ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

ボランティア活動プログラム参加後の感想

2017年01月16日 | 教育
遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。今日は、キング牧師の祭日で学校もお休みです。キング牧師はBoston大学の卒業生でもあり、キャンパスには銅像が立っています。

今年最初のお便りとしてご紹介しますのは、昨年の夏、フィジーで開催されましたCommunity Service Program(高校生対象のボランティア活動)に参加した、現在ボーディングスクールに留学中の生徒さん、そして保護者の方のご感想です。
9年生(こちらの高校は4年生なので高校1年にあたります)から10年生の間の夏休みを利用し、3週間のプログラムに参加しました。アメリカ人生徒対象のプログラムでしたので、日本人参加者は1人きりでした。

質問:ボランティア活動プログラムに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: Living with the Dope people, in the Dopest island ever. *最近のティーンが使うスラングDopeは、すごく良い、クールなという意味のようです。

質問:プログラムに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答: Summer ends, but friendship ain't.

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: You already know America won't let me go in the summer.

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答: Make it FOREVER so I can settle in FIJI.

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: 息子の第一声は、「今までの中で一番楽しかった!!」でした。FIJIの文化と自然が強烈だったようです。滝つぼに飛び込んだり、カヤックで遠くまで行ったり、シュノーケルをしたり、美しい夕日を見たり、観光では体験できない貴重な日々だったようです。毎日ひとりづつ、その日あったことをレポートし、Blogにアップしたりと、今までより、より積極的に参加していたように感じました。プログラムは、Community Service でしたが、皆で力を合わせたことで、プログラムを通じてアメリカの色々なところから参加しているお友達と強い絆を持てたことが、彼の一番の宝物のようでした。若者らしくSNSやFacebookでの交流を続けているようですが、新学期でBostonに帰ったら友人たちとどこかで会いたい、と楽しみにしているようです。

質問:お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: 息子はサマーキャンプ、サマースクール、そして9年生からボーディングスクール留学と、言葉も経験もコミュニケーションも問題無いと思っていましたが、今回のFijiは参加する前から準備するものが「?」(サバイバルっぽい)と予防接種(コレラや腸チフス、A型肝炎)など、本当に大丈夫なのか。。。と不安になりましたが、帰ってきた息子の顔を見て、青年はどんな所でも逞しく生きていくんだなー、と感じました。もちろん安全な安心なプログラムに守られてはいますが、Fujiで皆で力を合わせて家を一軒建てたり、現地の学校の子供との生活(苦手です。。。)を通じて、少しでも社会の役に立てて、人としての幅が広がったように思いました。

質問:何かプログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: 無回答

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご要望をお寄せ下さい。
答: いつも息子にぴったりの夏の過ごし方をご提案下さり、ありがとうございます。わからずやの息子もKimさんの言うことなら素直に聞く耳をもってアドバイスを伺っているようです。次は10年生から11年生と、とても大切な時期ですが、また相談させて下さい。また引き続き、ボーディングスクールの生活も、お母さんのような目で見守ってやって下さい!! 
追伸:この夏に、13才の時に参加したサマーキャンプのお友達がNew Yorkから遊びに来て、二人で渋谷でたくさん遊んだようです。サマーキャンプのおかげで、息子の世界が大きくなっていくことに感謝です。

参加者の上記感想は、そっけない感想のようですが、何しろ今はアメリカでティーンらしい生活を十分に楽しんでいる、この生徒さんらしさがよく表われています。Fijiでは、本格的な建築現場での作業を、頭にタオルを巻いた姿で率先的にこなし、他のアメリカ人生徒たちの刺激にもなったようです。保護者の方のご感想にもあるように、観光目的では決して体験することのない貴重な体験を、高校生対象のきちんとしたプログラムで体験できたことは、この生徒さんの将来において、掛け替えのない財産となったはずです。今年の夏は、前半はブラウン大学での高校生対象の理系のサマースクールに、後半はキューバを訪ねるサマープログラムに参加することを計画中です。英語のスキルだけでなく、世界のどこでも生きていける、規制の枠組みにとらわれないBetter Personに、着実に成長している生徒さんを見守っていけることは、本当に光栄なことです。

3月5日(日)に六本木の国際文化会館にて開催いたします説明会には、この生徒さんが参加された中高生対象のCommunity Service Program、ナショナルジオグラフィック社、New York Times社とのコラボレーションプログラムでも有名な団体であるPutney Student Travelのディレクターをゲストスピーカーとしてお招きしております。詳細は、弊社Websiteにて近日中ご案内いたします。ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。


最新の画像もっと見る