前回のレポートから、あっと言う間に季節も変わりました。ボストンでも、桜や梨の木が満開です。
3月に日本で開催いたしました説明会には、多くの熱心な保護者の方々、そして生徒さんたちにご参加いただきました。各会場は、それぞれ十数年来お付き合いのある塾、語学学校であり、今年も関係者の方々には、本当にお世話になりました。過去にお子さんをサマープログラムに送り出され、既にお子さんは成人されていらっしゃる保護者の方が、説明会にお見えになることもあります。今年も、そのような嬉しい、そしてあり難い再会があったのですが、なんと、14年前、日本からお嬢さんをサマーキャンプに送り出された保護者の方に、東京ではじめてお会いするという、思いがけない機会がございました。
世田谷区にあります語学学校にて、弊社の説明会開催のお知らせを、建物の外の掲示板に張り出していただいたところ、たまたま近くにお住まいの保護者の方の目にとまり、説明会にいらっしゃっていただいたのです。お嬢さんが14才で参加されたキャンプでのお写真、弊社からのレター・資料などをきちんと保管されていて、ご持参いただきました。お嬢さんと他のキャンパーと私が写っていますお写真を見せていただいて、14年前の夏、キャンプを訪問し、この写真を撮ったときのことが、みるみるうちに思い出されました。確か中学3年生のときに、従兄弟さんと参加されたのでした。キャンプを訪問したときに、「出発前に自分が想像していた環境とは違うことがたくさんあって大変なことも多いし、きついことも多いです。でも、楽しんでいます。」と、感想を言ってくれたお嬢さんでした。
お母さまによりますと、サマーキャンプは1年きりの体験となったけれど、その後大学で留学も果たし、現在は外資系のエネルギー関連の企業でお仕事をされているそうです。あのキャンプでの体験が無かったら、今の自分はいないと思う、とお嬢さんはおっしゃるそうです。14年後のいま、キャンプのお話をされることも少なくないそうです。一緒に同じキャンプに参加した女子生徒さんとも、いまだに連絡を取っているそうです。説明会当日は、お嬢さんは休暇でフロリダに旅行に出かけらる日で、残念ながらこのお嬢さんとの再会は果たせませんでしたが、お母さまとこうしてお会いできたことは、つかの間のお話しか出来ませんでしたが、14年という歳月を経て、思いがけない素敵な贈り物をいただいた気持でした。日本滞在中は、過密なスケジュールで、1日ごと、疲れてしまうのですが、「これからもコーディネーターとして、頑張ろう!」と思える、かけがえの無い贈り物をいただきました!心から感謝いたします。
ボストンに帰り、本年度のサマープログラムの仕事、ボーディングスクールに在学中の生徒さんたち、そして9月から入学される生徒さんたちのコーディネーション業務に追われる日々ですが、やっとこのお嬢さんのお写真を見つけました!私は皺が増え、どんどん老けていくばかりですが、このお写真のお嬢さんはきれいに成長されていることでしょう。いつか、日本で、またはどこかで、お会いしたいと願っています。そして、益々活躍されますように、ハッピーでありますよう、心から願っております。同じお写真に写っている男子生徒さんのお母さまとも、1年に1回、宇都宮で開催しています説明会でお目にかかりますが、今はテレビ番組の制作のお仕事をバリバリされているそうです。
今年の夏も、彼らの後輩にあたる子供たちが、サマープログラムに参加するために、はるばる日本からボストンに到着します。子供たちのバックグラウンドはみんなそれぞれであり、楽しみにしていることや心配なこともそれぞれでしょう。でも、子供たちみんなに共通していることは、大人でもなかなか持つこのとできない、大きな勇気を持っていることです。そして、大事な大事なお子さんを、地球の反対側まで送られる保護者の方のお気持を、決して忘れることなく、今年も親御さんの立場に立ってのコーディネーション業務を提供できますよう、頑張りたいと思います。そして、子供たちの笑顔を見られることを、何よりも楽しみにしております。