komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

15歳にして水ぼうそう

2021年10月05日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

お久しぶりの甘辛ホンポです。
お兄ちゃんの冬坊は、ただいま高校3年生、弟の夏坊は中学3年生。
ダブル受験生ですが、二人とも淡々とお勉強していて、いまのところへこたれる様子はなし。このカテゴリーのネタもさすがに尽きたよね……と思っていたのですが。

いきなりネタ来襲!(ネタにするのか?)
夏坊が、15歳にして水疱瘡になってしまいました!
すごく驚きました。だってちゃんと予防接種していたし、周囲ではまったく流行っていなかったので。
くわしい経緯を書きますね。
水疱瘡で検索された方も閲覧するかもしれないので、参考になれば幸いです。

          

9月18日(土曜)
夜8時頃に発熱。37度8分。疲れが出たのかと思い、休ませました。
土曜の夜に発病って、育児あるあるですよね……。やーな予感を必死に振り払いました(笑)。

19日(日曜)
38度台。熱がさがらないのでコロナではないかと怯え、とにかくPCR検査に連れて行きました。
陰性で一安心。休日診療のほうには回らず、家にあったカロナールで1日過ごしました。
でも夜には39度。咳などの風邪症状は一切なく、倦怠感と高熱だけ。
このとき、胸にひとつだけポチっとできていたのですが、にきびかなー?と思っていました。

20日(よりにもよって祭日)。
朝確認したら、胸のポチがいきなり広がっていました。
症状が出てくれたほうが、むしろほっとします。今度は迷わず休日診療へ。

画像をググったら水疱瘡にそっくり、と素人目にも思ったのに、当直内科医は「わからないから明日皮膚科に行ってください」ですって。
夫が連れて行ったんですが、その言葉を鵜呑みにして帰ってきたという……。


21日(火曜)。
皮膚科に直行した夫と夏坊をあわてて引っ張り、小児科へ(総合病院の同階)。
水疱瘡、即決です。飲み薬と塗り薬を処方されました。

早ければ早いほど薬がよく効くそうで、昨日ならもっとよかった……でもまあ診断がついたので安心しました。
高熱は夜まで続き(下がってきてはいたものの)、発疹もピークに。
かゆいわ痛いわで寝られない、気の毒な状態でした。針でつつかれたようにチクチクするそうです。
熱よりも痛み緩和のために、カロナールを使いました。

22日(水曜)。
熱はかなり下がってきたけど、まったく元気なし。
全身は満天の星のごとき有様になり、そりゃもう壮観でした……。
塗り薬は昔から変わっていない、「カチリ」という妙に可愛い名前の白い薬。私自身も子どものころにつけた記憶があります。
しかし15歳ともなると、子どもとちがって身体が大きいので、発疹数がハンパない。

自分じゃできないので親がつけるわけですが(背中とか特に)これは滅多に経験できない、気の長い作業でした。
ただ、他人が見たらグロテスクなだけの全身像ですが、親からすると、ある意味楽しいお世話。15歳少年の全身剥いて薬をちょんちょん……あ、いえ、大変でしたよもちろん(笑)。


23日(木曜祭日)。
熱はさがったけど、まだ元気なし。
とはいえ発疹は明らかに良くなってきていて、かゆみなどもそれほどではなさそう。薬の効果はすごいですね。
ちなみに学校ですが、登校は「すべての発疹がかさぶたになるまで、登校不可」という規定です。
すべて? この膨大な量の発疹すべて?
登校できるのは、一体いつなんでしょうか……。

そして10月4日(月曜)
ついに登校しました! 25日あたりから元気になってきたけど、そのあとのステイホームがまた長くて長くて。
もしかすると1日(金)にはかさぶた完了だったかもしれません。でも頭皮の中の発疹とかはよく見えなくて自信がなかったので、大事をとってしまいました。
受験生たちのクラスに戻っていって、万が一にも感染させてしまったら大変ですからね。

戻ったとたんに、たっぷり追試を受けた夏坊。休んでいる間に中間テストがあったのでした。
夏坊、本当にご苦労さまでした。

★ まとめ ★

水疱瘡の予防接種、以前は任意接種で、回数も1回だけでした。
でも2014年から定期接種になり、回数も2回になったそうです。
うちの子は任意で接種してはいましたが、ちょうど10年たったころで、免疫が切れたんだろうとのこと。本当にびっくりな出来事で、感染源はいまだに謎です。
でも誰にもうつさずにすんだし、無事に乗り切ることができてよかったです。

