大島弓子さんに引き続き、いきますよー。
「花岡ちゃんの夏休み」。単行本の表紙は地味ですが。
でもこれが、清原なつのさんを世に(というか「りぼん」の読者に)知らしめた出世作ではないかと、勝手に思っています。
主役の花岡ちゃんは、おかっぱにメガネの女子大生。
女の子らしさのかけらもなく、興味もなく、もちろん恋愛のれの字もなく、頭にあるのは常に哲学的な命題だけ。
当時のりぼんにあるまじき(?)型破りなキャラにもかかわらず、絵柄がとっても親しみやすくて、みごとに読者のハートをつかみました。
って、私のハートですけどね(笑)。
「りぼん」を愛読しているわりに、恋愛には実はまったく興味がなかったヘンな女子中学生の私。
花岡ちゃんにはシンパシーを覚えたなあ。
相手役の天才大学生が、また妙なキャラでね~。ラブコメだから当然恋愛するわけだけど、それだけではない何かを感じました。
実際、それだけでなかったのは、その後の作品を見れば一目瞭然。
SFあり時代物ありですが、いちばん多いのはやっぱり、思春期の少女の微妙な心理をすくいとった短編群。
「群青の日々」を読んだとき、この作家さんはひとつの到達点に達したんじゃないかと、これまた勝手に感動しました。
なつのさん、最近「千利休」のマンガを描いて、新聞の広告欄でしょっちゅう目にとまります。
題材が題材だけに切ない話にちがいないから、残念ながら読む予定はないんですけど、いまも描き続けてるのはうれしいですね!
つづきます
小豆ママです。
なつのさん、懐かしい・・
私も何作品か文庫ですが、所持しています。
真珠とりが大好きです。
他の記事も拝見したいのですが、
お夕飯を作らねばならず、
無念・・。
また、遊びに来ます。
ごめんなさい・・。
でもいまふと、なんで「真珠とり」っていうタイトルだっけ?という疑問が。
作中に何か書いてあったっけ・・・。
忙しい時間にコメントくださったなんて嬉しいです。
どうもありがとうございました!