娘の夏休みも終わり、めでたく登校日を迎えました。
テレビでは「まだ一週間ありますから宿題頑張ってくださいね〜!!」などと呑気なコメントを発する面々がおりますが、東北の夏休みはとうに終わった。
夏休み明け早々、本日は娘が待ち侘びたイベント、東京混声合唱団の山形特別公演(地元の合唱団との共演もあり)!!でした。
本日の山形テルサでの公演では、山形西高の合唱部、山形北高音楽科、山形木曜会合唱団、合唱団じゃがいもが共演し、小学生の娘はじゃがいも団員として堂々の混入。
きっととてもよい経験になったことでしょう。
合唱の本番を生で聴き、改めて感じたのは「ひとのこえ」の特別な響き。
テレビやラジオの番組で合唱団の公演を放送することもありますが、収録に使うマイクが拾い再生機から鳴らせるのはほとんどが発せられた声の表面の部分。
実際のホールでは「ひとのこえ」という音の器が共鳴し合うことで、ホール全体に強いうねりや底の知れない深く透明な空間、時には眼前に映像が瞬時に映り込むような音像を作り出したりしていますが、その多くは記録媒体を介しては伝わらないものでしょう。
指揮の山田和樹さんも非常に意欲的な方で、ホールをフルに活用しての音場創りや演奏会の司会進行がとても素晴らしかったのが印象に強く残りました。
合唱がもつオーケストラにはない自由な響きの創造を最後まで心底楽しむことが出来ました。
娘には声を大事にしていただき、末永く合唱にも親しんでもらいたいものです。
明日8月19日(土)は、チャイコフスキー作曲のバレエ「白鳥の湖」。
一昨日からリハーサルがはじまり、本日よりやまぎん県民ホールのピットに潜ります。
「白鳥の湖」は、オーケストラが奏でる美しく可憐・繊細な描写からブラスに支えられた雄大で迫力に満ちたサウンドまで味わえる、チャイコフスキーの職人技が豪華絢爛に散りばめられ世界中の人が知る名作中の名作。
今回は場面の要所要所にご案内役のナレーションが入る特別版でお届けいたします。
明日の本番では、バレエを初めてご覧になる方でも、踊り手さんたちが全身から表現し紡ぐ物語を心ゆくまで楽しんでいただけることでしょう。
通常よりもサイズアップした山形交響楽団管楽器セクションのスケールの大きなサウンドがピットから湧き上がるのも今回の聴きどころのひとつです。
目で耳で、存分に味わっていただけたらと思います。
山形弦楽四重奏団 第89回定期演奏会のチケットを販売中です。
山形市十日町の辻楽器店、同市七日町の富岡本店の御両店にてお取り扱いいただいております。
なおお盆の期間中、辻楽器店さんは明日8月14日(月)〜16日(水)の三日間が、富岡本店さんは15日(火)が、それぞれ休業となるご予定です。
お盆の後は、山形Qメンバーもチケットを携行してまいりますのでどうぞお声がけください。
今週の山形交響楽団は東北ツアー。
一昨日は福島県会津若松市での公演、明日8月12日(土)は秋田県大館市での公演、ということで三県縦貫しながらコンサートをお届けしております。
明日のコンサート、演奏会の大きな聴きどころのひとつはピアノの仲道郁代さんをお招きしてのベートーヴェン協奏曲第5番「皇帝」!!
なのですが、コンサート最初に演奏されるロッシーニ作曲 歌劇「絹のはしご」序曲で木管楽器が見せる妙技も実に素晴らしいのです。
「絹のはしご」序曲は、コンサート会場で実際に演奏を聴く機会が少ない作品ですので、この機会にぜひ聴いていただきたいものです。
特に吹奏楽をなさっておいでの学生さんから大人の皆様、この貴重な機会を見逃されませんように。。。
今回は普段あまり演奏しない作品が揃ったプログラムです。
世界初演となる山形交響楽団委嘱作品、上田素生さん作曲の「儚い記憶は夢となって」は、リハーサルを重ねる度に各パートのピュアな表情の音色が響き合い、曲の魅力をぐんと増してきました。
コープランドの協奏曲で独奏をつとめる我らが山形交響楽団首席奏者川上一道さんの演奏も至極昇り調子。
明日一回だけの本番なのが勿体無いくらいです。
当日券もございますし、ご都合のつく方は明日ぜひ鶴岡市の荘銀タクトへ!!
詳しくは、山形交響楽団フェイスブック記事をご参照ください。
毎年恒例となりました山形市の北部公民館で行われる「北部☆夏コンサート」を終えることが出来ました。
今回は山形交響楽団フルート・ピッコロ奏者の小松崎恭子さんをお招きしてのフルート四重奏ということで、メインにはW.A.モーツァルト作曲、J.ヴェント編曲による「後宮からの誘拐」Fl.四重奏版の抜粋を据え、ヴァイオリンの中島による大変流暢でわかりやすい解説と共にお楽しみいただきました。
オペラという音楽と歌と舞台装置を必要とする総合舞台芸術は、現在に至っても多くの人員や原資を必要とする贅沢なものです。
作曲された当時には、それこそ至極上等な娯楽であり、その楽曲だけでも劇場の外で楽しもうと作品が作られるとすぐに小編成での演奏用に編曲されたりしていました。
今回演奏したJ.ヴェントによるフルート四重奏版もそういった環境で編曲された楽曲のひとつで、モーツァルトの時代に親しまれた娯楽の趣を味わっていただけたのではないでしょうか。
会場となった公民館ホールの空調が連日の猛暑の影響からか不調となってしまい、室内の気温が高かくなっておりました。
会場にお集まりいただいた皆様にはご不便をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
エアコンのなかった時代は、夏のコンサートといえばこのような雰囲気だったのかな、と想像しながら演奏に励みました。
体調を悪くされる方も出ず、無事にコンサートを終えることが出来ましたことに、深く安堵した次第です。
暑いなか、いささか暖かすぎた会場で熱い演奏を聴いていただきました皆様に、深く感謝を申し上げます。
ご来場いただきました皆様ならびに演奏会の準備に最後まで全力でご尽力いただきましたスタッフの皆様、本日はまことにありがとうございました!!
今回の「後宮からの誘拐」で舞台音楽を楽しいと感じていただいた方は、コンサート・トークの話題に登りました「やまぎん県民ホール」でのオペラやバレエの公演へぜひ足をお運びください。
生の演奏に歌や踊り、豪華に創り込まれた舞台装置などが合わさることで、観て・聴いて・全身で感じ楽しんでいただける、そこでしか味わえない特別贅沢な時間を体験していただけます。