予防接種していない、または1度しかしていない人。そして実際に罹患したことのない人は、きっとたくさんいますよね。
そういう人たちは、今からでもかかる可能性があるんだと、今回の件で知りました。
大人は重症化するし、最初は発疹も出ないので原因がわからず、本当に心配します。
こんなこともあるんだと、ちょっと覚えていただくといいかもしれません。

 

      ありがとうございました。次回は余談の予定です 

 
と思ったのですが……。日が経ってみると、次回に回すほどでもないように思えてきたので、追記です。

夏坊の罹患も問題でしたが、お兄ちゃんの冬坊にうつしているかどうかが、さらに問題でした。
少しでも早く予防接種すれば発症を防げるかも、とお医者様に言われたけど、本人はそのとき登校中。
しかたなく、翌日の朝イチで冬坊も小児科へ連れていきました。高3なのに小児科とは……。
でも、接種を受けてひと安心。あとはワクチンが効くことを祈るのみ……。

で終わればいいんですが、ちょっと待って。冬坊は1週間後にコロナワクチン接種を予約していたんです。
まずい、そっちを延期しないと。でも、コロナの予約が全然取れない昨今、次の機会なんてあるの……?
高校で集団接種だったので、あわてて高校に連絡。
幸い予備日があるということで、なんとか予約しなおし、事なきを得ました。

こういうのは、兄弟育児にあるあるですよね……。ほんと、ダブルで問題が出てしまうので厄介です。
結局冬坊は発症せずにすみ、なんとか平穏な日々を取り戻すことができました。
よかった~!
以上で追記おわり。けっこう長くなっちゃって失礼しました☆

 

      も一度。ありがとうございました 

 


中二男子は編み物がお好き その2

2021年03月08日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

今年最初の更新です。
ついつい小説サイトに入り浸ってしまい、こんなに遅く……。でもブログのネタはちゃんとあるのでした。
前回ご紹介したあと、夏坊が編み上げた作品です。どうぞごらんください。

 

左がヒヨコさん、右がカメさんです。

100均ショップで買った新しい編針。ネットを見ながら、完全に独学で完成!
目とくちばしと足は、フェルトでペタリ。
カメさんのお口のほうは毛糸です。

カメさん、裏側はこんなふうでした。家にある昭和の毛糸を使ったので、色はまあそれなりです。
こちらはNHK趣味講座のテキストを見ながら、やっぱり独学!

居間のピアノの上、ほかのぬいぐるみさんといっしょに並んでいます。
ちなみにまんなかにあるカラフルなのは、夏坊が中学の美術でつくったガクラフトとかいうもの(額+クラフト)。
紙粘土で額縁をつくり、色を塗った工作です。
卓球台とラケットだそうな。タイトル「僕の好きな卓球」。
そんなに好きだったっけ? でもコロナで部活(卓球部)がかなり制限されちゃってるし、本当はもっともっとやりたいんでしょうね……。

だがしかし、やったのは編み物だった。
ヒヨコさんは、実は前回載せたモチーフのすぐあとから編み始めて、6月には完成していました。
でもそのあと学校も再開し、ブームが去ってしまったみたいで。
カメさんを作ると言いつつ、なかなかやらず、ようやく完成させたのが12月31日、大みそか。
母に「今年中に完成させなさい。ブログにも載せたいし」とせっつかれて……。

母よ、子どもをせっつく前に自分がやったらどうだね。
しかも急かしておきながら、3月までブログに載せもしないという体たらく。

でも中二男子が自力で作ったと思うと、すごいですよねー!(親バカかもですが)
さっき、このブログをのぞきこんできた夏坊、「次は何作ろうかな」などと言っていました。
がんばって~。期待してますね♪

 

        どうもありがとうございました 

 


中二男子は編み物がお好き

2020年07月01日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

ステイホームが終わり、分散登校も終わり、部活も始まって。
やっと普通の学校生活が戻ってきた子どもたち。
今日は、ステイホーム中に中学二年に進級した夏坊の作品を、ご紹介します。

これ!

