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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

短編小説  詩織という女      世にも微妙な物語

2018年06月17日 10時31分05秒 | 小説

詩織と出会ったのは ある大学病院に入院していた時だ。

タバコを吸う場所が限られていて、私は朝一に病室を抜け出しタバコを吸いに

いっていた。そして消灯の直前にも。

その時に 必ず最後まで喫煙所にいたのが詩織という若い女性だった。

毎日あうのでなんとなく世間話をしてみた。

ー今どきの病院は4にこだわらないんですね。私は何度も入院した事があるけど

 4階を省いたり 部屋番号は4をはずして3から5に飛ぶ。

ーええ、

淡泊な返事だけが返ってきた。話さない方が良いのかもと思った。すると

ー青山さんと仰るんですね 唐突に名前を呼ばれたので驚いたが入院すると

 必ず腕に名前と生年月日などが書いてあるものを腕に巻き付けるのだ。

ーあなたの親御さんはお医者様でしょ。

ーええそうですが、なぜあなたがそれをご存知なの?

ーちょっとご縁がありまして、ごめんなさい・・

ーうちの病院からこちらに紹介されたですか?

ーいやそれは・・そろそろ時間ですね8時36分・・ 私はこれで。

なんだか気がかりだったが、一人で最後の一服をして病室に戻ろうとナース

ステーションの前を通った時

ーあら青山さん、面会時間は過ぎてますから・・駄目ですよ。そちらの方は

といわれて 振り返ると詩織という女性がいた。

ーこちらに入院されている人です。

と答えたが いつの間にどこから来たのか?エレベーターは夜間は一つだけ

詩織は無言で エレベーターに乗り込んだ。ここは12階だから、何階で止まるのか

みていたら4階だった。詩織だけに4階に降りた?それから夜に詩織とあうことは

なかった。退院の前に親に電話してみた。

ー詩織という人うちの患者だったの? 何か変な感じなんだけど?

ーあぁ、その人は交通事故でたらいまわしにされていたので家で受け入れたが

 救急隊曰く10件も拒否されたそうだ。うちに来た時は、重症で・・処置ができず

 お前が入院している病院を紹介したのだが

 なんだそういう事か。。じゃぁここで治療している訳だ。

退院が決まった前日に 詩織が久しく喫煙所にきた。

ー明日で私は退院です。どうかお元気で

すると 詩織は あら8時36分だわ。私は死んでいないのに、ここで治療をして

いるのに・・・なんでよ。教えてよ。あなたにも死がおりるべきなのに

気味がが悪くて 途中で喫煙所を後にした。

4階で降りてみて 詩織なる人物が入院しているけどどこの部屋ですかと

ナースステーションで聞いてみた

ーその方は 2週間ほど前の午後8時36分になくなられてます

ーじゃぁ この人は誰 ですか?

ー誰もいませんが・・・・いささかの違和感を感じたが埒が書ないので

病室に戻るために後ろをむいて歩き出した時

看護師の悲鳴が聞こえた

ーどうしたんですか。。との問いに

ー後ろ後ろとだけ声も絶え絶ええに言うので 後ろには何もいないと先ほど

仰ったのに   と振り返ると

再び悲鳴が。。。なにこれ  そう詩織はカゴメで言えば後ろで正面にいた

  終わり

 

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
えーと (aozora)
2016-12-20 18:32:17
どうも。
青野詩織です。
ペンネームです。
実は私、死んで・・ないし!
ひどいなー(^^;
あ 一文字違った?
青山詩織さん・・
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ぎゃぁああああああ (Simada Norika)
2016-12-22 08:23:13
まだいきてんですねアウトっ!
返信する

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