日本を代表するコンサートホールのひとつ、サントリーホール。
建設にはかのカラヤン様がアドバイス。
舞台の後ろにも客席がある国内初のヴィンヤード形式に、世界最大級のパイプオルガン。
その有名なホールの舞台裏を見学できるというツアー、後半のご紹介です。
オルガン プロムナード コンサート
威風堂々 アルビノーニのアダージョ
半音階幻想曲とフーガ(バッハ) オルガン 大木麻理
サントリーホールでは、毎月1回、パイプオルガンコンサートが無料で開催されています。
ちょうどランチタイムに30分間。
森ビル界隈でお勤めしていれば、昼休みにこんなコンサートを聴くこともできるわけで・・・。
ああ、おしゃれ。いいなあ・・・。
で、この日は私たちツアー客も、自由な席でコンサートを鑑賞させていただきました。
ていうか、バックステージツアーをコンサートの日に合わせてるんですよね。
パイプオルガンは教会と結びついてますが、建物全体が鳴り響く感じで、1人の人が弾いているとは思えない音。
たしかにほかの楽器よりも、天に近そうな気がします。
このあと、一般客が帰っていく中、ツアー客だけ舞台上にあがりました。
舞台から見た客席。一般のお客様は帰るところ。
舞台上で、こんなサプライズ(?)が。
これはですね、サントリーホールの音響がどれほどすばらしいか説明してるときに、突然案内のかたが、
「皆さまにも歌っていただきます」とか言い出しまして。
大きな紙をかかげると、書いてあるのはドレミの歌。みんなで歌ってしまいました。
で、歌い終わると・・・たしかに、反響が残るんですよ、ド素人集団の歌声でも。
これが、音響がいい、ということ。
この音響のために、ホールを作るときにあらゆる方面から考え、研究して設計したそうです。
たとえば、壁。写真にも写ってますが、たいらな面じゃないんですよね。
2階の座席、背もたれの木の部分に注目。
1階の座席よりも高い。これも音響のためだそうです。
ちなみに指揮しているのは、案内担当のサービススタッフ(コンシェルジュというらしい)です。
黒燕尾の正装ですが、それが制服とのこと。さすがサントリーホール。
超紳士的に、かつ駄洒落もまじえながら案内してくださって、とってもすてきなかたでした。
舞台上から見上げたパイプオルガン。そばまで登って、鍵盤も見ました。
鍵盤と足ペダルだけじゃなくて、両脇のレバー(名称がわからん・・・)も全部操作するそうです。
このあと2階の客席にいたら、夜のコンサートの準備が始まりました。
大きく開いているのは、ピアノ用の「せり」。
この真下が、ちょうどピアノの保管場所になってるんですね。
ピアノが上がってきました。
ピアノのふたは、普通はピカピカの黒ですが、サントリーホールでは艶消しの黒になっています。
理由は、舞台後方の席のお客様が、反射して見づらくならないように。なるほど~。
以上で、見学終了。全部で2時間半くらいかかりました。
ホワイエからエントランスを見たところ。
壁の模様は魚のホネではなく(コンシェルジュがこうおっしゃったのよ~)高名な芸術家の作品だそうです。
とにかく細部までこっていて、絨毯や座席の布地の柄は、ぶどうのモチーフ。
パイプオルガンもシャンデリアも、手すりのワンポイントも、麦をモチーフに作られているという・・・。
説明されなきゃわからない、このこだわり。
たずさわったかたがたの、志と愛情を感じますね。
音楽への愛情、そしてサントリーへの愛情(笑)。
赤坂は私の家からちょっと遠いんですが、足をのばした甲斐があって、とても楽しい時間でした。
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