 


なんと、編み物です!
昭和の編針を使って、夏坊が自分一人で編みました。
一番左が、記念すべき第一作目。ちっちゃい(笑)。次が丸いの。そしてちょっと大きめに挑戦。
さらに進んで、こんなものまで。

 

 

なんでまた、突然編み物なんか始めたかというと、Eテレの影響らしいです。
趣味講座で「おばあちゃんがカメを編む」とかいう内容の回があったんですが、それをたまたま見ていて、自分もやってみたくなったみたい。

自慢じゃありませんが、私は編み物一切できません。鎖編みすらあやしい……という残念ぶりです。
でも我が家には、同居のおばあちゃまが昭和の昔に買った、毛糸とか編針とかが、まだとってあったんですね。
なので「材料あるよ」と、夏坊に渡してあげたところ、ネットでせっせと編みかた調べて、いきなりほんとに編み始めました。

私もしないようなことを、どーして中二男子がやるのか?
第一作品を見せてもらったときは、本当に驚きました。まさか、ちゃんと形にするとは……。
でも面白い。そして、なんだか頼もしい!

Eテレのテキストも買ってあげたけど、カメはけっこう難しそう。
学校が始まっちゃったので、なかなか興味が続かないけど、いつかカメも編み上げてね。
期待してますよー。
てか、自分がやったらどうでしょうかお母さん(笑)。

 

    
       ありがとうございました 

 

 

 


ほのぼの笑える、こども語録

2020年03月30日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

以前に書いた、子どもたちの迷台詞集。
子育てママ以外の方が読んでも、わかりやすそうなものを選んで、投稿コーナーふうに直してみました。
一気にどうぞ!


◆その1──2歳2カ月

一家団欒している最中に電話が鳴った。
もれなく電話を取りたがるお年頃の、ぼく。
走って電話に飛びつくと、張り切った声で受話器に向かって、
「もしもし、おにぎりたべたいんでしゅ」

(よっぽど飢えてたのかな? ちなみにセールスの電話でした)      
                   
              
◆その2──3歳0カ月
 
病院の待合室にて。
ママに抱き上げられていたとき、真横の椅子に座っている男性の頭が目に入る。
じっと見下ろし、不思議そうにボソボソッと、
「あれ……あのおじさん、かみがない……」

(しかも2回も言いました。おじさん聞こえなかったみたいだけど、
聞こえないふりしてたのかも)              
                 

◆その3──3歳7カ月

ママとお風呂に入っているとき、質問される。
「今日、幼稚園で何したの?」
「おならしたの」    

(……大仕事だったねー)      


◆その4──4歳1カ月

手をぶつけて、痛い痛いと大騒ぎ。
「大丈夫。すぐ治るよ」
「いたい~! 10年いたい~!」

(そ、それは大変だ)
          

◆その5──4歳1カ月

新築工事をしている家が、きのうよりもずいぶん出来上がっている。
横を通りながら感心して、
「もうすぐできそうだね。あと2分くらいじゃない?」

(そ、それは無理だ)
      

◆その6──4歳5カ月

かぶりの服を着ようとしたけど、頭がはいりにくい。
「頭大きいねー」
とママに言われて、得意そうに返事する。
「ぼく、脳みそいっぱいあるよ。だって頭が大きいし、石頭だからね!」

(帽子は普通サイズでした)

                          
◆その7──4歳9カ月

自分の肩をさわりながら、ママに質問する。
「なんで、手ってここからはえてるの?」 

(ばあばの外反母趾を見たときも、なんではえてるのと訊きました)  


◆その8──5歳3カ月

お風呂あがり、自分のタマタマをつまんで、すごーく嫌そうに訴える。
「ぼく、これきらい~」

(しわしわなのが嫌だったらしいですよ……)

◆その9──5歳3カ月

テレビに映っている日本地図を見て、ママが質問。
「これ、何か知ってる?」
「天気予報」
その後、タワシが映っていたので、ママが質問。
「これ、何か知ってる?」
「くり」 

(天気予報って実は子どもの人気番組)

                   
◆その10──5歳5カ月

自分の腕に鳥肌がたっているのを発見して、すごーく嫌そうに訴える。
「これきらい~。とって~」

(その8では、取ってと言われなくてよかったなー)  
                          

