★楽美術館 サイト
特別展『樂歴代 用の美 −作陶の広がり−』 ※9月6日(日)まで(16:00閉館)
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の関係で都内と同じタイミングで休館に入り、
再開も6月第2週になったため、前回の京都訪問時は行けなかった。
インスタグラムで館内の展示写真は公開されていたので、どういうものが出ているのかは予めわかっていたけれど、
やっぱり、美術館で鑑賞しないと感動はしないなぁ、と今回改めて思った。
楽焼といえば、まず楽茶碗が思い浮かぶし、「楽=茶碗」のイメージはどうしても強くなる。
しかし、今回は敢えて茶碗以外の作品をテーマにした展覧会。
第一展示室が茶碗ではなく、お皿(向付用の皿)や鉢が並んでいるのって、初めて見た。
印象に残ったのは、一入の魴鮄(魚へんに方・魚へんに弗、ホウボウ)皿。
マンボウみたいに丸い魚の皿。でも、実物の魴鮄は写真でみると丸くない。カサゴ目だし。
他は、、、どれも一度は拝見したことがあるものだけど、ホウボウのインパクトが強すぎて印象が飛んでしまった。
中2階に上がると、景色が違って、展示物より外の風景の方が印象に残ってしまうという始末。(>_<)
新型コロナウイルス対策で換気をよくするための措置。
もちろん、展示物も見たんだけど、同行者もいたせいか、注意力が散漫になってしまった。
(目録を眺めていたら、記憶も呼び起こせるから、ま、いっか)
インパクトという点では道入の赤楽灰器と赤楽灰匙。
灰器は現代でもよく見かけるから珍しさはないけど、灰匙ってどーよ。
「割れないんですかねぇ。」「そりゃ、割れるでしょ。てか、しっかり継いであるし~」
結局、実用的ではなかったらしい。
慶入の鬼面足風炉もスゴかったなぁ。陶器の風炉はたまにあるから、「まぁ。アリかなぁ」と思うんだけど、
以前に見た伊万里焼の風炉は茶釜も磁器だった。今回は茶釜は鋳物で、「これ、載せる際によく割れなかったなぁ」と感心しかない。
2階の第三展示室は茶碗。
たしか、前回?も見た直入さんの焼貫黒楽茶碗「猫割り手」(侵入してきた野良猫と飼い犬のバトルの結果、割れてしまったという)。
惺入(せいにゅう)さんの翁面は見事。でも、実際に顔に装着するの、かなり重そう。
たぶん、観賞用。
お手洗いのお花もシンプル。
コロナの影響で入館は15:30まで、16:00閉館。
今回も入ったのが15:00過ぎていて、閉館ギリギリまで滞在。
ちょっと、落ち着かない鑑賞になってしまった。
復習がてら、インスタの画像を見直そうと思った。
(ちなみに、タブレットの貸し出しは今回なく、他美術館のチラシが置いてある棚もきれーいに何にもなかった)
次回はゆっくり鑑賞しよう。
秋期特別展『楽歴代 ~桃山、令和 紡ぐ茶碗~』 ※9月12日(土)~12月20日(日)
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