先週末、
ばたばたと街中を
あっちに行ったり
こっちに行ったりしているときに、
ふと通りかかったサンタ・マリア・ノヴェッラ教会前。
この広場の南側には
La loggia dell'Ospedale di San Paolo
(旧サン・パオロ病院の開廊)があります。
2006年からアリナーリ写真博物館
(Museo Nazionale Alinari della Fotografia)
になっている建物。
13世紀に創設され15世紀に拡張された建物は
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場にある
ブルネッレスキの設計による
Spedale degli Innocenti(捨て子養育院)を真似た
開廊をもち、
もともとは巡礼者の宿泊施設として使われ、
1345年から病院としての機能を持ち始めます。
開廊はアンドレア・デッラ・ロッビア
(Andrea Della Robbia)の手による
彩色テラコッタのメダルで飾られています。
1700年の終わりごろに
当時のトスカーナ大公であった
Pietro Leopoldo(ピエトロ・レオポルド)が
教育機関に機能転換をしているため
時にLoggia di Leopordineとも呼ばれます。
この開廊、普段はあまり有効に活用されていないのですが、
ここに珍しく展示がされていたので覗いてみました。
フィレンツェの街中でこれまでも数回見かけたことがある
アンティークな「働く自転車」の展示。
ちゃんと英語とイタリアの語の説明書きもついていたのに
時間がなくてゆっくり読んでいられなかったのが残念。
次回どこかで見かけたらもっといろいろ質問もしたい!
消防自転車。
これ、災害時に大活躍しそうなんだけどなぁ。
吉川さんみたいに
パンク直してくれるボランティアの方がいれば
きっと被災地でも役に立つはずなのに。
床屋さんも自転車です。
屋台商売の基本なのだろうな。
自転車一台で商売できるなんて。
靴磨き&修理だって道端で自転車一台でできる。
マテリアル社会に慣れ親しんでしまったけれど、
こうして最低限の道具類だけで、商売できた
そんな時代に生まれていたかったなぁって思う。
そして、これからの日本は
こういうストイックな生き方したほうが、
すんなり行くのかもと思ってみたり。
なんて思いながらモノで溢れている自宅へたどり着いて
がっかりしたんだけどね。