あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

この世界の命に

2018-08-24 04:19:02 | 生命の尊厳

今日は(日にちが変わって昨日)、久し振りに邦画の映像作品を何本も観ることができました。

huluという動画配信サービスで「アナザヘヴン」が無料で観れるということで登録して、

次に「SPEC~零~/警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」を観て、

その次に、SPECと同じ加瀬亮、戸田恵梨香が主演である「この街の命に」というWOWOWのドラマW枠で放送されたドラマがあることを知り、

気になって三本目にこの作品を鑑賞しました。

(何故か、二日程前にトダエリが夢に出てきたのです。彼女の存在感はとても好きで、夢の中では意味深な歌を一緒に歌っているという夢でした。)


「この街の命に」という作品はわたしの好きな映画「爆裂都市 BURST CITY」などの助監督も務めた緒方明監督の犬猫の殺処分に直面する行政獣医たちの葛藤と再生を描いたとても深刻な現実社会の問題をテーマにした作品です。


 

イントロダクション

加瀬亮、戸田恵梨香、田中裕子共演の人間ドラマ。『いつか読書する日』の脚本・青木研次と監督・緒方明が“犬猫の殺処分”に直面する行政獣医たちの葛藤と再生を描く。

日本国内で1年間に殺処分される犬猫は10万頭を超える(環境省平成26年度発表)。
これほど多くの犬や猫はなぜ殺処分されるのか。また、その現場に直面する人間は一体何を思うのか。
このドラマはある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、
罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医たち職員の葛藤と再生を描いた物語だ。

動物を救うべく獣医になった者たちが助かる命を見過ごすという過酷な現実。
大きな葛藤の中で一歩ずつ再生への道を見いだしていく姿は
“私たち人間と動物とのあり方”について、いま一度考えるきっかけになり得るはずだ。


 

以前に2009年公開の殺処分される犬猫たちと人間をテーマにした「犬と猫と人間と」という飯田基晴監督のドキュメンタリー映画を観たことがありました。

観た後は、とても複雑な想いに満たされました。

軽々しく想いを述べるべきでないと想いながらも、2012年の当時付き合っていた彼氏がこの映画を観てくれて、観た後の感想は「なんで動物(犬猫)が好きなのに殺す仕事ができるんだろう。本当に殺したくないなら殺せないんじゃないのか。」っていう想いがわたしと彼の共感でした。

それほど、そこで働く人々の言葉と感情に混乱させられたのは事実です。

犬猫を殺処分することに耐えられない(耐え難いのに)のに、そこで働く必要とは、一体なんなのか?そこに疑問を持ってしまったからです。

事実、犬猫を殺処分することを誰もが拒否するならば、犬猫は”殺処分”されることは免れるのです。

しかし、では、他の方法ではどうでしょうか?

例えば犬猫はあらゆる動物実験に、日本では何の規制もなく実験に利用され続けています。


あなたは、動物実験についてどんなことを知っていますか?

動物実験施設について調べるのに、どこに聞けばいいですか?   

日本では、どこにどんな動物実験施設がどれだけの数あるか、誰も知りません。
      公的な届出制も登録制もないため、国も、地方自治体も、何も把握していません。
      近所に動物実験施設があったとしても、それを知る方法さえないのです。

        兵庫県では条例で動物実験施設を届出制にしています。

どんな種類の動物が何匹くらい実験に使われているかもわからないのですか?

日本では、実験に使われる動物の種類や数について、公的に調べる制度がありません。
      唯一、日本実験動物学会と日本実験動物協会(生産者団体)が数年に1度のアンケート調査で
     実験動物の飼養数や販売数を調べているだけです。
      最近では、日本実験動物学会が2009年6月1日時点での飼養数を調べた調査、日本実験
     動物協会が平成25 年度(2013年4 月1 日~2014年3 月31 日)の販売数を調べた調査があ
     ります。

                  

      実験動物の入手は、専門業者からの購入の他に、自家繁殖や他の研究機関で繁殖したものの
     購入・譲受があり、使用数は販売数を大きく上回ると推察されます。

      また、飼養数の調査では、回答率が低い上に、「研究機関や企業のすべてを対象とすることは
     機関名簿が不備であるため困難である」とされて
     いる(特に企業の対象機関数が少ない)ことなどから、実数はこれを大きく上回ると推察されま
     す。

      一方、世界では、公的機関が統計を取り公表しています。

 

 

 


公的機関は、どれほど正確な数を公開してくれているのでしょうか?

実数は、一体これの何倍ほどであるのでしょうか?

