これでしくじったらアウトだなぁ~という思いがあった。
本番は昼間から準備である。早朝から打ち合わせをした場所にボランテイィアを含めて
ストロボをセットしてもらったりして、午後14時から本番となった。
この時間にF64でディテールをある程度写しておく。超スローシャッターなので、人が歩いていても
写らないが、NDの濃いものでなるべくスローにして1回目は終わり。
反対側に行って同じ作業をする。いずれの場所にも警備員を立たせて人が近づかないようにした
警察の指導で車はロータリーには止まっていない。
続いて日没頃からの撮影。NDは外して遠い場所から無線で指示してストロボを発光開始。
基本的にはワンカットつまり同じフィルムに多重撮影をする為、アシスタントにスポットメーターで
露光を計らせる。同じ場所で数回、後は歩道の下を移動してもらい、から発光させて行く。
これで30分が限度で急いで反対に回り同じことをさせる。
ついでに、歩道の繋がりを示す為にカメラ側からの発光などをして、戻ってきて同じことをする
暮れてからは、忙しくなる。
市が、広報車を利用してロータリーを何周も回る。またロータリーにつながる5箇所位の
道路を出入りする。これは、ヘッドライト(黄色っぽくなる)とテールライト(赤に写る)これが
写り込むので道路であることと、繋がる道がわかるという仕組みだ。その後は、歩道を歩く人の
演出である。これは、ミニカムジャイアンツというストロボを水平からやや上向きにあてて
影が空に抜けるようにした。後は本来の歩道の照明がある程度判るようにした。
ちなみに、富士フィルムの6×17というカメラを縦横に計6台を抑えとしておいた。
撮影が終わったのは21時過ぎで、待たせておいたバイク便で至急現像にまわした。
詳細をいえば不満足なれど、こんだけやった意味ができあがりをみて分かったと感動してくれた
今もどっかの市に大きく伸ばしたものが飾ってあるはずである。
この時は万が一しくじったら・・・・。とドキドキした。でも結構楽しかったし、こういう事は
なかなかできないというか ほぼ出来ないだろうなぁ~。
撤収が完了したのは11時過ぎである。これで50万の撮影料は高いか安いか普通かな?