あまねのにっきずぶろぐ

1981年生
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

シターァト

2017-03-21 13:39:57 | 
俺の心に、雨が降っている。
おまえのちんぽから、雨が吹きだしている。
濡れちまうぜ、旦那。
俺は雨を見ていた。
その空間にできた窓辺から。
小鳥がおまえのちんぽに雨宿り。
羽根を器用に繕って、雨がやむのを待っている。
「なぜこんなことになった」
そんなことを想う人間はここにはだれひとりいない。
ただ雨が降り続けているだけの世界にひとりいない。
おまえがにくい。
おまえがにくい。
おまえが、肉衣。
かれは肉の衣を着て雨がやむのを待ちつづけた。
曇り空のちんぽから雨のシャワー。
乳白色の夕暮れ。
「なぜおまえはあんなことをいったんだ」
名是、汚間画は、暗な子戸悪、煎っ耽堕。
不安なキスをした後で。
浮闇な記主をシターァトで。
シターァト、なぜおまえの沈歩から降る雨はやまないのか。
こたえろ。
なぜおまえは、あんなことをいったんだ。
シターァト、なぜ俺に浮闇な記主をしたのか。
主は闇に浮かんで、なにを記したか。
こたえてくれ。
おまえはなぜ、こんなことになってるんだ。
シターァト。
おまえは肉衣。
おまえはただの、肉の衣。
気持ち悪いから俺のまえで肉喰うなゆうてるやろ。
なんべんゆうたらわかりおするはげころすぞ。
シターァト。
おまえは俺の肉の衣でできている。
おまえの肉の衣は雨でずぶずぶですぶすぶですぶやんゆうてるやろ。
ゆうてるやんか、すぶやん。
シターァト。
なぜこんな時間が存在している。
ゆうてみろ。
俺に向かって、家。
家、家、家、こんなところに、家守(イエス)。
「あなたのいえを、まもりにきました」
あなたのいえを、まもりにきました。
あなたのいえを、まもりにきました。
家守はそう、俺に言った。
あなたのいえを、まもりにきました。
あなたのいえを。
あなたのいえを。
肉の衣を着たシターァトは、空間で微笑んだ。
















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