夫の都合でお彼岸を早めにする。名古屋から妹も来る。天気上々。無事修了。
村上春樹の物語の世界(神戸新聞、風の歌より)
箱の中に箱があり、さらにその箱の中に箱があるチャイニーズ・ボックス。われわれを包む世界の外側にも、各個人の内側にも、いくつもの箱が重なっていて、それが「世界に陰を与え、深みを与えている」のだ。いくつもの箱が重なり合う世界。それは音楽の倍音みたいなものだ。倍音とは楽器の音や人の声などの基本音の整数倍の周波数を持つ部分のこと。それが重なると美しいハーモニイになる。「倍音があればあるほど、音は深みが出てくる。人間の深みは倍音みたいなもの」何度も読む、いい言葉。