komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

新春のニコライ堂とカトリック神田教会(後編)

2018年01月19日 | オトナの社会科見学

 カトリック神田教会は、JR水道橋駅の改札を出て数分歩いたところにあります。
 東京ドームとは線路をはさんで反対側、ビルや建物に囲まれた路地にたたずんでいて、おもて通りからは全然見えません。
 
 でも見えないから余計に、みつけたときは「きゃ~、いきなり西洋中世!」と感動してしまいました。 
 そして写真を撮りまくりましたが、撮ってから少し進んだら、いまのは教会裏手だったとわかりました・・・ははは。
 裏手の写真がこちらです。

 

 

 

 おもての写真も撮ったんですが、日陰になっていて写りが悪すぎ、載せられず・・・。
 ですので、パンフレットから拝借しますね。なぜかビルが見当たりませんけど(笑)。

 

 まんなかの下あたりに見えるのが、聖母子像です。

 

 

 こちらは自分で撮りましたが、ファインダー越しにマリア様をのぞいてみたら、畏れ多くてとてもアップにできませんでした・・・。
 左にあるのが入り口で、無料で見学できます。もちろん中の撮影は禁止。
 ふたたびパンフレットを拝借させてくださいね。

 

 

「聖フランシスコ・ザビエル聖堂」です。
 前回も少しふれましたが、神田教会の創設は明治7年。その後神田の大火と関東大震災での倒壊を経て、それぞれ再建。東京大空襲は奇跡的に被害をのがれたとパンフレットにありました。

 実際はもう少し狭い感じで、天井も柱もほの暗く落ち着いた白さです。
 これだけでも十分素敵ですが、たぶんこの教会で一番有名ではないかと思われるものが、残念ながらこの写真ではほとんどわかりません。
 それは、ステンドグラスの長窓の列。

 身廊の両側の窓が、手前から奥まで全部ステンドグラスなんですよ。
 実は全然知らずに見学しに行ったので、入った瞬間、あまりの美しさにびっくりしてしまいました。
 赤いガラスは本当に燃えるように赤く、青も緑も黄色も宝石みたい。色ガラスの集まりが、こんなにも明るく輝くものだったなんて・・・。


 あちこちに見入りながら歩いていたところ、さらに素敵なことがありました。いつのまにかパイプオルガンの音色が響き始めていたんです。
 思わず振り向いて上を見ると、入り口の真上に設けられた楽廊で、女性が小型のパイプオルガンを奏でていました。

 写真には写っていませんが・・・この写真は入り口から中を撮ったもので、オルガンはちょうどこの真上の部屋にあるんですよね。
 演奏はBGMサービスではなく(笑)どうやら賛美歌の伴奏練習だったみたい。
 少ししたら男のかた(神父さん?)が上がってきて、何かの指示(推測では、もう少しテンポゆっくり、とか)を出し、そしてオルガンにあわせて歌をくちずさみました。
 
 小さな声でしたが、かまぼこ型の天井のせいか、ちゃんと下まで響くんですよね・・・。
 その後はまたパイプオルガンだけになり・・・。
 あとでパンフレットを見て知ったのですが、このオルガンはドイツ製。音楽の聖人にちなんで「セシリア」と名付けられているそうです。

 目の前には神聖な祭壇、両側には輝くステンドグラス、頭上から響いてくるのはセシリアの音色。
 会衆席に腰をおろして、ゆっくり聴かせていただきましたが、すべてが素敵すぎて・・・。
 本当に心地いい時間をすごすことができました。


 この日は午前中に神田教会に行き、お茶の水駅前でお昼をとってからニコライ堂にまわりました。
 ニコライ堂の拝観時間が1時からだったので、そうすれば子どもが学校から帰ってくる時間には私も帰宅できている、というプランです。
 ではどうしてニコライ堂のほうを前編記事にしたかといいますと、単に写真うつりがすごくよかったから。
 あ。念のためにつけくわえておきますが、私は別にキリスト教徒というわけではありません。
 今回のプランは、あくまでも見学の範囲。

 実は書いているファンタジーに教会関係が出てくる予定で・・・ネットや本で調べるだけじゃなく、やっぱり自分の目でも見てみなきゃね。そう突然思い立ち、自宅から行きやすそうな場所を検索したのでした。
 でも、そういう意図がなかったとしても、とても楽しく勉強になった一日でした。思い切って行ってみてよかったです。

