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―日々余話― 佐賀と長崎を廻って
暮れの28日から正月の1日まで、北九州の佐賀と長崎を周回する旅へ。
高校時代の修学旅行は此の地だった、以来まったく訪れたことはないから50年ぶりか。
鳥取に大雪が降って1000台からの車が立ち往生、雪中の越年と騒がれたように、我々の旅も、雨と風と雪と、天候不順の連続だった。
1日目、太宰府で高速を降りて先ずは天満宮へ、それから武雄温泉を経由し、嬉野温泉泊。
2日目、祐徳稲荷へ参り、有明海を横目に島原半島へ、半島をほぼぐるりと周回して、長崎市内泊。
3日目、大浦天主堂からグラバー園、唐寺の崇福寺、浦上天主堂と廻って、西海、佐世保を経由して平戸島泊。
4日目、生月島を廻りザビエル教会を見て、松浦経由で雪降り積む伊万里へ、呼子から土谷棚田へと廻り唐津へ、唐津城、虹の松原、佐用姫の鏡山-領巾振山-と廻り、佐賀へと抜けるが、この峠道-国道323号-が雪、雪。合流する国道263号へと回り込んで、やっと佐賀市郊外の三瀬ダム湖畔へ無事着、此処で大晦日の夜を過ごし新年の朝を迎える。
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Photo/土谷棚田
5日目、帰路はひたすら高速の筈が、山口に入ると通行規制にかかり、下関から熊毛-岩国の手前-までは国道2号を走る。以後、山陽道は渋滞もなく走行し、午後8時ジャスト帰宅。
5日間の全走行は2000㎞をわずかに上回っていた。
-2011年詞-
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―山頭火の一句― 行乞記再び -133
5月17日、18日、19日、降つたり吹いたり晴れたり、同じ宿で。
仏罰覿面、痔がいたんで歩けないので休養、宿の人々がまたよく休養させてくれる、南無――。
同宿の同行はうれしい老人だつた、酒好きで、不幸で、そして乞食だ!
何といふ山のうつくしさだらう、このあたりに草庵を結ばうかと思つたほどのうつくしさだつた。
終日黙想、労れたら寝た、倦いたら読んだ、曰く、講談本、――新撰組、相馬大作、等、等、等。
自動車パンク、そしてガソリン発火、こんな山村にもこんな事件が起つた、そして狂人、そして死人。‥‥
晴、風、そして雨、それがホントウだ。
またここで、一皮脱ぎました、たしかに一皮だけは。
※表題句は5月16日記載の句より
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