子どものおしゃべりは、奇想天外、摩訶不思議。
ちなみに行動だって奇想天外です。

タンク上に、手を洗うための蛇口がついてるタイプの、水洗トイレ。
子どもが用を足したあと、しばらくしてからのぞいてみたら、トイレ内が洪水だった。
受け皿(?)の小さな穴に、子どもがトイレットペーパーをぎゅうぎゅう詰め込んだんですね。
で、そこからあふれた水が、床まで流れ落ちたわけ。
これ、一度や二度ではありません。


さらに、洗濯機の排水ホースを、勝手に床の穴から引き抜かれたことも。
そんなこととは夢にも知らず、普通に洗濯していたら……。
ホースから水が噴出、廊下まで大洪水!
あれには心底驚いた。忘れられない思い出です。
  

そんな無邪気な、無邪気すぎる子どもたちの、これも忘れられない名言を、最後にふたつご紹介します。


◆その11──4歳5か月 

「大きくなったら何になりたいの?」とママに訊かれて
「はっぱになりたいの」
「はっぱ? どうして?」
「はっぱは、おはながさくんだよ」
       
(七夕さまの願いごと。短冊にもそう書いていたと、あとで幼稚園の先生から聞きました)


◆その12──4歳9カ月

道ばたにしゃがんでアリの群れを見ていたら、同じくらいちっちゃな虫が混じってた。
「これは?」とママにたずねると、
「これはアリさんじゃないねえ。なんだろう」とママ。
「虫さん、笑ってるよ」
「お顔が見えるの?」
「うん。小さいけど、おかお、見えるんだよ」

(季節は春。ぽかぽかあったかい、幼稚園の帰り道でした)


きのうは寒かったけど、もうすぐ4月、いまは春。
笑顔を忘れずにいきたいですね。     

 

            ありがとうございました 

       

         

 

 


ダブルで卒業、やっぱり淋しい親ゴコロ

2019年03月16日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

 きのう、三月十五日金曜日が夏坊の小学校卒業式、そしてその前の火曜日が冬坊の中学校卒業式でした。
 三歳差なので、一気にきます。過ぎてみれば早いなあ・・・もう卒業だなんて。

 思わず、このブログで以前に書いた記事を読み返してみました。
卒園式、かなり淋しい親ゴコロ」。ついでに「入学式、ちょっと淋しい親ゴコロ」も。

 夏坊はお兄ちゃんと同じ中学に入るので、例によって中学については、そんなに感傷的にはなっていません。
 でも小学校はさびしいですねー。小学校だけのアイテム、たとえば給食のマスクとか手提げバッグ(なんと幼稚園時代のものをいままで使っていた)を見ると、きゅんきゅんしてしまいます。
 ていねいに使っていたのでまだピカピカのランドセル。二つも家にあるわけですが、どうしよう。
 名残惜しいので発展途上国とかに寄付しようかな。

 でも・・・考えてみれば、別れがさびしいと思うことは、いままでが幸せだった証拠でもあるんですよね。
 いままでの日々がつらいものだったら、別れることができてよかったと、ほっとするはず。そういう家庭だってけっこうあることでしょう。
 名残惜しいと思うのは、毎日を無事に過ごせて楽しかったことの証し。
 恵まれた時間を過ごすことができた、その証し。

 

 小学校の式では、PTA役員(会計監査)の特権で来賓席にすわらせていただきました。
 そしてダンナさんが「おやじの会」なる、親父たちが子どもたちと遊ぶ会(身もフタもない説明)の副会長だったのですが、会長さんが欠席だったための代理参加で、こちらも来賓席へ。夫婦で来賓ははじめて見たと、教頭先生から珍しがられてしまいました。

 小学校は特に女の子の服装がかわいいので、ひとりづつの証書授与を見ているのも楽しいですね。
 袴姿について、今朝の朝刊で多すぎるとかなんとか話題になっていましたが、うちの学校では数人程度。本当に着たい子が楽しく着ている感じでちょうどよかったです。
 中学校は制服のため、どれが誰やら見分けもつかず、授与がひたすら長い長い(笑)。そしていろんな祝辞も長い。
 でも生徒による送辞と答辞、退場前に各クラスが担任の先生にかけた最後の一声。それがとってもよかった。
 自分たちの言葉で表現したり伝えたりする力が、中学三年間でぐっと身につき成長するんだということが、よくわかりました。

