思いわび さてもいのちは あるものを
憂きにたへぬは 涙なりけり
う
詠んだ人・・・道因法師(どういんほうし お坊さん)
詠んだ人のきもち・・・好きな人に冷たくされたのを思い悩んで、
それでも、いのちはなんとか保っているのに、
涙はつらさにたえられなくて、こぼれおちてしまうよ。
思いわび・・・恋に悩む歌でよく使われる言いかた。
(道因法師が年とってから詠んだ歌なので、恋のことだけではなく
思い通りにならない人生のこともさしているのだ、という
読みかたもあります)