、資格の無い人の方が多く受給しているのではないかと思っています。持続化給付金の申請が始まった頃、私は骨折にリハビリのため整形外科へ通っていました。ある日、待合室で個人商店を営んでいるお年寄りが「売上げがあと1,400円減少していれば給付金がもらえたのに」と嘆いておられました。私が「1,400円くらい帳簿書き換えて申請すれば」と言うと驚いて「とんでもない」と驚いた様子でした。
これが人として本来あるべき姿なのだなと反省させられました。このように真面目で正直な人がほとんどなのだろうと思います。本当に助けが必要な人に給付金が支払われなかったケースは多いでしょう。その一方で、たくさんの狡い人たちが潤ったと思います。しかし、多くの人が助かったのも事実です。迅速給付を目標とすれば、無駄や不正は防ぎきれなかったでしょう。
PCR検査のCMで狂気を醸し出していた「にしたんクリニック」【※1】が、最近は断末魔の叫びみたいなテレビCMを垂れ流しています。ワクチンのモデルナもテレビCMで最後の追い込みをしているように見えます。
(【※1】 21年11月14日の朝日新聞に『「にしたん」PCR検査、手がけるのは…「売り上げゼロ」から大逆転』という提灯記事が掲載されている。)
新型コロナも終焉、祭りのあとといった趣ですね。
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