こんにちは!ボストンにも、ようやく新緑の美しい季節がやってきました。長い冬の後の春は短く、あっという間に初夏になりますが、この時期のボストン、ボストン郊外は本当にきれいです。
今年の夏のプログラムのお申込は進行中ですが、すでに定員いっぱいとなり締め切っているプログラムもございます。今年の夏のご参加をご検討の際は、お早めに手続を進められることをお勧めいたします。
今年、または近い将来、アメリカのサマープログラムへのご参加をご検討されていらっしゃるファミリーへ、引き続き、これまで参加されたお子さん、保護者の方のご感想をご紹介いたします。
昨年、このお嬢さんは、高校3年生ではじめてアメリカのサマーキャンプへ参加しました。弊社が専属コーディネーターを務めます、ティーン(13才から17才)のみを対象としたプログラムに参加しました。アメリカのサマーキャンプのほとんどが、対象年齢を8歳から16歳としている中、ティーンのみを対象とした珍しいプログラムです。その特徴を生かし、ティーンの気持をつかんだプログラム作りには定評があります。このプログラムには、アメリカ各地に加え、ヨーロッパ、南米諸国からもティーンたちが200名ほど参加しています。去年、アジア人参加者は日本人キャンパーのみ、女子2名、男子2名でした。
以下のコメントは、このお嬢さんのお母さまから寄せられたものです。お母さまからご了承をいただいて、ご紹介いたします。このコメントは、お嬢さんがサマーキャンプから帰国されてから、10日ほど経ってメールでお知らせいただいたものです。このコメントをいただきました後、11月に改めてメールでご送信いただきましたコメントは、次のレポートでご紹介いたします。
「娘が帰国してはや10日が経とうとしております。帰国した翌朝、シャワーも浴びずに延々15時間ぐらい寝たあと、寝ぼけた顔で開口一番”Where is my cellphone?"と言って、家族をびっくりさせた娘も、旅の疲れやアメリカ恋しい病からやっと回復し、また日常生活に戻りは始めています。
帰国直後は質問攻めにうんざりしたのか、あるいは、経験したことを消化できていなかったのか、なかなかキャンプのことを話してくれませんでしたが、ビデオが届いたのをきっかけに、自分なりの感想をいろいろ聞かせてくれました。
本人が一番困ったことは、やはり言葉の壁だったようです。友達やスタッフが話していることがほとんど聞き取れないので、態度や行動で推測するしかなく、底抜けに明るく乗りのいいアメリカ人の勢いにしょっぱなからすっかり圧倒されてしまって、最後までその輪に飛び込めなかったと言っていました。だからといって、他の外国人と仲良くなるかといえば、日本人も含め他の外国人も安全地帯を求めてそれぞれつるんでしまうので、なかなか交流するきっかけがつかめなかったようです。
アンケートにも触れましたが、せめて寝食を共にするキャビンに、Non-Americanがひとりかふたりか居てくれたら、英語がよく話せない者同士助け合えたし、それで仲良くなれれば、その友達を通じて他の外国人グループとももっと親しくなれたのではないかと思ったそうです。そんなことがようやく見えてきた頃に帰国してしまったのは本当に残念だと言っています。
それから、もっとしっかり具体的な予備知識を持ってキャンプに臨めばよかったとも言っていました。頂いた資料やホームページなどでだいたいの流れは理解していたつもりでしたが、聞くと見るでは大違いだったと。
実際のキャンプ生活は知らなかったことばかりで、しかも、スタッフの英語の説明がほとんどわからないので、まずは、朝起きてから夜寝るまでの生活の流れを理解するのにとても苦労したそうです。
これは親である私にも責任があります。
あまり先入観を植え付けずまっさらな気持で初めてのことを経験すればよいと思っていたので、キャンプ生活はもちろん、アメリカ人の国民性や生活、文化についても渡米前それほど話し合っていませんでした。
それなりの覚悟をもって初日を迎えていたら、文字通り右往左往することはなかったかもしれません。
また、これも私の反省ですが、娘は自分がこれまで興味を持っていなかったことや経験したことのないことに挑戦するつもりで張り切ってアメリカに乗り込んだのですが、不慣れな環境での「初めて」はハードルが高かったようです。むしろ、最初はある程度経験していることや自信のあるプログラムに参加するように進言してあげていれば、言葉ができなくてもそれなりに自信を持って行動できたかもしれません。
出鼻をくじかれて自分らしさを出せるようになった頃にはキャンプが終わったしまったそうです。
アメリカのハイスクール生活を題材にしたドラマやビデオをほとんど観たことのない武士みたいな娘にとって、朝からのパイ投げにしても、ダンスパーティーにしても目の前に起こっていることはさぞ衝撃的だったことでしょう。あんぐり口をあけて傍観している娘の姿が目に浮かびます。
