komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

子どもといっしょに百人一首 10

2015年03月23日 | 百人一首 青札

 

           あま
          天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ

                 をとめの姿 しばしとどめむ

 

 


 

 詠んだ人・・・僧正遍昭(そうじょうへんじょう お坊さん)

 詠んだ人のきもち・・・空を吹く風よ、雲の間の道をとざしておくれ。 
            天女みたいな舞姫の姿を、もう少しここにとどめておこう。
          (きれいな舞姫を、もうちょっと見ていたいなあ)

 


     雲のかよひ路・・・天女が天に帰るときに通るという、雲の間の道。

     をとめ・・・ここでは、宮中の儀式のときにおどる舞姫たちのこと。

 

 

 

 

 

           


子どもといっしょに百人一首 9

2015年03月21日 | 百人一首 青札

 

          う              はつせ
           
 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ

                はげしかれとは 祈らぬものを

 

 

 

 詠んだ人・・・源俊頼朝臣(みなもとのとしよりあそん)

 詠んだ人のきもち・・・私に冷たいあの人が、もっと冷たくなるようにと
            祈ったわけじゃないのになあ。
         (好きになってほしいと観音さまにお祈りしたのに、よけい
          冷たくなってしまったよ・・・)


    初瀬(はつせ)・・・奈良県。観音さまで人気の高いお寺がある。

    山おろし・・・山からふきおろすはげしい風。
                

 

 

 

          

            


子どもといっしょに百人一首 8

2015年03月20日 | 百人一首 青札

 

 

          君がため 惜しからざりし いのちさへ

                   長くもがなと 思ひけるかな

 


 

 

 詠んだ人・・・藤原義孝(ふじわらのよしたか)

 詠んだ人のきもち・・・大好きなあなたに会うためなら、どうなっても
            よかった命だけれど、会えた今では
            長くつづいてほしいなあ。

 

 

 

 


子どもといっしょに百人一首 7

2015年03月19日 | 百人一首 青札

 

 

          かささぎの 渡せる橋に おく霜の

                  白きを見れば 夜ぞふけにける
                                             

 

 

 

  詠んだ人・・・中納言家持(ちゅうなごんやかもち)

  詠んだ人のきもち・・・かささぎが天にかけたという橋を思わせるような、宮中の橋が
             霜で白くなっている。
             もう夜おそい時間なんだなあ。


     かささぎ・・・カラスより少し小さい、尾の長い鳥。

     かささぎの渡せる橋・・・中国の伝説にある橋。
                 七夕の夜にかささぎが翼をひろげ、天の川に
                 橋をかけて、おりひめを渡すという。

 

 (上の解釈では京都御所に宿直したときに詠んだ歌ということになりますが
  夜空を見上げて橋を思い出し、星の光の白さを霜と見た、というシンプルな
  解釈もあります)
  

 


                 

 

   
      


子どもといっしょに百人一首 6

2015年03月18日 | 百人一首 青札

 

 

         さびしさに 宿をたちいでて ながむれば

                    いづこもおなじ 秋の夕ぐれ

 

 



 詠んだ人・・・良ぜん法師(りょうぜんほうし お坊さん)

 詠んだ人のきもち・・・さびしさに耐えられなくて、外に出てみたら
            どこも同じようにさびしい、秋の夕ぐれなんだなあ

    宿・・・住んでいるところ(詠んだ人の住まいは京都)

 

          (ぜん という字は漢字ですが変換できませんでした)

 

              


子どもといっしょに百人一首 5

2015年03月17日 | 百人一首 青札

 

    
        朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに

                   吉野の里に ふれる白雪

 

 

 

 

   詠んだ人・・・坂上是則(さかのうえのこれのり)

   詠んだ人が見ているもの・・・明け方の月の光と見まちがえそうに白い雪が
                 ふりつもっている景色。

     朝ぼらけ・・・夜がほのぼのと明けるころ。

     吉野・・・奈良県

 

 

 

             


子どもといっしょに百人一首 4

2015年03月16日 | 百人一首 青札

 

 

                                奥山に もみぢふみわけ なく鹿の

                 声きくときぞ 秋はかなしき

 

 

 

 

  詠んだ人・・・猿丸大夫(さるまるだゆう)

  詠んだ人のきもち・・・山の中で鹿の鳴く声を聞くと
             ひときわ秋がかなしく感じられるなあ。

    鹿・・・秋になると、雄鹿が雌鹿を求めて鳴く。

 

 

 

         


子どもといっしょに百人一首 3

2015年03月15日 | 百人一首 青札

 

 

          あらしふく み室の山の もみぢばは

                   竜田の川の 錦なりけり

 

 

 

 

  詠んだ人・・・能因法師(のういんほうし お坊さん)

  詠んだ人が見ているもの・・・紅葉した木の葉が強い風でまい散って、
                川面にひろがっている景色

    御室の山、竜田の川・・・奈良県

 

 

 

 
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子どもといっしょに百人一首 2

2015年03月14日 | 百人一首 青札

 

 

        ありあけの つれなく見えし 別れより

                あかつきばかり うきものはなし  

 

 

 

   詠んだ人・・・壬生忠岑(みぶのただみね)

    詠んだ人のきもち・・・夜明け前に好きな人にふられてしまったので、
               その時間になると、思い出してつらいなあ。

      あかつき・・・夜明けの少し前の、まだ暗い時間。

 

 

 

           


子どもといっしょに百人一首 1

2015年03月13日 | 百人一首 青札

 

                         

                        

                           
      
 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
               ながながし夜を ひとりかも寝む 
                     

                
               

 詠んだ人・・・柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 

 詠んだ人のきもち・・・長い長い秋の夜を、恋人もなく
                                    ひとりぼっちで寝るんだろうな。さびしいなあ。

   
    山鳥・・・キジに似た野鳥で、尾が長い。