「万葉のうた」大島弓子(1978年10月初版)
わわ。1978年というと私は14歳、まだ中学生だ! 趣味がしぶい!
これはたしか、私が大島弓子さんのファンだと聞いた叔母が、買ってきてくれた品だったような・・・ちょっとさだかではないんですが、人生ではじめて手に入れたイラスト集だということに、まちがいはないはず。
大島さんが万葉集から選んだお気に入りの歌46首に、イラストをつけるという趣向の本です。
いままでに描いたイラスト(マンガの表紙や見開きページなどなど)に、歌が添えられています。現代ものや外国ものの絵でも、ふしぎなことになんの違和感もないんですよね。
たとえば「綿の国星」1作目ラストの見開き画面、あのすごくきれいなシーンについているのが
あをによし 奈良の都は 咲く花の
薫ふがごとく 今盛りなり
「綿の国星」1巻が1978年6月初版だから、そのあとに出た本じゃないかな。描き下ろしも何点かあり、こちらは和風でとても素敵です。
「聖パンプキンの呪文」内田善美(1978年10月初版)
わわ! 万葉の歌と同じ年だ!
これは書店でみつけて自分で買いました。よく買った、中学生の私!
内田さんの本、いまじゃほんとに手に入りませんよね。ああ、名作マンガの数々をちゃんと読んでおけばよかった。どうして読まなかったのか悔やまれるわ・・・。
でも。イラスト集を持っているのは、はっきり言って自慢です。
裏表紙のイラスト部分。素敵すぎます・・・。
中身のほうは、こういう可愛い絵は案外少なくて、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」をイスラム風の絵物語にしたり、自作の童話みたいな話を二色刷り絵本風にしたり(これは可愛い)、ダークな味わいのモノクロ短編マンガなど。あ、美少年ももちろんあり。
内田さん自身はダークなのがお好きで、かわいいのはサービスショットなのかな?とも思いますが・・・。
文学界の鬼才寺山修司氏と、イラスト界の巨匠宇野亜喜良氏がエッセイを寄せています。なんてゴージャスなんでしょう。
中を写すのは自粛しますが、お見せしたいです~。復刊されればいいですね!!
つづきます
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今でも時々、ネットで作品を懐かしむ記事が
ありますね。
美術部の女性からすすめられた、
大島弓子さんも好きだったな・・・
多感な頃に少年漫画から少女漫画、劇画まで
多読した頃を思い出します。
懐かしい漫画を紹介いただき有難うございました。
内田善美さんの名前で検索したら、いまだにファンサイトがあって驚きました。
本当にカリスマ的マンガ家さんですよね。
そちらのブログにもうかがいますね~。