今年のF1
見ている側にとっては結構楽しい。
今年からF1で電子制御のトラクションコントロールが使用できなくなった。
これはドライバーにとってはマシンが扱いづらくはなるが、
モータースポーツと銘打っている以上、私はそれが本来の姿であると強く思う。
スポーツって言うのは人の力や技術が試されてこそのスポーツだと私は思う。
しかしながら、機械を操るタイプのスポーツは、その線引きがかなり微妙になっている。
ことF1に関しては、ドライバーの戦いであり、メカニックの戦いでもあり、チームの戦いでもあり、メーカーの戦いであり、複雑に絡み合う。
しかし、今時のハイテクカーは、ドライバーのミスをカバーするばかりでなく、多少のラフに操作しても、まるでプロドライバーが運転しているような動きを、コンピュータ処理によって自動的にやってくれる。
そうなると、私なんかが一生懸命雪道で車をねじ伏せながら走っていても、楽々追い抜かれてしまう。
そういうのがどんどんモータースポーツの世界に入ってくると、ドライバーが幾らがんばっても車の仕上がりがいいメーカーやチームが勝ってしまう。
だからトラクションコントロールを禁止したのはいいことだと私は思う。
その程度のことでメーカー努力やチーム努力が失われることはないだろうし、そうやってハイテクが禁止されることにより、また別の新たな工夫が生まれてきたりするから、やっぱり速いチームは速いままなのだ。
今年は速いチームは去年に引き続きやっぱり速いが、ドライバーのミスでリタイヤしたりするケースが増えている。
これは、いままでハイテクに頼っていた部分が露呈した結果だろう。
そして今年のF1は面白くなった。
オリンピック種目でもちょっと疑問に思うことがある。
100メートル走
陸上でも注目度の高い競技だが、1991年にカール・ルイスが世界記録9秒86を出してから現在まで、実に12人もの選手がこの記録に並ぶか超えるかしている。
更に驚いたことに、12人中8人はここ10年以内の記録である。
今のトップはアサファ・パウエルの9秒74
速くなることはいいことだが、その影響には靴が大きく関係しているとも聞く。
最近流行りだしたスポーツならまだしも、一番昔からある、純粋に足で走る競技の世界記録が、人の力だけでこんなにもあっけなく破れるもんかな?
そうだとしたらすごい進化(FAKE論的には人としては退化)なんだけどね。
安全装置は必要ですが、ファンとしては、シンプルな勝負が観たいと思ってしまいます♪
この辺で絶対的な速さをもったドライバーが出現して欲しいですが、アロンソもあの通りだし、性格的に好きじゃないし・・・
ハミルトンやライコネンも今一つ波があるし、セナ、プロスト、マンセル、シューマッハ、この辺の軸が大きすぎて、比べると物足りないのは仕方がないですかね。
今年はBMWとトヨタの争いはレースを面白くしてくれると思いますよ(^_^)