 

 

日本の犬猫の殺処分は平成元年から減少を辿っているようです。


 

【速報・平成28年度】犬猫殺処分数が8万→5万匹に減少 環境省「『殺処分ゼロ』という言葉に課題」

 

 


 

しかしこれは本当に犬猫が助けられている数が増えていることを表しているのでしょうか?

 

 

判決内容に怒りの声続々。動物愛護法の適正な運用を求める署名活動が活発化

 不要(邪魔)な犬猫を引き取る業者が増えて来ているとしたなら、意味がありません。

 

 

また、動物の油脂は(家畜に限らず)とても儲かるようです。

【閲覧注意】悲惨なレンダリング工場※キャットフードの中身を暴露!!


レンダリング・プラント(動物性脂肪精製工場)産業が何故そんなに儲かるのか、一つは畜産物の大量生産をする際に廃棄処分となる家畜(病気や感染病などで死んだ家畜)や利用できない部分を無料(ただ)で引き取り、それを再利用するための産業だからです。

廃棄するはずのものを焼却処分する為に必要な費用は莫大である為、それをどうにか利益にしようとしているわけです。

安楽死させる為の薬剤は高価である為に炭酸ガスでゆっくりと窒息死させてゆく方法で犬猫を殺処分している国が、果して処分後の莫大な焼却費用だけはしっかりと払い続けているのでしょうか?

言えるのはレンダリング・プラント工場をこの世からなくすには、人々が大量生産された畜産物を食べていては駄目だということです。

 


 

兵庫県動物管理事務所で殺処分した犬猫の死体は路盤材に再利用、炭酸ガス処分機を再稼働させてはいけない!!

兵庫県動物管理事務所で殺処分された犬、猫の遺体は焼却されたあと、業者に委託し特殊硬化剤でコンクリート固化され、路盤材などに製品化されているというのです。リサイクルしていることは県議会も知らなかったということです。

兵庫県動物管理事務所は、焼却された動物の遺灰を建築資材に再利用している事実はないと回答したそうです。

その後、県庁から回答があり、遺灰を建築資材に製品化し再利用していることを認めたということです。 平成21年から業者に委託しているそうです。

以前、徳島県で徳島市、鳴門市、佐那河内村が、路上などで死んだ犬猫の死がいの処理を、一般廃棄物処理の認可のない徳島市内の肉骨粉加工業者に委託していた事件が発覚しました。

肉骨粉加工業者は犬猫の死がいをリサイクルしてドッグフードや肥料として業者に売っているのです。

殺処分した動物や路上で死亡した動物は、骨までしゃぶりつくされなければならないのでしょうか?

殺処分された動物、死んだ動物に対しての慰霊の気持ちが全くない、死体のリサイクル。

横浜市でも以前は路盤材や建築材に再利用していたそうですが、問題になり中止されたそうです。

 


 

犬猫の殺処分にかかる費用は一頭辺り10万円以上であるそうです。

犬猫たちがどれほどに殺され、どれほど実際に助けられているか、そして殺処分後は一体どこへ行くのか?わたしたちはその真実を正確に知ることが出来ないのです。

それを知った上で、「この街の命に」という作品を冷静に、また何度も感動して鼻を噛みながら夢中になって観ていました。

この映画を通して感じたことは、「誰も好きで殺しているわけじゃない」という想いです。

 

そしてこの問題は、この世界で最も重要な問題にある「死刑問題」「堕胎問題」「肉食(畜産業の大量生産)問題」「魚介類の乱獲問題」「動物実験問題」「毛皮やウールなどの動物を苦しめて生産される製品の問題」すべてに共通する問題であることを感じずにはおれませんでした。

 

「誰かが遣らなくてはならない仕事なんだ」という台詞も映画の中に出て来ました。

確かにその通りです。犬猫を自分で殺すことが出来ない人が大勢いるから、人はセンターに犬猫を持ってくるのです。

自分では殺せませんが、あなた方なら、それがお仕事ですから殺せますよね。殺してもらえますよね。ということです。

これが特に堕胎と肉食というものに通じていると改めて感じました。

わたしは自分の子供を自分の手によって殺したくありませんが(殺せませんが)、あなたは他人ですし、それがあなたのお仕事ですからどうかお願いします。

わたしは自分の手を真っ赤な血に染めて家畜を殺すことなどしたくはありませんが、あなたはそれがお仕事ですから、と殺(屠畜)をがんばってください。あなたの御陰で肉が食べられることに感謝致します。

この皮肉な社会の在り方、関係性が、見事、政府も国民の多くも許す体制(法制)となって、何十年間と続いて来ているわけです。

わたしはその在り方が、如何におかしいものであったかをようやく2012年の2月に知ることとなりました。

何故、自分の遣りたくないことを、人(他者)に、それも相手から「どうかわたしにさせてください」と願い出ているわけでもない人に託さねばならないのでしょうか?

