突然思い出したんです
点滴の事
最近では24時間点滴するときや、
一日に2回朝晩とか点滴する時、
何度も針を刺さないように、そして患者が動いた時に針が血管を突き抜けたりすると危ないって事で、留置針というのがよく使われる。
用はカテーテルの事なのですが、刺す時は注射針を指して、尖った針の部分を抜き、血管の中には細いチューブを残すっていうのが最近は当たり前のようだ。
でもね、20年くらい前
私が繰り返し入院していた頃、24時間点滴はまだ針だった。
24時間注射針が腕に刺さったまま、そのまま何日も過ごす。
具合が悪い時も、歩けるようになっても、
動き回りたい盛りの中学生が、
24時間点滴をぶら下げているのはなかなか耐え難いものがある。
しかも腕には針が刺さったまま。
注意しろと言われても、慣れて来れば腕を動かしてしまう。
そんなもんだから、腕の中ほどに点滴の針を刺される。
そうすると腕を動かしてもある程度は大丈夫。
ところが何度も同じ場所に針を刺すと腫れてきてしまったりするから、
そんな時には関節部分に針を刺す。
当然腕は曲げられない。
けれど曲げる。
それはそうだよ、腕を真っ直ぐ伸ばしてるのって辛いもん。
だからそんな時はどうするかというと、
腕の関節に長さ30センチ位の板を添え木にして、関節の上下を縛られる。
そうすると腕は全く曲がらない。
そうやってそのまま3日位過ごす。
そして要約点滴針の刺し替えの為に板を外してもらうと、今度は腕が曲がらない。
痛くて腕が直ぐには曲がらないようになるんですよ。
多分3日も腕を伸ばしたまま過ごしたことは無いかもしれないけど、そうなる。
これが小児科ではよくあって、腕に添え木をして歩く光景は昔はよくあった。
さすがに木を直接ではなく、タオルを巻いた木を添えている訳ですが、これが汗をかくと痒かったりして、汗疹が出たり結構大変。
だからあのチューブが初めて自分の静脈に入った時、私にとっては革新的に感じたんだよねぇ~。
わかるかなー、この気持ち。
あのチューブは私にとってすごく嬉しいものなんですよ(^_^)
シャントという管が血管に入っていました。
これをつけてくださった先生が神業級の先生で、たいそうご自慢でしたがなにが優れているのか
病人でナイト実感としてわからない話でした。
両腕が腫れてしまって、足の甲(くるぶしの辺り)に刺されたこともありますが、もう遠慮したいと思いました。
末端はやっぱり痛いです。
「あー、すごい技術だなぁ~」
と初めて関心できたりします。
体感しないと分からないことはいっぱいありますが、病気に関しては分からない方がいいかもしれませんね。