日本人はそれでなくても引っ込み思案なので、「自分の好きなことを(人目を気にせず)自由にやる」ということ自体が、勇気のいることなのですね。
それこそがアメリカでのキャンプの醍醐味で、日本人の修学旅行のようななにごとも意図的に誘導するのはおかしいと思いますが、おせっかい承知で強く誘ってくださる方がいればよかったかもしれません。
ちなみに、娘は”Why don't you....?"という表現のニュアンスになかなか慣れることができなかったそうです。
どうしてしないのか?と責めているようで、聞くのも使うのも緊張したと。いかにも日本人らしい誤解で、おもしろいと思いました。
とにかく、私も含めて、"Why don't you?"と背中を押してあげる人間が娘には必要だったようです。ただ、そういう後悔や反省こそが人を成長させるとも言えますし、なにごとも経験ですよね!
スタッフの方たちはとてもフレンドリーで優しくしてくださったようで、娘はみなさんをとても信頼していました。高校生としてもういちどキャンプに参加したいという希望はかなわなくても、いつかスタッフとしてお手伝できたらいいなと言っています。
帰国時に年長者として他の日本人の方をお世話したのも彼女にとっては良い経験だったようです。娘がそんなにも世話好きだとは知りませんでした。親としては、意外であり嬉しい発見でもあります。
生まれてこのかた娘を先導することばかりを考えてきましたが、これからは娘を信じて黙ってついていってみようかなどと思ったりしています。
今は目の前の大学進学のことで頭が一杯で(昨日、学校の三者面談でした!)、長期留学という事まで考えは及んでいないようですが、何かの形でボストンを含めて外国の地を踏むようになればいいとは思っているようです。
キャンプを経験して娘が成長したことを主人と目を皿のようにして探しておりますが、まだこれといって具体的にご報告できることは見つけおりません。ただ、キャンプ中に心がけていた、笑顔で感謝の気持を表すことは、帰国してからも実践してくれています。
おもいつくままに、長い長いメールを書いてしまいました。乱筆乱文をお許し下さいませ。
もし、サマーキャンプの他にも、娘の英語学習や人生勉強としてふさわしいと思われる良い短期留学やアクティビティなどの情報があれば、お教えいただければ幸いです。」
このお嬢さんには、彼女がキャンプ滞在中に何度もファックスでお手紙を送信していました。カルチャーショックの中、言葉の壁もあり、なかなか自分らしく1日を過ごすことのできないうちに、1日1日が終わっていく、そんな中で焦る気持、自分のことをもどかしく思う気持、なにもかもがネガティブに見えてしまう気持、みんな私自身、経験したことのある気持です。私の彼女へのアドバイスは、「1日を終えるときに、どんな小さなことでもいいから、その日良かった!よくやったと自分をほめたいこと!ハッピーと思ったこと!ありがとう!と思ったこと、を思い返しながら、ノートに書いてみましょう。」ということでした。そして、彼女の担当のカウンセラーたちには、彼女になるべく話しかけてくれること。1対1で話せる機会を作ってくれること。そして、キャビンのメンバーたちとも協力して欲しいことを、伝えていました。ティーンで初めてサマープログラムに参加する場合は、特に女子生徒さんの場合は、年齢的に自意識も高いことから、他人に自分がどう見られているかも気になり、自分の殻をやぶってくれるまで、そして開き直ってくれるまで、時間がかかることがあります。一方で、辛い気持を自分で乗り越えて、自分の殻を破って、自分は自分でいいんだ!と開き直ってくれた結果として、彼女たちが持って帰ってくれるものは、とてもとても大きな自信であり、型にはまらない大きな視野であり、価値観です。
こんなキャンパーひとりひとりが展開してくれるドラマに、毎年、遠い昔に自分自身が体験したことも思い出しながら、真摯に向き合っています。このコメントをいただき、私もいろいろと考えさせられることがありました。
次のレポートで、約2ヶ月後に、同じお母様からいただきました、コメントをご紹介いたします。
今年の夏のプログラムのお申込は進行中ですが、すでに定員いっぱいとなり締め切っているプログラムもございます。今年の夏のご参加をご検討の際は、お早めに手続を進められることをお勧めいたします。
今年、または近い将来、アメリカのサマープログラムへのご参加をご検討されていらっしゃるファミリーへ、引き続き、これまで参加されたお子さん、保護者の方のご感想をご紹介いたします。
