イラン革命防衛隊の暴走——イラク・パキスタンを攻撃——
:240225情報
イランは2日間のうちに、シリアとイラク、パキスタンの友好3カ国の標的を相次ぎ空爆しました。実行したのはイランの正規軍ではなく、イランのイスラム革命防衛隊【※1】です。なお、パキスタンは、イラン領土をミサイル攻撃して報復しています。
【※1】イスラム革命防衛隊(IRGC)は、イランの正式な軍隊の一部であり、イラン国策の重要なテロの中心的な役割を果たしている。IRGCは、世界各地でテロを計画、組織、実行している。IRGCは、他のテロ集団も結成、支援、指揮してきている。IRGCは、米国民死者を出した事件を含め、米国人と米国施設を標的に多数の攻撃を実行している。1979年の結成以来、IRGCは、イラン外交政策の実行にいっそう大きな役割を果たしている。現在は、非常に多くののイラン経済部門をコントロールし、イランの内政に強い影響力をもつ。
なぜイランはこれらの国を攻撃したのか。その理由は、イランの革命防衛隊が、国内のイスラム主義強硬派から行動するよう突き上げられていたことによると言われています。この強硬派は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で多くのパレスチナ人を殺している中、イラン政府が手をこまねているとして不満を募らせているといいます。
中東情勢が一気にきな臭くなりましたが、国際政治学者は以下のような解説をしています。
イランがイラク、パキスタンだけでなく、シリアまで攻撃しています。
これは1月16日から18日にかけて起きました。パキスタンは黙ってないでイランの中にいる反パキスタンのゲリラ勢力(反政府勢力)に攻撃を仕掛けて、見かけはお互いに戦争しているような状況となっています。
イランからすると、反イラン活動している連中がパキスタンの中にいるから、そこを攻撃しただけという言い訳をしていました。全般を見ると国のトップにあたる外務大臣はこの動きをどうにか抑えたいと思っているのですが、革命防衛隊が独走しているようです。そして、周りの気に食わない政権を持つ同じイスラム教の国に、どんどん攻撃を仕掛けていっています。
特にイラクの中にあるクルド人の自治区にも攻撃を仕掛けていくということで、周りの国との間で全部戦争するようなことをイランが起こしています。
さらにイランはフーシ派を支援していて、そこは全然たるテロ集団で日本の自動車輸送船も人質に取られて略奪されていますが、そこに日本人は載っていませんでしたが乗組員がまだ帰ってきていません。紅海周辺でテロをやりたい放題やっているフーシ派もイランは応援しています。
しかし、詳細を見ていくと革命防衛隊が一番イデオロギー的に過激な部分となっているようです。これをイラン政府が抑えきれない状況になってしまっています。かつてトランプ大統領は、この革命防衛隊のトップ暗殺に成功しました。これはアメリカが公然にやったということで殺したわけです。
イランはそれに対して言葉の上では非難しましたが、アメリカに対して反撃はしませんでした。つまり、革命防衛隊が国の中の国のようになって、そこが過激な行動を頻繁にとっており、イラン政府のトップが困っていたので、アメリカのトランプによってリーダーの首を切られたので、むしろ良かったと思っていたようです。
これはトランプ自身も言っています。そういう危険な存在があるのですが、この革命防衛隊を背後で操っているのはイギリスの守旧派だと思います。それが、このようなグループに過激な行動を取らせて、中東を安定化させず、かつ戦争するように分断して統治するということをやらせているのでしょう。
やがて究極的には、米露が中東でぶつかるような、米露戦争というものまで彼らは想定して、戦争を起こさせるような扇動行為をしていると思います。非常に危険なことです。トランプは「私が2期目に当選したら、1カ月もあればイランとちゃんとディールをやって核兵器開発もやめさせて国交を正常化させる」と言っていました。おそらく、水面下でそういう交渉が行なわれていたのでしょう。
しかし、バイデン政権になって甘い顔を見せていた途端に、イランの中における一番危険な部分が大きくなって、世界中または中東を滅茶苦茶にしているのです。
イランは公にでも、明らかに中東における派遣を求めていると言っています。しかし、上の人はできることと、できないことを理解しているのですが、その下の過激な部隊を抑えることができなくなってしまっています。また、それを外国から使嗾して使う人たちもいるということです。中東の和平が崩れていくときのいつものパターンと言って良いでしょう。
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