 三歳差ということは、順調にいけば三年後も一気に卒業、その前に一気に受験でございます。
 無事にその日を迎えることができて、また感傷的になれる日がくることを願っています。

 

                ありがとうございました 

         

 


もと男子いろいろ、女子もいろいろ

2019年02月08日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

今回は、予告したダンナさんの話、プラス友人たちのお子さんの話です。
このブログは、育児と自分自身のことだけを書きとめようと思って続けています。
でも、ここに書くと自分が忘れずにすむので、たまにはスペシャル企画もいいかな。

基本情報。
ダンナさんは私と同学年で根っからの理数系。
食べることが大好きでバイキングに行けば全皿制覇。
エピソードはすべて食べ物ネタです。

エピその1。

親戚の法事から、お返しが入った紙袋をぶらさげて帰宅した彼。
お返しにしてはどっしり重いが、この重さからして中身はお茶や海苔ではないだろう。
期待を胸に、彼は袋から箱を出した。
「何かな、ジュースかなー」
呟きつつ開けてみると、中に入っていたのは、おっしゃれーな瓶のドレッシング詰め合わせだった。
のぞきこんできた夏坊に、彼はこう尋ねずにはいられなかった。
「これ、ジュースだよな?」
「ううん、ドレッシング」
「ジュースだと言ってくれ」
あのね・・・気持ちはわかりますけどねー。

エピその2。

親戚のお通夜から(こんなのばっかでスミマセン)夜遅く帰宅した彼。
疲れたのか、めずらしくやけに暗い顔をしている。
職場から実家に寄り、母親を車に乗せて斎場へ。その後再び実家に送りとどけてから我が家へ。
ハードスケジュールで、さぞや疲れたことでしょう。
何か食べたの?と同情しながら私は訊いた。
食べたという口調も元気がなかったので、さらに何を食べたのかと、やさしく尋ねた。
すると彼は、憤懣やるかたない声で、こう答えた。

「寿司はあったけど、唐揚げがなかった!」
「えっ?」(意表をつく答えにたじろぐ妻)
「ふつうあるじゃない? 唐揚げ」(やりきれない様子の夫)
「え・・・ないこともあると思うけど・・・」
「いや! あるでしょ、唐揚げ」
えーと。
ハードなスケジュールよりも悲しいお通夜よりも、カラアゲがなかったことがショックだったようです。

エピその3。

こんなダンナですが、実はめったなことでは動揺しません(これでも)。基本的にいつも冷静です。
ですが先日、かつてなくせっぱつまった声が、突然居間に響きました。
「あっ、聞きそこねた!(夏坊に)いま、なんて言ってた!?」
彼は夏坊といっしょにテレビを見ていたのですが、ほかのことに気をとられて、大事なとこを聞き落としたらしい。
そのテレビの内容とは・・・。
【バイキングに行ったとき、知っておくと得すること】

血相変えて訊くことか? 
いくらバイキングを愛しているとはいえ。
ちなみに夏坊の答えは「バイキングで一番高いのは実はくだものだから、くだものをいっぱい食べると得をする」でした。
うーむ、そんな答えをオレは求めたわけじゃない。もっと肉や野菜に関するすばらしい情報を期待したのに・・・(心の声を代弁)。

あ。彼の名誉のために付け加えますと、よく食べるからといって、けして太ってはいません。
マラソンとかして、ちゃんと体型維持しております。

 

続きまして、友人の話も書きますね。
大学生の息子の部屋がきたない、とかいう話題だったのですが、友人の対処法に驚きました。

「まったく部屋がぐちゃぐちゃで掃除もしなくて、やんなっちゃう。中で何してるか全然わかんないしさ。頭にきたから、子供部屋のドア、はずしちゃったわよ」
「ドアを!?」
 ちょっと耳を疑いました。開けた、ではなく、はずした?
「ドアってはずせるの・・・?」
おそるおそる訊いてみると、友人はケロリとして
「ちょうつがいを、ネジまわしではずせば、できるよ」
目からウロコ・・・大学生の息子さんもタジタジだったことでしょう。母は強し。

