茂木日誌

茂木の日誌

難易度高

2021-06-03 05:08:00 | 農業体験
少し前になりますが、今年も近所の方に頼まれてさくらんぼの剪定を手伝いました

今年は実の数が少ないので、剪定の方法が昨年とずいぶん異なるそう

この時期は、着果した後に伸びた新梢が生い茂り、樹全体をもっさりと覆っています

日光を与えないと実の着色が進まないため、剪定をして実に光が当たる様にしなければなりません

一方で、剪定後は樹内の水の巡りの関係から実が裂果しやすいそうなのですが、今年は実の数が少ないのでさらに裂果しやすいとの見立て

切り過ぎず、日の光は満遍なく実に届けたい

昨年の作業では切除を禁止されていた枝を今年は切る必要があったりしましたが、来年の事を考えると絶対に切ってはいけない枝もありましたし、どうしても自力で良い答えが見えない時には一緒に見ていただき考え方を教えていただきました

霜の害を生き抜いた貴重なさくらんぼ

立派に色づいてたくさんの人に笑顔と元気を届けてくれる様に願いながらお世話して参りました





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迷路の攻略法を参考に

2020-06-22 22:20:49 | 農業体験
今月は何度か、早朝に隣組の農家さんをお手伝いしましたもので、普段は経験しない出来事も色々ありました。

思い出話をいくつか書き残してみたいと思います。

ある日、農家さんに連れて行かれた農地にさくらんぼは無く、ぶどう畑でした。

農家さんが作った畑は、当たり前の事ながらご本人の身長に合わせて作られており、私が背をまっすぐにして立った場合には頭がぶどうの棚の上に出ました。

これはこれで具合がよく、台に乗る事なく、上に向かって伸びた枝までまんべんなくお世話出来ました。

悩みといえば、枝の分岐が多く走行がたまに重なり合うために、お世話が済んだ枝とそうでない枝の見分けがつかなくなる場合がある事。

余分な花蕾を切除して房の形を整える作業のうちは、そんなに不便を感じないのですが、問題はその後にありました。

種無しぶどうにするためのジベレリン処理(ジベ)の作業です。

噴霧器で吹き付ける方法もあるそうなのですが、確実に全ての蕾を処理するためにはカップに満たした液へ房ごと浸すのが一番良いとのことで、それが忍耐を要する作業なのでした。

作業を進めるうちに、ジベ液に浸けた房とそうでない房、作業が済んだ枝とそうでない枝、次第に見分けがつき難くなり作業が混乱しそうになります。

一旦立ち止まり、対策を考えました。

まず、作業の起点となる枝の付け根に手ぬぐいを引っ掛けました。

次に、ぶどうの枝全体を俯瞰した場合、枝がどれだけ複雑に走行していたとしてもその外周を一筆書きで辿れる事に気がつきました。

あぁ、これは常に右手(左手)を枝に添えて前進すれば、枝の取りこぼしが無い。

迷路にも同じ様な攻略法がありますが、そちらにはその方法では脱出できない例外が存在しますので、その点ぶどうの枝の方が易しい。

もっとも、ぶどうの場合も、上に向かって立ち上がった枝を見落とさない様に注意する必要がありましたが。

そんなわけで、ぶどう畑ではたくさん歩きました。

素人は、器用さを求めずに、足を動かして着実に。

慣れない手つきで作業をすると、ジベ液がピッと跳ねて、目に入るとめっぽう痛い。

この春に定年退職なさった山形交響楽団事務局のOさんからうかがった通り。

何十年経っても変わらないイタさか、、、
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お客様のブログに救われました

2020-06-17 20:04:03 | 農業体験
 この春のコロナ騒動で山形交響楽団はしばらくお休みでした

 お休みの間は、自宅で練習をするかたわら、自宅の庭木の手入れや家庭菜園の拡大を行っておりました

 ある日、敷地の入り口にある松のもみあげを行っていたところ、隣組の長老(専業農家の方)からお声がかかり

 「茂木さん、ちょっと手伝ってくれませんか。早朝だけでも良いので」

 この時期だからさくらんぼかしら、と思っていたところ、どうやらその様子

 朝5時からでさくらんぼのもぎ取りなら、楽器を弾く日常のかたわらでお手伝い出来そうでしたので、お手伝いすることにいたしました

 で、実際に現場へ行ってみると、そこには鬱蒼としたジャングルのような景色が

 実は、長老はしばらく入院されていた時期があったため、色付け前の新梢剪定が残っていたのでした

 さくらんぼの木の剪定、、、

 これは、いきなりディープな領域の作業なのでは。。。

 「庭木の剪定もしっかりなさる茂木さんなら大丈夫だと思って、、、」との長老のお言葉に、事態の重要度を理解します

 とっさに脳内を激しく検索した結果、ひとつ思い出しました

 山形交響楽団や山形Qの演奏会に来てくださるお客様が、ブログに書かれていた記事でした

 「新梢は養分の吸い上げに関わるので、選別し残すものもある」との内容でした

 窮地に降ろされた蜘蛛の糸

 おそらくその記事を読んでいなかったら、まともに作業を行うことができなかったと思われます

 お客様の書かれた記事を念頭に長老のお話を聴き、無事に指示を理解することが出来、その後数日のお手伝いを果たすことができました

 学生オケで突然ヴィオラを持たされたヴァイオリン奏者の気持ちがわかりました。。。
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