アメリカには「HELICOPTERを駆使した」報道カメラという職業が存在する。
私は一時期本気でその仕事につきたいなぁと想っていた。ただ、事件の数が多いアメリカだから存在する職業で
本当に利益が出るのか疑問にも感じていた。
その仕事とは例えば強盗犯が車で逃走している画像を撮影して編集し「買い取り先を探して売る」というものだ。
せっかく撮影しても買い手が必ず現れるとは限らない。その場合は当然持ち出しである。
一方でスクープ的なものには破格の値段で買取が成立するのだ。このスリリングな感じが私はたまらなく
面白そうに思えた。
結局のところは、日常の撮影に終われる日々であり、いつしかそういう夢を持っていたことさえも忘れていた。
忘れたまま、ハードすぎる日常を何十年か過ごしていてあっけなく体が動かなくなり仕事ができなくなって終わりだ。
果たして彼ら(確か3人組)は今どうしているのだろうかとふと想った。