もうひとつ、別の友人の話も。
この友人は、子育ての記事にも登場したMちゃんですが、年子の姉妹がいます。
中学生のころは姉妹ゲンカがとても激しかったそうですが、友人は働いていたので、子供だけでお留守番させることもありました、
そんなある日、例によってケンカ勃発。争う姉妹。
怒り心頭に発した妹は、ついに電話して「姉にいじめられているんです」と訴えた。
なんと、警察に。

「えっ!?」驚きますよねっ?
その後、家にかけつけたおまわりさんが、姉妹から事情徴収したそうな。
二人いっしょだと正確な状況がわからないから、別々の場所で話を聞いてくれたらしい。
ひとりは居間で。そして、もうひとりはパトカーの中で・・・。
さすがニッポンの警察官、たとえ子どもの通報でも、事件性はないと判断するまでちゃんと確認するんですね。
友人は、警察から職場にかかってきた電話で、それを知ったそうです。
びっくりしたでしょうねえ。私に語ってくれたのは、その後何年もたってからだったので、落ち着いてましたが。
そんな姉妹も、いまでは姉がキャビン・アテンダント、妹は女子大生。
仲良く協力できる、しっかりした女性に成長しました。
良かったね!


以上、長くなりましたが、スペシャル企画でした~。

         
          ありがとうございました 

      
 


男子いろいろ

2019年01月09日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

 サブタイトルが気にくわないけど、ほかに思いつきません(笑)。
 今回は、出すあてもなくためていたネタを放出します。

 

夏坊 その1 

 かわいいネコの寝顔をテレビで見て、ひとこと。
「ウメボシみたい」
 ん? 梅干しとな?
「だって、まんなかにキューって」
 なるほど……たしかに目も口もヒゲも、ラインがすべて鼻に向かってますねー。

   その2

 寝る前に、横にいる私に向かっていろいろ質問。
 よくわかんないような謎の質問が多いんだけど、なかでもびっくりしたのがこれ。
「うちにあるノリの面積って、全部でどれくらい?」
 ノリ? 海苔? 
 四つ切の海苔が入った袋は常備してますが、トータル面積なんて発想、どこから出てくるのやら。

    その3

 テレビ見てたら、日産のゴーン元会長が保釈されるというテロップが流れた。即座に反応して、
「おお、保釈かー! よかったな、ゴーン!」
 ……うちの息子は、ゴーンさんと友達だったらしいですよ。
 元会長のニュースに興味があったとは知らなかったけど、その後保釈取り消しになったときも、憤慨しておりました。ほんとに友達なのかも~。

 

冬坊 その1

 私の顔をじーっと見て、うれしそうに呟く。
「ふため」
 ?
「ふため」
 ?? なんのことかと思いつつ、私が「もしかして二重(ふたえまぶた)のこと?」と訊いてみると、
「あ、そう言うのか」
 ……冬坊、中学三年生。受験勉強ただいまラストスパートです。

    その2

 しかし、受験のわりには気楽な様子をくずさないのが冬坊のいいところ。
 お風呂場で鼻歌をうたっているので、何を歌ってるのかと思ったら、ゴジラのテーマ曲でした。
 ちょっとエンドレス……。

    その3

 サンタクロースって、何歳くらいまで信じているものなんでしょう。
 うちにはいまだにサンタさんが来ますが、正直言って中学生なら、真実を知っているのが当然と思っておりました。
 ところが。プレゼントは何がいいかという話を、冬坊とふたりでしているとき、彼がふとたずねていわく。
「誰が持ってくるの?」
 ん? 一瞬迷ったものの、もういいだろうと思いながら答えた私。
「ママサンタだよ」
「きみなの?」(私のことを、きみと呼ぶ少年)
「うん」
「きみが持ってくるの?」
「うん。……誰が持ってくると思ったの?」
「………市役所の人とか……」

 半分笑いながらの発言でしたが、半分は絶対本気だったにちがいない。
 しまった、サンタって言ってあげればよかったなあ。
 でも、その話を後日、ダンナさんにしてみたら、友達にからかわれるとかわいそうだから、教えておいたほうがいいと言われて。
 なるほど……そうだよね。でもちょっと残念(笑)。
 小学6年の夏坊のほうは、すでにちゃんと知っているような気がします。
 結局「ほしいものは特になし」という、物欲のない兄弟のために、今年のサンタさんは「カタン」というボードゲームを持ってきてくれました。
 我が家にまたひとつ、アナログゲームがふえました♪