昨年、このお嬢さんは、高校3年生ではじめてアメリカのサマーキャンプへ参加しました。弊社が専属コーディネーターを務めます、ティーン(13才から17才)のみを対象としたプログラムに参加しました。アメリカのサマーキャンプのほとんどが、対象年齢を8歳から16歳としている中、ティーンのみを対象とした珍しいプログラムです。その特徴を生かし、ティーンの気持をつかんだプログラム作りには定評があります。このプログラムには、アメリカ各地に加え、ヨーロッパ、南米諸国からもティーンたちが200名ほど参加しています。去年、アジア人参加者は日本人キャンパーのみ、女子2名、男子2名でした。
以下のコメントは、このお嬢さんのお母さまから寄せられたものです。お母さまからご了承をいただいて、ご紹介いたします。このコメントは、お嬢さんがサマーキャンプから帰国されてから、10日ほど経ってメールでお知らせいただいたものです。このコメントをいただきました後、11月に改めてメールでご送信いただきましたコメントは、次のレポートでご紹介いたします。
「娘が帰国してはや10日が経とうとしております。帰国した翌朝、シャワーも浴びずに延々15時間ぐらい寝たあと、寝ぼけた顔で開口一番”Where is my cellphone?"と言って、家族をびっくりさせた娘も、旅の疲れやアメリカ恋しい病からやっと回復し、また日常生活に戻りは始めています。
帰国直後は質問攻めにうんざりしたのか、あるいは、経験したことを消化できていなかったのか、なかなかキャンプのことを話してくれませんでしたが、ビデオが届いたのをきっかけに、自分なりの感想をいろいろ聞かせてくれました。
本人が一番困ったことは、やはり言葉の壁だったようです。友達やスタッフが話していることがほとんど聞き取れないので、態度や行動で推測するしかなく、底抜けに明るく乗りのいいアメリカ人の勢いにしょっぱなからすっかり圧倒されてしまって、最後までその輪に飛び込めなかったと言っていました。だからといって、他の外国人と仲良くなるかといえば、日本人も含め他の外国人も安全地帯を求めてそれぞれつるんでしまうので、なかなか交流するきっかけがつかめなかったようです。
アンケートにも触れましたが、せめて寝食を共にするキャビンに、Non-Americanがひとりかふたりか居てくれたら、英語がよく話せない者同士助け合えたし、それで仲良くなれれば、その友達を通じて他の外国人グループとももっと親しくなれたのではないかと思ったそうです。そんなことがようやく見えてきた頃に帰国してしまったのは本当に残念だと言っています。
それから、もっとしっかり具体的な予備知識を持ってキャンプに臨めばよかったとも言っていました。頂いた資料やホームページなどでだいたいの流れは理解していたつもりでしたが、聞くと見るでは大違いだったと。
実際のキャンプ生活は知らなかったことばかりで、しかも、スタッフの英語の説明がほとんどわからないので、まずは、朝起きてから夜寝るまでの生活の流れを理解するのにとても苦労したそうです。
これは親である私にも責任があります。
あまり先入観を植え付けずまっさらな気持で初めてのことを経験すればよいと思っていたので、キャンプ生活はもちろん、アメリカ人の国民性や生活、文化についても渡米前それほど話し合っていませんでした。
それなりの覚悟をもって初日を迎えていたら、文字通り右往左往することはなかったかもしれません。
また、これも私の反省ですが、娘は自分がこれまで興味を持っていなかったことや経験したことのないことに挑戦するつもりで張り切ってアメリカに乗り込んだのですが、不慣れな環境での「初めて」はハードルが高かったようです。むしろ、最初はある程度経験していることや自信のあるプログラムに参加するように進言してあげていれば、言葉ができなくてもそれなりに自信を持って行動できたかもしれません。
出鼻をくじかれて自分らしさを出せるようになった頃にはキャンプが終わったしまったそうです。
アメリカのハイスクール生活を題材にしたドラマやビデオをほとんど観たことのない武士みたいな娘にとって、朝からのパイ投げにしても、ダンスパーティーにしても目の前に起こっていることはさぞ衝撃的だったことでしょう。あんぐり口をあけて傍観している娘の姿が目に浮かびます。
日本人はそれでなくても引っ込み思案なので、「自分の好きなことを(人目を気にせず)自由にやる」ということ自体が、勇気のいることなのですね。
それこそがアメリカでのキャンプの醍醐味で、日本人の修学旅行のようななにごとも意図的に誘導するのはおかしいと思いますが、おせっかい承知で強く誘ってくださる方がいればよかったかもしれません。
ちなみに、娘は”Why don't you....?"という表現のニュアンスになかなか慣れることができなかったそうです。
どうしてしないのか?と責めているようで、聞くのも使うのも緊張したと。いかにも日本人らしい誤解で、おもしろいと思いました。
とにかく、私も含めて、"Why don't you?"と背中を押してあげる人間が娘には必要だったようです。ただ、そういう後悔や反省こそが人を成長させるとも言えますし、なにごとも経験ですよね!
