おひさしぶりです。前回の記事から半年以上が経っておりました。日本で時差にも負けずにリモートラーニングを続けていた留学生たちも、今年の1月にはキャンパスに戻り、対面授業に参加しながら無事に学年末を迎え、先月全員が夏休みのため帰国しました。日本へ帰国するために、新に必要になりました、日本政府が定めるコロナPCR検査の陰性結果証明書をめぐって、現地では混乱が生じましたが、なんとかこの問題も解決できホットしておりました。
去年は全ての学校でキャンセルされてしまった卒業式も、今年は各州が定めるガイドラインを厳守した上で開催されました。日本からいらした保護者の方と出席しましたマサチューセッツ州にあるボーディングスクールでは、各卒業生が招待できる人数は4名まで。屋外にテントを張り、ファミリーごとに距離を保てるように椅子がアレンジされていました。ワクチン接種を2回終えていれば、マスクは不要ということでマスクを外して参加されている方も多かったです。
晴れやかな表情で高校を卒業した生徒さんは、小学2年生のころから、毎年、メイン州にあるサマーキャンプに4週間参加していましたので、8歳ごろから10年以上のお付き合いです。東京のインターナショナルスクールから、マレーシアにあるインターナショナルスクールに進学しイギリス式の教育を体験した後、大学はやはりアメリカで!、という希望から、高校2年間をマサチューセッツ州にあるボーディングスクールで過ごしました。進学先のマサチューセッツ州立大学では、物理を専攻します。コロナのせいで、2年間の留学期間のうち1年ほどが、リモートラーニングとなってしまったことがとても残念でしたが、アメリカの大学に進学する前にアメリカの高校で学べたことはとても有意義だった、と言ってくれました。高校で出会った友達たちの中で、一番刺激を受け合うことができたという友達はボストン市内の大学に進学するそうで、これからも休暇ごとに会えそうだ!、と楽しみな様子に、私も嬉しい気持でいっぱいになります。
手元には、彼にとって第2の故郷のようだったサマーキャンプで撮った写真がたくさんあります。成田からBostonまでの直行便がまだ無かったころで、乗り継ぎは必須。航空会社のエスコートサービスはあるものの、実に様々なハプニングがありました。そして、同じサマーキャンプに5年参加した後、そろそろ異なるサマースクールに参加してみてはどうか?、という保護者の方のご希望で、大学キャンパスで開催されていたプログラムに参加したところ、「ここには自由が無い。カウンセラーたちが優しくない。やることを強制されたくない。」と、サマーキャンプに戻りたい!、と訴えてきたことも、思い出されました。この生徒さん、そして保護者の方が長年体験されてきたことが、私にとっても掛け替えのない体験であり、学ぶ機会でありました。
マサチューセッツ州の大学に進学してくれたので、これからも頻繁に会えることがとても楽しみです。彼の大学での体験から、また色々と学べることがありそうです。第2の故郷であるサマーキャンプにカウンセラーとして参加してくれないかしら?