 

     ゆるーいネタで恐縮です。次回はめずらしくダンナさんのネタでも……。
 

 


はるか昔に読んだ万葉の歌

2018年11月08日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

大島弓子さんのなつかしのイラストピンナップです。
万葉集の一首とともにどうぞ。

  

 

       しろがね くがね
     銀も 金も 玉も 何せむに
             まさ                                やまのうえのおくら
             
優れる宝 子にしかめやも       山上憶良

   

           
   (銀も金も宝玉も、どうしてすぐれた宝といえよう。子どもの宝にまさるものがあるだろうか)

 

 


 以前このブログで「万葉のうた」というイラスト集をご紹介しました(記事はコチラ)。
 上の写真は、それに折り込まれていたピンナップをうつしたものです。

 年代物の感じが出てますが、いま見ても、とってもかわいいですよね~。
 和歌に合わせて描き下ろした絵なのか、もとからあった絵に和歌を合わせたのかわかりませんが、下のローマ字が「迷子一時預かり所」となっていて、遊び心もあります。 
 かわいいので、かつてはピンナップを切り取って、部屋に飾ったりしてました。

 といっても、イラストや和歌が好きだっただけで、当時、現実の幼児が好きだったわけではございません。てか、はっきり言って苦手。接する機会もなかったしね。
 しかし、あれから百年・・・(笑)。
 先日、冬坊の国語の教科書の中にこの歌を発見したときは「わあ・・・」と思いました。
 なつかしい! 
 そして、なんていい歌! 当時はピンときてなかったけれど・・・。 

 なんで教科書を見たのかというと、期末試験の成績を上げなければいけなかったからです(涙)。
 冬坊は、私の子とは思えないほど国語が苦手。まあ父親も絵に描いたような理数系だし、これはもう、勉強でどうにかなるものでもないでしょう・・・。
 などとのんきにかまえていたのですが、受験前のこの時期、さすがにのんきにはできない事態になりまして。

 それであわてて教科書を見てみたら、テスト範囲がちょうど「和歌に親しむ」だったんですね。
 あ、これなら私でも何とかできるかも。そう思い、久々に親子で顔つきあわせてお勉強していたときにみつけたのが、上の一首でした。

 もう、思わず冬坊に意味を力説しましたよ。ついでにピンナップをさがして引っぱり出して(お勉強はどうした)当時の自分についても説明しました。
 遠い遠い昔の歌人の歌が、いま生きている人たちの心にも通じている。その不思議さや感動についても説明しました。
 冬坊は、まったく感動しませんでした。

 まあ、いいんです。私だって、わかったのはつい最近なんだもの。
 もちろん、子育てがきれいごとではすまないことも、この年齢になればよーくわかっております。でも、だからこそ、こういう純粋な歌によけいに感動するんですよね。ここのところは冬坊には言いませんでしたけどね。

 

 調べてみたら、山上憶良は、奈良時代の660年あたりから733年あたりに生きた人で、遣唐使でもあったらしいです。
 自分自身の歴史を見ただけでも、なんて昔に読んだ歌なんだろうって思ったというのに、660年生まれとは・・・。
 なんてなんて大昔。
 そして、人間ってなんて不思議。1000年どころではない大昔なのに、全然いまと変わっていない。

 ちなみに・・・小倉百人一首の第一首の作者である天智天皇は、626年生まれ。百首目の順徳院は、1197年生まれの方でした。
 悠久の時の流れの不思議さも、同時に感じさせてくれた、貴重なお勉強時間になりました。

 

 

             ありがとうございました 
 

 


国語のワークブックにのっていた詩

2018年05月27日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

冬坊が中学二年のときの国語ワークブック。
どんな内容だったのかと、今頃になって手にとってみたら、
冒頭のカラーページにとてもすてきな詩がのっていました。
忘れないように、ここに転載しておこうと思います。

 

 