動物や人を殺すことを、自ら進んでする人など、ほとんどいません。

 

探してみてください。安い物件で、幾らでもペットを飼える物件というのはこの日本に存在しています。

「何々だから…」と言って飼ってきた犬猫を約20分間かけてゆっくりと窒息死させてゆくという拷問処刑のような死に方をさせる処分場へ送り込む必要が本当にありますか?

自分の子供なら出来ますか?犬猫という動物であるからそれができるということでしょうか?

 

わたしはみちたという10歳と5ヶ月ほど、ロップイヤーのうさぎを飼っていて、日々鬱症状が酷く、ろくに可愛がる余裕もありませんが、みちたがそこまでの苦しみに苛まれて死ななければならないのだとしたら、自分が死んでみちたが助かるほうがよっぽど良いと想います。

 

わたしたち人間はこの地球に何の為に生まれて来て、何の為に生きている(生かされている)のでしょうか?

人間以外の動物たちも何の為に、その生命を日々生きようとけなげに物を食べて、繁殖しようとしているのでしょうか。

殺処分される犬猫たち、食肉にされる家畜たち、乳や卵、毛皮や羽毛などを搾取される為だけに物のように扱われる家畜たち、次々と新しい化粧品、洗剤などを開発して企業が儲ける為、また人間が長生きする為の医療に役立てたりする為に動物実験にされる動物たちは、そのほとんどが、安楽死などではない地獄のような苦痛の中に死んで行かなければならないと、わたしは素直に映像を通して感じて来ました。

そんな苦しみの中、彼らが殺されて行かなければならないほど、彼らはわたしたちに酷いことをしてきたのでしょうか?

 

わたしが生きていく中で、一番の大きな疑問です。

 

何の為に、彼らがこれほどにまで苦しめられなければならないのだろうかと。

 

それでもわたしは決してこの世界の、人々の善意を諦めたりはしません。

 

日本でも、本当に孤立した孤独な人たちが増えて来ていると言われています。

わたしもその一人です。人間とはまともに関係を築けていけないので、動物が側に居てくれなければ独りきりで生活してゆくことに耐えられません。

動物の存在がどれほど救いとなっているか。

 

わたしはこのままだと、きっと動物たちとだけ暮らして死ぬでしょう。

今後、できれば鶏や、犬や猫も飼ってみたいと想うのですが、里親に譲り渡す規則として、個人でも行政でも独り暮らしの人間には里親として不安なので、里親として認めてもらえないことがよくあるようです。(本当に孤独である独り暮らしの人ほど、動物の支えが必要であるのに…)

そうすると仕方なくペットショップからわたしは動物を買ってでも飼うことになると想います。

 

わたしの信念は、きっとずっと揺るがないものです。

「動物は人を愛する(人から愛される)為に生まれて来て、人は動物を愛する(動物から愛される)為に生まれて来るのです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 追記:なんだか涙が溢れてきました。

自分がこういったテーマを感情を抑えて表現することが出来ないのは、それが本当にわたしにとっての毎日の苦しみであるからです。

抑えて静かに表現することが出来ないほど激しい感情に襲われ続けて生きているからです。

殺されてゆく人たち、胎児たちが、家畜たちが、犬猫たち、すべての動物たちが、自分自身のように感じてならないからです。

 よく考えるんです。わたしだって「あなたの左腕を落とすか動物(飼ってきたのではない動物)が殺されるか」、と言われどちらかしか選べないなら、自分は自分の左腕を選ぶだろう。

生命を尊ぶとは、自分の身よりも相手の生命を優先すること、その一つだけにあるわけじゃありません。

自分の左腕などが切り落とされるわけでもないのに、動物(または助けを請うたり、生きる権利の在る者)を殺し続けることに加担することを自ら選択しないこと。

 最低限の、生命を尊ぶとは、そういうことなのではないか。いきなり、

「わたしたちはどのような理由があろうと決して彼らを殺しません」ではなく、

「わたしたちは最低限、彼らを殺しません」という選択を、まずしてゆく必要があるのではないか。

肉や畜産物や魚介を食べる量を減らしてゆくこと、動物実験の行なわれた化粧品や洗剤を選ばないこと、毛皮やウールやダウンやアンゴラ、カシミア、フェザーなどの動物を搾取している商品を買わないことから少しずつ始めてゆく必要があるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 



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