スタッフの方たちはとてもフレンドリーで優しくしてくださったようで、娘はみなさんをとても信頼していました。高校生としてもういちどキャンプに参加したいという希望はかなわなくても、いつかスタッフとしてお手伝できたらいいなと言っています。
帰国時に年長者として他の日本人の方をお世話したのも彼女にとっては良い経験だったようです。娘がそんなにも世話好きだとは知りませんでした。親としては、意外であり嬉しい発見でもあります。
生まれてこのかた娘を先導することばかりを考えてきましたが、これからは娘を信じて黙ってついていってみようかなどと思ったりしています。
今は目の前の大学進学のことで頭が一杯で(昨日、学校の三者面談でした!)、長期留学という事まで考えは及んでいないようですが、何かの形でボストンを含めて外国の地を踏むようになればいいとは思っているようです。
キャンプを経験して娘が成長したことを主人と目を皿のようにして探しておりますが、まだこれといって具体的にご報告できることは見つけおりません。ただ、キャンプ中に心がけていた、笑顔で感謝の気持を表すことは、帰国してからも実践してくれています。
おもいつくままに、長い長いメールを書いてしまいました。乱筆乱文をお許し下さいませ。
もし、サマーキャンプの他にも、娘の英語学習や人生勉強としてふさわしいと思われる良い短期留学やアクティビティなどの情報があれば、お教えいただければ幸いです。」
このお嬢さんには、彼女がキャンプ滞在中に何度もファックスでお手紙を送信していました。カルチャーショックの中、言葉の壁もあり、なかなか自分らしく1日を過ごすことのできないうちに、1日1日が終わっていく、そんな中で焦る気持、自分のことをもどかしく思う気持、なにもかもがネガティブに見えてしまう気持、みんな私自身、経験したことのある気持です。私の彼女へのアドバイスは、「1日を終えるときに、どんな小さなことでもいいから、その日良かった!よくやったと自分をほめたいこと!ハッピーと思ったこと!ありがとう!と思ったこと、を思い返しながら、ノートに書いてみましょう。」ということでした。そして、彼女の担当のカウンセラーたちには、彼女になるべく話しかけてくれること。1対1で話せる機会を作ってくれること。そして、キャビンのメンバーたちとも協力して欲しいことを、伝えていました。ティーンで初めてサマープログラムに参加する場合は、特に女子生徒さんの場合は、年齢的に自意識も高いことから、他人に自分がどう見られているかも気になり、自分の殻をやぶってくれるまで、そして開き直ってくれるまで、時間がかかることがあります。一方で、辛い気持を自分で乗り越えて、自分の殻を破って、自分は自分でいいんだ!と開き直ってくれた結果として、彼女たちが持って帰ってくれるものは、とてもとても大きな自信であり、型にはまらない大きな視野であり、価値観です。
こんなキャンパーひとりひとりが展開してくれるドラマに、毎年、遠い昔に自分自身が体験したことも思い出しながら、真摯に向き合っています。このコメントをいただき、私もいろいろと考えさせられることがありました。
次のレポートで、約2ヶ月後に、同じお母様からいただきました、コメントをご紹介いたします。