 このふたつの教会に限らない話ですが、もし見学したい場合はホームページを確認して、教会に直接日時の確認をとってから出かけたほうがいいと思います。
 冠婚葬祭や団体の見学予定があって、中に入れない日もありますので。
 そして、行くならぜひぜひ晴天の日に!
 ステンドグラスや石造りの建物は、晴れていないと魅力を満喫できませんからねー。

 

               ありがとうございました 
 
 

 


新春のニコライ堂とカトリック神田教会(前編)

2018年01月12日 | オトナの社会科見学

 今年最初のブログは、おととい見学してきたニコライ堂とカトリック神田教会の記事にしてみました。
 まずはニコライ堂をどうぞ~。

 

   

 

 東京都千代田区、JR御茶ノ水駅から徒歩2分の場所にあるニコライ堂。
 ニコライというのは建立した大主教のお名前で、正式名称は東京復活大聖堂です。

 都会のまんなかの神秘的な異空間・・・すてきですよね~。
 大きなドームが目をひきますが、これはビザンティン様式という、地中海(トルコやギリシャ)からヨーロッパにわたって栄えた建築様式だそうです。

 ここで活動している東京復活大聖堂教会は「日本正教会」で、カトリックやプロテスタントではありません。
 正教会というのは東方正教会のことで、カトリックなどが西ヨーロッパに広がったのに対し、エルサレムから東、ギリシャやロシアのほうに広がっていったキリスト教の宗派だとのこと。
 ニコライさんはロシアから来日した司祭だったそうで、だから建築もビザンティン様式なわけですね。
 今回、この文章を書くにあたってお勉強しました(笑)。



 拝観料300円をおさめて、中にも入ってみました。
 入ったらすぐにドームの大広間があって、見学はその1か所のみ。
 祭壇のある内陣はミサのときしか開けないそうで、そのせいかスペースとしては案外小さい気もしましたが・・・。
 でもドームの天井は高い。
 石造りの建物特有の質感というんでしょうか。巨大な空気のかたまりが押し包んでくる、荘厳な空間を味わうことができました。
 
 残念ながら、堂内は撮影禁止。しかたないので、受付にあったポストカードの写真を拝借しようと思ったけど、これがまた小さい~!
 一応、載せてみますね。
 

   

 

 左のものが内陣正面ですが、実際はこーんなに明るくなくて、暗くて重い金色で複雑に装飾された感じです。
 個人的なイメージでは、大きなお寺の伽藍に似ている。
 お寺でも、ご本尊が見えなかったりしますもんね。

 実際にここで結婚式や埋葬式が行われるそうですが、信者の高齢化と冬場の季節のため、最近じゃ毎週のように埋葬式が・・・と、案内のかたがお話していました。ははは・・・。
 そう、案内係のかたがいて、見学者が数人たまると説明してくれるんです。ですが・・・。
 内容はありがたいんですが、いささか観光地の気配が・・・。
 静かに神様と対話するって雰囲気とは、ちょっと違うかなー。

 

 重要文化財にも指定されている、この建物の建立は明治24年。
 その後、大正12年の関東大震災により倒壊してしまったのを、約6年かけて復興したそうです。
 実は、もうひとつご紹介する予定のカトリック神田教会も、大正2年の神田の大火で焼け落ち、4年後再建。8年後の大震災で倒壊、昭和3年に再建・・・と、ほとんど同時期に復興しているんです。 

 当時の人たちの情熱がいまに伝わってきますよね。

 

 おしゃべりを少し。御茶ノ水界隈は学生時代によくうろついていた場所でした。
 古本屋には行かなかったけど、三省堂本店とか好きだったな~。

 そして、御茶ノ水といえば聖橋、聖橋といえばもちろん!さだまさしさんの名曲「檸檬」しかないでしょう。
 大好きだったわ、あの歌。
 きのうも丸善の前で「檸檬」という店がまだあるかどうか思わず確認したわ。梶井基次郎さんではなく、さだまさしのほうを思い浮かべながら(笑)。
 なつかしかったです!
 

 

                続きます。