          いのち 
         生命は     


  生命は
  自分自身だけでは完結できないように
  つくられているらしい
  花も
  めしべとおしべがそろっているだけでは
  不充分で
  虫や風が訪れて
  めしべとおしべを仲立ちする

  生命はすべて
  その中に欠如を抱き
  それを他者から満たしてもらうのだ

  私は今日、
  どこかの花のための
  虻だったかもしれない
  そして明日は
  誰かが
  私という花のための
  虻であるかもしれない

 

               吉野 弘

 

 

             


中3男子のアタマの中身

2018年05月10日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

 あれは今年の冬休み最終日だったと思いますが、冬坊が何やらぶつぶつ呟いておりました。
「嘆き悲しむ・・・嘆き悲しむ・・・」
「悲しみにくれる・・・」

 何ごとかと思ったら、冬休みがおわってしまうのが、涙が出るほど悲しかったそうで。
 悲しみ方がなんか文学的ですねえ。国語の成績は全然なのに。

 

 そんな冬坊もただいま中学三年、ついに受験生です。
 もう冬坊なんて呼んでる場合じゃありませんね(笑)。

 で、遅まきながら塾通いをすることになり、塾の5月の日程表をもらってきました。
 あ、これは4月の話ですが。
 そしたらその日程に、模試を受ける日だのカウンセリングする日だのを組み込んで、塾に出さなきゃいけないとのこと。
 母(私だ)は頭を悩ませながら、日程表と向かい合っておりました。

 連休中は塾自体が休みだし、修学旅行もあるし中間テストもあるし。
 部活だって毎日だから、なかなか時間がとれないんですよね。
 どうやったら、冬坊の負担がなるべく少ない日程を組むことができるのか・・・?
 私自身は中高一貫の女子校だったから、中学で塾通いした経験なし。
 でも、ここはしっかり考えてあげないと・・・。

 当の冬坊は、一応私と同じテーブルにいるけど、スマホで何やら熱心に検索中。
 日程表に見向きもしません。
 しかしゲームをやってるわけではないので、耳はこっちの言うことを聞いているらしい。

 

 私  「ねえ、5月5日の振り替えがこの月曜日だから、英語はこっちの月曜日にいれようか」

 冬坊 「ふん」(返事。鼻であしらう「ふん」ではなく「うん」の気が抜けたものだと思われる)

 私  「カウンセリングって親子一緒がいいらしいけど、今月はきみの時間がとれそうも
     ないから、お母さんだけで行こうかなあ」

 冬坊 「ふん」(返事)
 私   以下略
 冬坊  以下略

    中略

 私  「じゃあ、この日程で提出するからね」

 冬坊 「ふん、ふん」(返事ではなく「このスマホ見て見て」の意)


 
 日程表には目もくれず、スマホ画面をうれしげに差し出してくる冬坊。私の話が終わるのを待っていたらしいんだけど、いったい何をみつけたんだろうか。
 不思議に思いながら、私は見た。そのスマホ画面がこちらです。

 

 

     

 

 ・・・・・・・・・あーのーねーっ!!
 母が必死に日程を考えている横で、きみはこれ!? このおじさん!?

 

 もう・・・笑いました。
 人間、脱力すると笑いがこみあげるんですね。
 何よりも、こんなおじさんを見ている息子の横で必死になってた、自分自身がおかしくておかしくて。
 最初は力ない笑いだったのが、しだいに止まらなくなって。
 最後には大笑い、それこそ涙が出るほど笑ってしまいました。

 いやー、もうね・・・もっと気楽に生きようって(笑)。
 そのほうが人生きっと楽しいわ。


 ちなみにこれは洋画のひとつで、「午後のロードショー」という冬坊が愛する番組で放映されたものらしいです。
 午後ロード(冬坊談)は、のどかな番組名とは裏腹にパニック映画ばっかりやってる番組で、わざわざ録画してはそれを観るのが、ここ2年くらいの冬坊の趣味。
 すっかり男らしくなりました・・・でも不思議少年であることには、全然変わりないんですが。
 ていうか、ますます磨きがかかっているような?

 こんな冬坊の入れる高校はあるのでしょうか。
 まあ、気楽にがんばってくれたまえ、母はもう知りません~。

 

            ありがとうございました。
       
       6年男子のアタマの中身はコチラです。脳内比較をどうぞ。