数限りある物
これに弱い人は多い。
期間限定
数量限定
限定商品
そういう言葉に人は魅力を感じるように出来ている。
どういった形の限定であれ、
結果的にそれは、他の人と差があるということになる。
限定と付く物には必ず数字が付随していなくては意味がないのである。
それがスーパーの特売商品であっても、
高価なプレミア商品であっても、
テレビショッピングの商品であっても、
日常そこにあり、常に不変な存在ものは限定にはなり得ないという、最低限の法則がある。
実は私も限定という言葉には弱い
今しか買えない
今だからこの値段で買える
そんな風に思うと、今すぐに必要な物でなくても
なんとなく欲しくなってしまう事がある。
今日、そんな限定好きな私に、限定商品を見せてくれた人がいた。
名前はSさん
Sさんは私に限定品を買ったと教えてくれた。
でも限定品と言われても、一体何の限定品なのかが分からない。
〇〇の限定品と言わなければいけない、一番重要な名刺が抜けているのだ。
ところがその抜けた名詞の部分がさほど重要なことではなかったということに気が付くまでそう時間はかからなかった。
Sさんは「限定品」と言いながら、見るからに新品の片手で持てるほどの大きさの物体を指差した。
そこにあったのはプラスチックの工具箱。
でも普通、限定品っていうのはシリアル番号でも付いていない限りは、
それが限定品である証拠は何もない。
当然見た目になんか全く分からないのが普通だ。
しかもその工具箱、限定どころかホームセンターなんかの店に行けばどこにでも売っているような工具箱なのだ。
ところが見た目にまさしく限定品なのだ。
だれが何と言おうが限定品。
正真正銘限定品。
まーなんとも不思議な限定品である。
どういう物かといえば、その限定品の工具箱
おもいっきり目立つ工具箱のサイドに
これまたデカデカと
限定品
と明記されている。
しかもそれだけなら限定品であることを強調しているだけのように思うが、
その限定品の工具箱に関しては、
その限定品という文字が、めいっぱい工具箱自体にデザイン化されているのである。
それはつまり、限定品という名の普及品。
商品名が、なんと・・・
限定品
ありえない・・・
そしてその工具箱の横には限定品を手に入れたSさん。
ま~確かに限定品だけどね・・・
もう買っちゃったから、今更言っても遅いけど、
どーしても、Sさんに一言教えてあげたい。
街中で
ブランド品
ってデカデカと書いてあるバッグを持ってる女性、
見たことある?
ないでしょ。
同じことだよ。
某、声の高い社長がTVで案内する通信販売なんかで、い・ま・だ・け!と言われると、ついついほしくなりますけどね。
あれは、しばらくすると別の「い・ま・だ・け」が出てくるんです!
限定品に関しても、どうやらいつも来る営業マンの押しに負けて買ったようでした。
とうもろこしの追記もありがとうございます。
私はその辺、結構いいかげんなもので(^^ゞ